運動療法の代表は筋トレ Chapter 2-②
実際に病院でのリハビリとしての筋トレ。
ただ、基本的にはマシンの重さのみ。
いわゆる「自重トレーニング」。
手術当初はこれでも十分だった。
ただし、回復につれて軽すぎる感覚。
術後2週間を越えたころだった。
「少し重量を上げてよいですか?」
OKはもらったが、そろそろリハビリ卒業。
卒業後、何かスポーツをしたい。
もうマラソンは断念せざるを得ない。
そこでジム入会で筋トレを開始を決断した。
下半身はともかく、上半身も鍛えよう。
「ポパイ」(古いか)を目指す。
職場と自宅との間のスポーツジムに通う。
会社の福利厚生制度を利用すると安い。
1回利用で1800円位だったと記憶。
毎日仕事終了後、ジム通いをスタート。
遅いときに夜22時まで約1時間汗を流す。
飲みにも行かず、健康的な日々を過ごす。
比較的まだ新しいジムだった。
マシンもほぼ各種揃っていた。
仕事帰りのサラリーマンはもちろん、
OL、そして大学生、年配の方まで。
平日夜はかなり人が多いことに驚く。
競技力向上、体幹強化、ダイエット、
筋肉増強、そしてリハビリなど。
個々の目的に応じてみな汗を流す。
実は大学時代、体育会に入っていた。
何と「ウエイトリフティング部」。
圧倒的にマイナーなスポーツ。
リーグは2部真ん中くらい。
大学の中では、あまり強くなかった。
とはいえ3年半引退まで継続した。
ただ社会人に入ると完全に遠のいた。
とても練習熱心な部員ではなかった。
入部動機も勧誘されたからという1点。
当時は体重が90キロ近くあった。
90キロ級はライバルが1名だけ。
おまけに試合に出る確率は100%。
スポーツジムでトレーニングをすると
当時の練習のことが思い出される。
そういえば嫌々やっていた記憶が蘇る。
手を抜くことばかりの毎日。
筋トレも「10回」指示で「8回」で止める。
こんなことは日常茶飯事。
それが今や自発的にトレーニング。
年齢を重ねると変わるものだ。
大学当時と比べて、重量は半分以下。
それでも週に3回真面目に通った。
だんだん下半身の筋肉も戻ってくる。
何よりもトレーニング後の充実感。
やりきった達成感。
筋肉が温って柔らかくなる気持ちよさ。
実は整体、ハリでは得られない感覚。
いろんな治療機関に通うのはあり。
しかし、整形外科的な治癒を目指すのに
筋トレなど運動療法は必須だと痛感する。