運動療法 サッカードリブル Chapter 2-⑮

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今回のテーマは「サッカードリブル」エクササイズ。

但し、サッカーやフットサル経験者向けではない。

未経験者、ブランクありの方が逆に向いている。

まさに、運動療法としてのエクササイズとなる。

 

当時通院していた整形外科病院。

膝手術のリハビリメニューでは最終段階となる。

既にご紹介の「ダイヤモンドジョギング」の次ステップ。

この段階が順調に進めることができた場合には、

通常どんなスポーツへの復帰も可能となる。

 

実は、その病院では女子サッカープロ選手が何名かが

手術後のリハビリとして実際にやっていたのだ。

 

実施する内容は、サッカーのドリブル練習。

ボールを軽く前へ蹴りながらスロージョグをする。

ポイントは以下の通りとなる。

 

①走る速度は、あくまでもスロージョグレベル。

(歩くより少し早く、息が切れない程度)

②ボールはできるだけ細かく少し前へ蹴り出す。

(大きく前へ蹴りださない)

③ボールは右足で蹴ったら、次は左足と交互に蹴る。

(●歩おきかでボールを蹴るイメージ。

 蹴る足が右右、左左となっても意識し過ぎない)

 

通常のジョギングとの大きな違いが「目線」。

ジョギングは、「目線」は少し前に置いて一定。

本エクササイズは、「目線」は少し前、ボールの

行き先、足元と交互に動かさなければならない。

それだけ体幹を安定させていくことが必要となる。

 

脳レベルでも、「マルチタスク」処理となる。

ジョギングは「走る」というタスクだけに対し、

しかし、本エクササイズでは、「走る」以外に、

「蹴る」「ボールを追う」「足を合わせる」など

処理するタスクが一気に増える。

そのために、脳内でも一気に疲労度が増すのだ。

 

サッカー選手はこの運動を全速力で走りながら

相手選手とコンタクトの中で行っていることに、

改めて驚くことになるだろう。

本エクササイズは、スロージョグである。

歩くのとほとんど変わらない速度であるため、

何かに躓いても転倒などのリスクは軽減できる。

 

個人的にサッカーは体育の授業等でやった程度。

フットサルもあくまで遊びでやった程度である。

最初ボールを思う方向に蹴ることさえままならず。

ただスロージョグであり、足元は比較的安定する。

コレが救いである。

50の手習いだが、エクササイズ自体は難しくない。

 

近くの公園にサッカーボールを持参して実施。

膝への負担の少ない土の上での実施が絶対条件。

近くの公園、約100メートルがそのコース。

ボールを蹴りながら大回りでスロージョグ。

 

準備運動後、時間は「30分」で実施。

速度は時速7キロで一定に保つ。

最初15分は陸上競技同様に「左回り」に走る。

15分経ったら、今度は逆の「右回り」に走る。

 

走る方向を「左回り」から「右回り」へ途中で

変えるのもバランスの取れた体幹のために有効。

 

以前、ロス五輪レスリング銅メダル受賞の太田

選手から、以下のトレーニングのことを聞いた。

 

当時レスリングの日本代表での練習一コマ。

ウォーミングアップ時。

最初、選手は体育館の中を左回りに走る

(コーチのホイッスル)

選手はUターンして右回りに走る

(コーチのホイッスル)

また選手はUターンして左回りに走る

繰り返し一定間隔でホイッスルが吹かれる。

 

左回りのみの通常のランニングに比べると、

2倍以上疲労するらしい。

その分、逆に心肺機能や体幹は鍛えられる。

 

「サッカードリブル」

術後のリハビリ最終段階にあるエクササイズ。

確かに、通常の本格的なスポーツ復帰に向けて

体の機能を最大限活用する必要がある。

手術から復帰した選手が通り抜けた最後の道。

そう考えながらやると、大変感慨深い。

 

エクササイズ自体は何とかやれるであろう。

ただ30分続けるためには、そもそもの持久力や

体力は要求される。

ハードであるが、復帰後の輝かしい未来の自分を

想像しながら、楽しんでやりたいものだ。

 

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