運動療法 ピラティスのススメ Chapter 2-⑦
「ピラティス」
女性は知っている人が多い。
ただ、男性は知っている人が少ない。
きっかけは、当時通院していた整形外科医院。
ピラティスをつリハビリとして活用していた。
一次世界戦争の負傷兵が治療の一環として、
取り入れられたリハビリテーションが由来。
「自立神経の働きから精神を開放をもたらす」
とのことで、多くのプロスポーツ選手が
トレーニングとして実践しているらしい。
先日復活したタイガーウッズや歌手のマドンナが実践していることで日本で火がついた。
最初ヨガ同様のエクササイズと想像していた。
実際には、目的や目指すところが全く違う。
目的は「ケガ予防」や「体幹安定」であって、
ヨガのような「体と心のバランス」ではない。
エクササイズは見た目、どれも地味なものだ。
マシンを使うもの、ボールを使うもの、
ブロックやストレッチポールを使うものまで
バリエーションはかなり広い。
特にバーベルやダンベルで重量をかけたり
ヨガのような柔軟性を要求される動きもない。
ただ、実際にやってみると結構キツイ。
実際に、普段の日常生活であまり使われない
インナーマッスルに直接的に働きかける。
そのため、ほとんど自重のみであるものの、
10セットこなすと息が上がるようなハードな
エクササイズが存在する。
非常に整形外科のリハビリには目的からして
フィットしているが、一つ難点がある。
冒頭に述べた男性の通いやすい教室が少ない。
ヨガ同様、女性が通う比率が8~9割と圧倒。
女性会員のみの専用ピラティス教室も多い。
最初教室を選ぶ際、問い合わせしてみた結果、
マンツーマントレーニングしかないと判断。
結果的に近くで整形外科と一緒に開講している
ピラティス教室を見つけた。
インストラクターは男性の院長で、しかも
あまり「ピラティス」全面押しというより、
体幹を鍛えるほうがメインだったのが決め手。
現在は週に一度1時間みっちりマンツーマンで
トレーニングを受けている。
自宅でも同様のトレーニングを実践中だ。
なお、通い始めて変わったのが「歩き方」。
2ヶ月前まで左膝の痛みをかばい、バランスの
崩れた歩き方であったと自覚している。
今では、かなり早足でバランスよく歩ける、
実感が出てきた。
もちろん、ヒザの痛みは今も残っている。
しかし、私にとっては劇的な変化だった。
整形外科病院や医院で、ピラティスを積極的に
取り入れているところは多いようだ。
ケガをしてからのリハビリでは有効である。
プロスポーツ選手がケガ予防に取り組むのと
同様、ケガをしにくい体を作るうえで、
「ピラティス」は有効だと思う。
是非、何かスポーツをする人は取り入れたい。
最後に、
女性は、選択肢が広い。
そのため、目的に合わせて教室を選ぶ。
男性は、選択肢はあまりないかもしれない。
だからこそ粘り強くフィットする教室を探す。