ヤバイ食!「スプーンで食べるロールケーキ」Chapter ６-⑩
今回、第６章１０編のテーマは、
『ヤバい食!「スプーンで食べるロールケーキ」』。
コンビニスイーツの中で欠かすことのできない
スプーンで食べる「ロールケーキ（※１）」。
コレを取り上げたい。
さて、本題に入る前に一つクイズである。
仕事帰りに、頑張った自分へのごほうびに、
コンビニでスイーツを買うとしたら、
「太りたくないない」アナタにとって
何が良いだろうか？
以下３つのうちから一つ選んでほしい。
管理栄養士の菊池真由子先生（※２）、
「食べても食べても太らない法」からの挑戦
（出題）である。
【解答】
②チーズケーキ
③ティラミス
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
さあ、
みなさんの解答は何だっただろうか？
・・・
・・・
それでは、
・・・
・・・
答えを発表したい。
・・・
・・・
そのスイーツとは？
・・・
・・・
・・・
そのスイーツこそ、
・・・
・・・
・・・
・・・
ティ、
・・・
③ティラミス
である。
菊池先生によると、以下のとおりである。
③ティラミス：
１９９kcal
「コンビニのティラミスは、
おいしく仕立ててあるものの、
サイズが小さいため、
カロリーをうまく調整できるのがよい」
というのがその理由である。
：５１１kcal
「栗のクリームにバターがたくさん
練りこんであるため、
カロリーが跳ね上がる」。
②チーズケーキ
：３０７kcal
「たっぷり使ってある、
チーズに含まれる乳脂肪が多い
ために高カロリー」。
また、
「レアのほうがカロリーが低いそうだが、
サワークリームや生クリームを
ふんだんに使うので、
ベイクドと同カロリー」
菊池先生によると、
「太らないスイーツの選び方」は以下の通り。
1. １個当たり２００kcalが目安
2. なるべく小さいサイズを選ぶ
この条件を満たすスイーツとして、
先生おススメのスイーツが以下の３つ。
菊池先生おススメのスイーツ
①コーヒーゼリー（※３）：
５６kcal
②ティラミス：
１９９kcal
③ワッフル：
２０８kcal
逆に、以下は「食べたら太る」と断言される。
見ていただくとわかる通り、
文字通り200kcalを大きく超え、
カロリーオーバー状態である。
菊池先生「コレは太る」スイーツ
①モンブラン：
５１１kcal
②みたらし団子：
３５５kcal
「和菓子といえども、
一度に食べる団子の量が多くなりがち。
甘辛いタレには、
砂糖がかなり含まれているので、
要注意。」
③チーズケーキ：
３０７kcal
とはいえ、
毎回栄養成分表示を見てから購入する、
という訳にはいかないだろう。
そこで菊池先生からのアドバイスは、
「太るスイーツを食べたら、
翌日から３～４日は間食しない」
というシンプルなものだ。
人間なので、
時につい甘いものが欲しくなって
「コレは太るスイーツ」を食べる。
そういうときもあるだろう。
太るスイーツを食べたときには、
３～４日間「間食ゼロ」の日を作ればよい。
前向きに考えておくのがよいかもしれない。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
それでは、
なぜ今回スプーンで食べるロールケーキを、
テーマにしたのか？
それこそまさに、
スープを使って食べるロールケーキの歴史は、
コンビニが作ったからである。
２００９年にローソンは、
「プレミアムロールケーキ」を発売した。
容器に細長く切ったスポンジ生地を立てて、
円筒を作って、中央にクリームを充填する。
巻かないロールケーキである。
同時に、クリームをスプーンですくって食べる
という食べ方が提案された。
クリームを主体とした新たな潮流を築き上げた。
また、同時にこのロールケーキの大ヒットこそ、
コンビニスイーツブームの先駆けだったのだ。
コンビニスイーツの原点、
ロールケーキはやはり外せなかったのが
お分かりいただけただろうか。
では、ロールケーキの栄養成分を見てみたい。
大手コンビニ３社のロールケーキについては、
以下の通り。
ロールケーキ４種
コンビニ大手３社平均（最小値～最大値）
・炭水化物量 ：２０．２g（14.0g～31.0g）
・たんぱく質 ：２０．８g（3.0g～4.2g）
・脂質 : １５．６g（9.5g～24.0g）
・エネルギー ：２4７kcal（204kca～349kcall）
残念ながら菊池先生の条件を満たすか、
満たさないか微妙な位置づけ。
どちらかといえば、
「おススメスイーツ」と「ＮＧスイーツ」の中間、
「やや注意」スイーツと言えるだろうか。
ただ細かく見てみると、
同じロールケーキといっても、
使用する糖質量や材料によって、
大きな差があるのも事実である。
炭水化物量で約２．２倍、
脂質量で約２．５倍、
エネルギーで約１．７倍の差がある。
洋菓子の場合には、
「おいしい」と感じるものほどエネルギー
糖質量などが高くなる傾向がある。
同じロールケーキとは言っても、
各社の考えで大きく違ってくる。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
それでは、コンビニスイーツの原点、
「スプーンで食べるロールケーキ」を
細かくチェックしてゆきたい。
今回はコンビニスイーツの新潮流を作った、
ローソンに敬意を表して
以下の順番でみてゆきたい。
①ローソン
③ファミリーマート（以下「ファミマ」と略）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
１．ローソン
元祖火付け役のプレミアムロールケーキと、
蜜芋クリームを使用したロールケーキと、
２種類を販売。
１）プレミアム
ロールケーキ
北海道産生クリームの贅沢ブレンド
①製造：㈱オイシス（※４）
②特徴：
・北海道原料にこだわったふんわり生地
③成分表示：
・エネルギー： ２０４kcal（準おススメ）
・たんぱく質： ３．０g
・脂質： １５．０g
・炭水化物： １４．３g
糖質： １４．２g
食物繊維： ０．１g
・食塩相当量： ０．１g
④値段：１９８円（税込）
２０２円（新税10％込） 
評価：
①クリーム：４
②生地 ：４
③バランス：４
④健康 ：４
⑤コスト ：３
⑥独自性 ：４
⑦調整項目：±0
⑧総合点 ：２３/30
コメント：
コンビニスイーツ原点の一品。
１０年経っても色あせない。
やや甘さを抑えたクリームに、
ふんわり生地は共に北海道産。
両社の相性はとても良い。
どちらかと言えば、
大人な上品なスイーツ。
金色の袋でプレミア感アップ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
２）蜜芋（※５）
ロールケーキ
①製造：㈱オイシス（※４）
②特徴：
・蜜芋クリーム＋ホイップクリーム
③成分表示：
・エネルギー： ２２４kcal（要注意）
・たんぱく質： ４．２g
・脂質： ９．５g
・炭水化物： ３１．０g
糖質： ３０．０g
食物繊維： １．０g
・食塩相当量： ０．１g
④値段：２３０円（税込）
２３４円（新税10％込）
評価：
①クリーム：３
②生地 ：３
③バランス：３
④健康 ：２
⑤コスト ：２
⑥独自性 ：５
⑦調整項目：±0
⑧総合点 ：１８/30
コメント：
プレミアム以来のヒット狙い。
若者へ浸透を図る意図が明確。
蜜芋クリームと生クリーム。
両社のブレンドで甘さは倍増。
生地は蜜芋（さつまいも）を
思わせる紅色で目に鮮やか。
蜜芋とクリームの組み合わせで
糖質量はプレミアムの約２倍。
蜜芋の風味は、
後からほんのりと感じられる。
若い女性向けの濃厚スイーツ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
２. セブンイレブン
北海道産クリームとエグノロワイヤル（※６）を
使用したロールケーキ。
高級感たっぷりで発売以来の人気ぶり。
北海道産クリームの
ふんわりロールケーキ
北海道産生クリームの贅沢ブレンド
①製造：㈱武蔵野（※７）
②特徴：
・エグロワイヤル（※６）使用
・北海道産クリーム使用
③成分表示：
・エネルギー： ２１０kcal（やや注意）
・たんぱく質： ３．３g
・脂質： １４．０g
・炭水化物： １７．７g
糖質： －g（記載なし）
食物繊維： －g（同上）
・食塩相当量： ０．０９g
④値段：１７０円（税込）
１７３円（新税10％込）
評価：
①クリーム：４
②生地 ：５
③バランス：５
④健康 ：３
⑤コスト ：４
⑥独自性 ：４
⑦調整項目：±0
⑧総合点 ：２５/30
コメント：
ローソンプレミアムが原点、
であるならば、
セブンのふんわりロールは、
コンビニスイーツの発火点。
北海道産のクリームと、
エグロワイヤルの卵を使って、
クリームは絶妙の味わい。
生地との相性も絶妙であり、
セブンスイーツの代表的存在。
他２社にマネできない170円。
コストフォーマンスは断トツ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
３．ファミリーマート
生地をバームクーヘンにしたロールケーキで、
商品名はバームクーヘンとして他社と差別化。
たっぷりクリームの
①製造：㈱日本コムサ（※８）
②特徴：
・Happy Taste
・スプーンでお召し上がりください。
③成分表示：
・エネルギー： ３４９kcal（要注意）
・たんぱく質： ３．８g
・脂質： ２４．０g
・炭水化物： ２９．４g
糖質： －g（記載なし）
食物繊維： －g（同上）
・食塩相当量： ０．１g
④値段：１９８円（税込）
２０２円（新税10％込）
評価：
①クリーム：３
②生地 ：４
③バランス：３
④健康 ：２
⑤コスト ：３
⑥独自性 ：４
⑦調整項目：±0
⑧総合点 ：１９/30
コメント：
他２社に対抗するべく、
商品名はバームクーヘン。
見た目はロールケーキであるが、
ポジショ二ングで差別化。
生地はバムクーヘンであり、
しっかり詰まった生地。
クリームの甘さと混じりあって、
かなり甘味が強い。
ターゲットを若者にしたスイーツ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ここで整理しておきたい。
コンビニロールケーキ
食べ比べ合戦、
勝手ランキングの結果は、
以下の通り。
栄えある、
第１位は、
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
セブンイレブン、
ふんわり
ロールケーキ。
得点： ２５点
（評価ポイント）
①クリームの絶妙な味わい
②素地とクリームと相性の良さ
続いて、
第２位は、
・・・
・・・
ローソン
プレミアム
ロールケーキ
得点： ２３点
（評価ポイント）
①クリームと生地のバランス
②甘さを控えた上品なクリーム
第３位は、
たっぷりクリームの
バームクーヘン
得点： １９点
（評価ポイント）
①生地をバウムクーヘン
②クリームの濃厚な甘さ
残念ながら
第４位は、
ローソン、
蜜芋
ロールケーキ
得点： １８点
（評価ポイント）
①紅色の鮮やかな生地
②蜜芋クリームを混ぜる新規性
ひとつの参考にしてほしい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
結論として、
スイーツのおいしさは、
カロリー量・糖質量と
正比例すると言われる。
コンビニスイーツの原点、
スプーンで食べる、
ロールケーキでも
３社で大きな差がある。
各社には今後、
「ほどよい甘さ」、
「ほどよいおいしさ」
を追求してほしいと願う。
ソコから、
健康スイーツの登場を、
楽しみにしたい。
【今日のひとこと】
ヒット商品は、
すぐにマネされ、
そして追い抜かれる
厳しい世界だ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（注釈）
※１ ロールケーキとは？
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD
※２ 菊池真由子先生について
※３ コーヒーゼリーについて
以下の同章２編のブログをご参照ください。
※４ ㈱オイシスについて
※５ 蜜芋について
https://ja.wikipedia.org/wiki/サツマイモ#芋蜜
※６ エグロワイヤルとは？
https://travel-noted.jp/posts/19909
※７ ㈱武蔵野について
※８ ㈱日本コムサについて
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