健康食「胃を守る最強食材・大根」Chapter 7-⑦

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今回、第7章7編のテーマは、

「健康食『胃を守る最強食材・大根』」である。

改めて健康食材としての大根(※1)

取り上げたい。

 

今回も以下の2部構成でお届けする。

 

前半では大根とは何かをを明らかにして、

胃を守る最強食材である理由をみてゆきたい。

 

後半では大根の乾燥品、

コンビ二の切り干し大根を実際に食べ比べて、

検証してみたい。

 

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1.大根とは?

 

大根はカブ(※2)と同じように、

根は淡色野菜(※3)であり、

葉が緑黄色野菜(※4)であるという、

2つの要素を合わせ持つ。

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大根の葉は普段切り捨てられることが多く、

あまり注目されていない。

 

だが、実際に葉は根以上に栄養素が豊富

(以下■参照)であり、

みそ汁の具や炒り煮にするなど活用したい。

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■大根の根(皮つき)/葉(可食部)比較

・エネルギー:18Kcal  /   25Kcal

・カルシウム:24mg  /  260mg

・ビタミンA(βーカロテン):

        Oμg  / 3,900μg 

・ビタミンC:12mg  /   53mg

・食物繊維: 1.4g  /  4.0g

  

大根を天火で干した切り干し大根(※5)。

コチラは生の大根より栄養豊富である。

 

水分が少ない分、カリウム(※6)

カルシウム(※7)、マグネシウム(※8)

などのミネラル栄養素が凝縮されている。

 

またカラダを温める保温効果がある。

 

なお、大根の旬の時期は冬(11月~2月)。

まさにこれからの冬の時期に採りたい食材だ。

  

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2.大根のスゴイ成分について

 

大根に含まれる栄養分は以下の通り。

 

栄養素を摂るのなれば大根おろし(※9)

にするのが一番である。

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)ビタミン成分

  体の機能を調節・維持したりするために、

  現在不可欠な有機化合物。

  13種類が認められている。

 

 ①ビタミンA( β-カロテン(※10))

  緑黄色野菜に含まれ、

  抗酸化作用や抗ガン作用が期待される。

  

  根にはないが、葉に含まれる。  

 

 ②ビタミンC

  コラーゲン(※11)の生成に不可欠で、

  強い抗酸化作用がある。

  

  ビタミンCはダイコンの皮には中心部の

  2倍多く含まれる。

 

  ビタミンC量としては、

 「葉」>「(根の)皮」>「(根の)中心部」

  の順番となる。

 

  大根おろしは皮ごとおろしたい。 

 

 ③ビタミンE

  細胞膜の酸化を抑えて、

  有害な過酸化脂質(※12)から細胞を守る。

 

  葉に抗酸化の栄養素ビタミンEを含む。

 

 ④ビタミンP(ルチン(※13))

  ビタミンCの吸収を促進したり、

  酸化を防ぐなどしたりして、

  ビタミンCの作用を助ける。 

 

  毛細血管(※14)を強くする働きがある。

 

 ⑤ビタミンB1・B2

  B1は炭水化物をエネルギーに変えるために

  不可欠なビタミン。

  

  B2は3大栄養素(※15)代謝の促進に関わり、

  発育のビタミンとなる。

 

  切り干し大根に桁違いに多く含まれる。

 

2.食物繊維 

  人の消化酵素では消化されない炭水化物であり、

  第6の栄養素と言われる。

  腸内環境を整えるなどの様々な生理作用がある。

  

3.ミネラル成分

  体の構成成分になったり、

  機能を調整したりする、

  単一の元素からなる栄養素である。

 

 「無機質」ともいう。

  食事摂取基準が示されているのは13種類。

 

 ①鉄

  赤血球中のヘモグロビンの構成要素として

  重要で全身に酸素を供給する。

 

  大根の葉に多く含有されている。  

 

 ②マグネシウム

  骨格を形成するほか、

  さまざまな生理機能に必須のミネラル。

 

  大根の葉に多く含有されている。

   

 ③カルシウム

  骨や歯を形成し、

  血液にも一定濃度含まれる。

  筋肉や神経の働きを正常に保つ。

 

  切り干し大根に多く含まれる。  

 

 カリウム

  細胞内の水分量を調節し、

  筋肉の働きをコントロールしたり、

  血圧を安定させたりする。

 

    切り干し大根は生の14倍もなる。

 

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3. 大根のスゴい効能について

 

1)消化の促進

  大根に含まれる酵素アミラーゼ(※16)

  でんぷんを分解して消化を高める働きがある。

 

  また辛味成分であるアリル化合物(※17)も、

  胃腸の分泌を促して胃を健康にする。

 

  食物繊維も豊富で腸内の老廃物を体外に出す

  役割を果たす。

  

  食中毒や二日酔いに大変効果的であり、

  まさに胃腸薬のような野菜である。

 

2)代謝を上げる

  アミラーゼは唾液と同様に糖質を分解する。

  

  また食物繊維との相乗効果により、

  代謝を活性化させて

  肥満の予防・解消に大いに役立つ。

 

  特に消化酵素たっぷりの大根おろし

  することでで肥満を撃退できる。

 

3)抗酸化作用

  大根独特の辛味成分である、

  イソチオシアネート(※18)は、

  強力な抗酸化物質(※19)として、

  血栓防止やガン予防に有効に働く。

 

  なおイソチオシアネートは、

  細胞が壊れる際に生成される。

 

  細かく刻んだりおろしたりすることで、

  効率よく摂取できる。

  

4)解毒作用

  焼き魚のコゲはAGES(終末糖化産物)

 (※20)と呼ばれて発がん性がある、

  と言われている。

 

  大根にはコレを解毒する

  オキシターゼ(※21)という酵素

  豊富に含んでいる。

 

5)粘膜を癒す作用

  大根の鉄とマグネシウムの含有量が、

  多いいことから、

  粘膜の病気を癒す作用がある。

 

  風邪や気管支炎の咳やタン止めなどに

  有効である。

 

6)ガンの予防

  食物繊維の木質素リグニン(※22)

  種々のがん細胞の発生を抑制することが

  判明している。

  

    中でも腸の老廃物を取り除くために、

  大腸ガンに有効とされている。

 

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4.コンビニ大手3社の「切り干し大根」を

  比較する。

 

なぜ大根、乾燥切り干し大根が健康食材なのか

はおわかりいただけただろうか。

 

コンビニ大手3社の販売する切り干し大根、

コチラの比較検証に移りたい。

 

今回も最後に「まっちゃん勝手ランキング」も、

発表したい。

 

今回は、 

セブンイレブン(以降「セブン」と略)、

ローソン、

ファミリーマート(以降「ファミマ」と略)

の順番に検証してゆきたい。 

 

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1.セブンイレブン

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宮崎県産大根使用

切干し大根煮

 

   ①共同開発:㈱はやしや(※23)

  

 ②内容量 :85g

 

 ③原材料  :切干大根、大豆、人参、

       油揚げ、乾しいたけ

 

 ④特徴  :セブン&iプレミアム

 

 ⑤成分表示:1袋(85g)あたり

  ・エネルギー:47kcal

  ・たんぱく質: 2.6g

  ・脂質:    1.5g

  ・炭水化物:  7.2g

   糖質:    4.5g

   食物繊維:  2.7g

  ・食塩相当量: 0.9g

 

 ⑥値段:   128円(税込) 

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評価

 ①本体     :3   

 ②視覚     :3 

 ③味覚     :3 

 ④健康     :4 

 ⑤価格     :4 

 ⑥独自性       :3

 ⑦その他(調整) : ±0  

   ⑧総合点    :20/30

 

コメント:

切り干し大根はやや大き目で、

やわらかくジューシー。

 

大豆が含まれているのが特徴。

 

油揚げ・乾しいたけを含んで、

うっすらとした甘み。

人参はやや少なめ。

 

全体にコスパの高い商品。

 

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2.ローソン

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ジュワッと広がる四種のお出汁

切り干し大根

 

 ①製造者:ブンセン㈱(※24

   

   ②内容量 :84g(42g×2個)

 

 原材料:切干大根、にんじん、しいたけ、

      油揚げ

  

 ④特徴  :ローソンセレクト

 

 ⑤成分表示:84gあたり

  ・エネルギー: 50kcal

  ・たんぱく質:  1.6g

  ・脂質:     1.6g

  ・炭水化物:   7.2g

   糖質:       -g(記載なし)

   食物繊維:     -g(同上)

  ・食塩相当量:  1.0g

 

 ⑥値段:   198円(税込) 

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評価  

 ①本体     :3

 ②視覚     :4

 ③味覚     :3

 ④健康     :3

 ⑤価格     :3

 ⑥独自性    :3

 ⑦その他(調整):±0

 ⑧総合点    :19/30

 

コメント:

切り干し大根はやや細めで、

細かくカットされている。

 

人参・しいたけも豊富に入り、

色取りは鮮やか。

 

素材本来の味が生かされていて

甘みはやや抑えめ。

 

2パックになっていて、

小分けしやすい。

 

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3.ファミリーマート

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千切り大根(小)

北海道産羅臼昆布使用

 ①共同開発:㈱阪急デリカアイ(※25

 

 内容量 :55g

 

③原材料:切干大根、人参、薄揚げ

 

特徴  :羅臼昆布使用旨味だし

 

⑤栄養成分表示:1袋あたり(55g)

  ・エネルギー:  60kcal

  ・たんぱく質:   1.9g

  ・脂質:      1.6g

  ・炭水化物:    9.6g

   糖質:        -g(記載なし)

   食物繊維:      -g(同上›

  ・食塩相当量:   0.7g

 

値段:     152円(税込)  

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評価  

 ①本体     :4

 ②視覚     :3

 ③味覚     :4

 ④健康     :3

 ⑤価格     :3

 ⑥独自性    :4

 ⑦その他(調整):±0

 ⑧総合点    :21/30

コメント:

中国産の切り干し大根に、

羅臼昆布だしを合わせた商品。

 

他社に比べてそもそもの乾燥

切り干し大根に近い歯ごたえ。

 

油揚げも多く、

独特の甘みと芳醇な風味。

 

内容量に比べると、

やや価格は高め。

 

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最後に整理しておこう。

 

コンビニ切り干し大根比較

「まっちゃん勝手ランキング」

の結果は以下の通り。

 

1位:ファミマ 21点

①歯ごたえのある切り干し大根

②甘みのある芳醇な風味

 

2位:セブン  20点

①大豆・油揚げ・にんじん含有

②コスとパフォーマンスの高さ

 

3位:ローソン 19点

①薄く切った切り干し大根

②素材本来の風味を生かした薄味

 

ぜひとも一つの参考にしてほしい。

 

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 「大根」。

 

大根の酵素アミラーゼは熱に弱い。

48度で働くなってしまうため、

生食がベストである。

 

大根おろし、大根サラダには、

向いている。

 

なお、大根との食べ合わせ

最高であるのは牛肉となる。

 

  【今日のひとこと】

大根は葉ぶりの良いもの、

ずっしりと重いものを選ぼう。

(目安:1本=1000g)

 

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(注釈)

 

※1 ダイコンについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイコン

 

※2 カブについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/カブ

 

※3 淡色野菜について

https://ja.wikipedia.org/wiki/淡色野菜

 

※4 緑黄色野菜について

https://ja.wikipedia.org/wiki/緑黄色野菜

 

※5 切り干し大根について

https://ja.wikipedia.org/wiki/切り干し大根

 

※6 カリウムについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/カリウム#食品

 

※7 カルシウムについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/カルシウム#生化学

 

※8 マグネシウムについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/マグネシウム#農業、食品、医薬

 

※9 マンガンとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3#%E4%BA%BA%E4%BD%93%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%BD%B1%E9%9F%BF

 

※10 βーカロテンとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン

 

※11  コラーゲンとは何か?

 hhttps://ja.wikipedia.org/wiki/コラーゲン

 

※12. 過酸化脂質とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/過酸化脂質

 

※13 ルチンとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/ルチン

 

※14 毛細血管について

https://ja.wikipedia.org/wiki/毛細血管

 

※15 3大栄養素について

https://ja.wikipedia.org/wiki/栄養素#三大栄養素

 

16 アミラーゼとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/アミラーゼ

 

17 アリル化合物とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/アリル化合物

 

18 イソチオシアネートとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/イソチオシアネート

 

※19 抗酸化物質とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/抗酸化物質

 

※20 AGESとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/AGES

 

※21 オキシターゼ(酸化酵素)とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/酸化酵素

 

※22 リグニンとは何か?

 https://ja.wikipedia.org/wiki/リグニン

 

※23  ㈱はやしやについて

https://d-hayashiya.co.jp/

 

※24 ブンセン㈱について

http://www.bunsen-kk.co.jp/

 

※25 ㈱阪急デリカアイについて

http://hankyudelica-i.co.jp/

 

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(参考図書)

 

・済陽高穂著

「40歳からは食べ方を変えなさい」

三笠書房

 

・石原結實著

「病気にならない体をつくる食べ物事典」

 (PHP研究所)

 

・笠井恵理子著

週刊文春 老けない最強食」

文芸春秋

 

・東京慈恵医科大学付属第三病院 栄養部監修

「長寿食材のの選び方と最高の食べ方」

(宝島社)

 

・吉田企世子監修

 松田早苗 監修

「あたらしい栄養学」

高橋書店

 

・吉岡有紀子監修

 「栄養の基本と食事の教科書」

池田書店) 

  

  

 

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