健康食「若返り食材・キュウリ」Chapter 7-⑧
今回、第7章8編のテーマは、
「健康食『若返り食材・キュウリ』」。
改めて健康食材としてキュウリ(※1)を
取り上げたい。
今回も以下の2部構成でお届けする。
前半ではキュウリとは何かを明らかにして
若返り食材である理由を検証してゆきたい。
後半では大手コンビ二のキュウリ漬物を
実際に食べ比べてみたい。
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1.キュウリとは?
キュウリはカボチャ(※2)、スイカ(※3)
などと同じくウリ科に属する植物である。
キュウリの旬は5~8月の夏の時期になる。
本来南方産で体を冷やす陰性食品(※4)で、
夏野菜の代表格となる。
また暑い時期の水分補給にも適している。
何と95%以上が水分で、超低カロリー。
そのため量を気にせずに採ることができる。
カロリーは約1本(100g)で14Kcal。
ちなみにきゅうりの栄養成分は以下の通り。
■栄養成分(100gあたり)
・エネルギー:14kcal
・ビタミンC :14mg
・タンパク質:1.0g
・脂質 :0.1g
・糖質 :1.9g
・塩分 :0.0g
キュウリは1本で約100gとなる。
一般的なキュウリは「白いぼキュウリ(※5)」
と呼ばれる種類となる。
とげが白くてあまりとがっていないのが特徴。
へたの切り口が新鮮なもの、
皮のとげがとがっていてハリのあるものが、
良品となる。
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2.キュウリのスゴイ成分について
キュウリに含まれるスゴイ栄養素と成分は、
以下の通りとなる。
1. カリウム:
ミネラル(※6)成分の一つ。
細胞内の水分量を調節し、
筋肉の働きをコントロールしたり、
血圧を安定させたりする。
日本人は食塩としてのナトリウムを、
採り過ぎる傾向があるため、
カリウム摂取が重視されている。
2. イソクルシトリン:
フラボノール配糖体(※7)の一つ。
カリウムとともに、
利尿作用の強力な成分となる
3. ビタミンC:
コラーゲン(※8)の生成に不可欠であり、
強い抗酸化作用もある。
人の体内で合成できないため、
ビタミンとして認められている。
4. ケイ素(※9):
カラダにごくわずかに存在して、
機能維持や向上に役立つ「超微量ミネラル」、
その一つである。
骨や腱、血管などにあるコラーゲンなどの
結合組織を強化する働きがある。
あまり知られていないが、
キュウリには多く含有されている。
5. アスコルビナーゼ:
キュウリに含まれる酵素であり、
他の食材のビタミンCを破壊する働きがある。
加熱したり酸を加えたりすることで、
働きを抑えられる。
さっと炒めるが、または
生なら酢と合わせる工夫をするとよい。
6. ピラジン:
キュウリ独特の青臭さのもとの成分。
血液をサラサラにする効果が期待できる。
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3. キュウリのスゴい効能について
1)むくみの予防
キュウリが「若返り食材」であるのは、
体と顔の「むくみ(※10)」をとるため。
ちなみにむくみの原因の一つは、
塩分量の多過ぎる食事や間食などによる
「塩分の採り過ぎ」である。
塩分の正体はナトリウム(※11)。
塩分の多い食事を採ると、
血液をはじめ体液のナトリウム濃度が、
上がりすぎる
すると余分な水分がカラダにたまって、
むくみが発生するというメカニズムだ。
キュウリには水分とカリウムが豊富なため、
余分なナトリウムを体外に排出するのを、
助けてくれる。
スッキリボディラインは若返りの第一歩。
2)脱毛の予防
キュウリに多く含有されるケイ素。
皮膚や毛髪に不可欠な成分である。
コラーゲンなどを束ね合わせて、
しなやかで丈夫な組織を保っている。
肌のハリや透明感、つややかな髪にも、
大きく関与する「美のミネラル」成分。
脱毛防止の観点で若返りに欠かせない。
3)高血圧・腎臓病などの予防
1)で述べた通り、
キュウリはカリウムを豊富に含んでいる。
カリウムは余分な塩分の排出を促すため、
利尿の必要な病気である高血圧、腎臓病、
肥満症の予防に有効である。
4)暑気あたりの改善
前章で述べた通り、
キュウリはカラダを冷やす作用がある。
そのため暑がりの陽性体質の方が利用すると
効果はてきめんである。
一方で冷え性の方にとっては、
かえって逆効果になる場合がある。
その場合にはキュウリに塩を加えて、
「ぬかみそ漬け(※12)」や「浅漬け(※13)」
など陽性に変えて食べる必要がある。
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4.コンビニ大手3社の「キュウリ漬物」を
比較する。
それではコンビニ大手の販売するキュウリ漬物、
コチラの比較検証に移りたい。
今回も最後に「まっちゃん勝手ランキング」も、
発表したい。
今回は、
ローソン(★マツモト)、
ファミリーマート(以降「ファミマ」と略)
の順番に検証してゆきたい。
★独自ブランドでの販売の展開がなく、
販売商品にて代用。
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1.セブンイレブン
乳酸発酵米ぬか使用
ぬか漬け
①共同開発:㈱ビックルコーポレーション(※14)
②内容量 :74g
③名称 :ぬか漬け(刻み)
④原材料 :きゅうり、かぶ、人参の3種類
⑤個数 :8+6+2=16個
⑥特徴 :セブン&iプレミアム
⑦成分表示:1袋(74g)あたり
・エネルギー:16kcal
・たんぱく質: 0.6g
・脂質: 0.2g
・炭水化物: 3.5g
糖質: 2.5g
食物繊維: 1.0g
・食塩相当量: 1.4g
⑧値段: 198円(税込)
評価
①キュウリ本体:3
②他の野菜 :2
③味覚 :2
④健康 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整) : ±0
⑧総合点 :16/30
コメント:
キュウリのほか、
かぶ、にんじんの3種盛り。
かぶとキュウリがメイン。
売りは乳酸発酵米ぬか使用。
個人的には酸味が強すぎて、
きゅうり・かぶ・にんじんも、
野菜本来の風味が味わえない。
白米と合わせるのなら良いが、
おつまみ単体としては不向き。
3社中で容量は一番少ない分、
価格は200円を切る。
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2.ローソン
ぬか風味浅漬け
①製造者:㈱マツモト(※15)
②内容量 :90g
③名称 :塩漬
④原材料 :だいこん、きゅうり、人参、なす
⑤個数 :8+5+1+1=15個
⑥成分表示:記載なし
・エネルギー: -kcal
・たんぱく質: -g
・脂質: -g
・炭水化物: -g
糖質: -g
食物繊維: -g
・食塩相当量: -g
⑦値段:248 円(税込)
評価
①キュウリ本体 :4
②他野菜 :4
③味覚 :4
④健康 :2
⑤価格 :3
⑥独自性 :4
⑦その他(調整):-1
(栄養成分記載なし)
⑧総合点 :20/30
コメント:
ローソンブランドでは販売なし。
漬物専門メーカの商品を販売。
唯一ぬか風味の浅漬けで、
野菜はキュウリ以外にダイコン、
人参、ナスと4種楽しめる。
それぞれの野菜を十分生かして
きりっとした塩味がアクセント。
さすがに100年以上続く、
漬物メーカーの老舗の味を痛感。
一番価格は高いが、
それだけ払う価値は十分ある。
栄養成分表示なしは減点。
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3.ファミリーマート
国産野菜のぬか漬3種盛
お母さん食堂 ファミマ商店街
①共同開発:㈱日高フレッシュ(※16)
②内容量 :90g
③名称 :ぬか漬(刻み)
④原材料 :だいこん、きゅうり、にんじん
⑤個数:8+7+2=17個
⑥栄養成分表示:1袋あたり(90g)
・エネルギー: 25kcal
・たんぱく質: 0.9g
・脂質: 0.1g
・炭水化物: 5.5g
糖質: 4.5g
食物繊維: 1.0g
・食塩相当量: 2.1g
⑦値段: 213円(税込)
評価
①きゅうり本体 :3
②その他野菜 :3
③味覚 :3
④健康 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :18/30
コメント:
セブンと同じく野菜3種。
野菜はキュウリ以外に、
大根と人参。
メインはキュウリと大根。
価格はセブンより高いが、
3種の野菜とも厚めにカット。
売りは国産野菜。
風味はやや薄めで上品。
野菜の風味を生かしている。
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最後に整理しておこう。
コンビニキュウリ漬物対決、
「まっちゃん勝手ランキング」
の結果は以下の通り。
1位:ローソン(マツモト)
20点
①漬物メーカーの老舗の風味。
②4種野菜の浅漬け
2位:ファミマ 18点
①やや薄めで上品な風味。
②国産野菜3種のボリューム。
3位:セブン 16点
①乳酸発酵米ぬか使用。
②かなりの酸味で濃厚。
ぜひとも参考にしてほしい。
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「キュウリ」。
実をいうとカリウムは熱に弱い。
キュウリは生のままスティックで
食べるのが一番。
味付けはフレンチドレッシング、
イタリアンドレッシングがよい。
いずれも糖質、脂肪と塩分が
控え目なのだ。
【今日のひとこと】
キュウリをぬか漬けにすると、
ビタミンB1(※17)・B2(※18)
も採ることができておススメ。
ただ塩分の採り過ぎには注意。
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(注釈)
※1 キュウリについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/キュウリ
※2 カボチャについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/カボチャ
※3 スイカについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/スイカ
※4 陰性食品とは何か?
※5 白いぼきゅうりについて
https://www.yasainavi.com/zukan/cucumber/shiroibo
※6 ミネラルとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミネラル
※7 フラボノールとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB
※8 コラーゲンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/コラーゲン
※9 ケイ素(シリカ)とは何か?
https://kotobank.jp/word/ケイ素-59004
※10 むくみ(浮腫)について
https://ja.wikipedia.org/wiki/浮腫
※11 ナトリウムとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ナトリウム
※12 ぬか(みそ)漬けについて
https://kotobank.jp/word/糠味噌漬け-1495820
※13 浅漬けについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/あさづけ
※ 14 ㈱ビックルコーポレーションについて
※15 ㈱マツモトについて
※16 ㈱日高フレッシュについて
※17 ビタミンB1(チアミン)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%B3
※18 ビタミンB2(リオフラビン)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%B3
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(参考図書)
・石原結實著
「病気にならない体をつくる食べ物事典」
(PHP研究所)
・菊池真由子著
「食べれば食べるほど若くなる法」
(三笠書房)
・吉田企世子監修
松田早苗 監修
「あたらしい栄養学」
(高橋書店)
・吉岡有紀子監修
「栄養の基本と食事の教科書」
(池田書店)
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