ヤバイ食!「豚汁の健康効果」Chapter 6-⑱
|
今回、第6章18編のテーマは、
「ヤバイ食!『豚汁の健康効果』」である。
近づきつつある寒い冬の季節にぴったりな、
「豚汁(※1)」を取り上げたい。
個人的にも冬になると体も温まるために、
豚汁を摂る頻度が多くなる。
ついては以下の2部構成でお届けする。
前半では改めて豚汁を健康効果を見てみたい。
後半ではコンビニ各社で販売する「豚汁」、
コチラの比較を実施したい。
**********************
1. 同じものでも食べ順で太り方も変わる。
まずは1つクイズからスタートしたい。
======================
通常健康的な生活を送り、
急激に太ることを避けるために
以下の日本食どのような順番で食べるのが、
良いだろうか?
4つを正しい順番に並べてほしい。
【選択肢】
①主菜(肉・魚料理など)
②主食(ごはん・パンなど)
③汁物(味噌汁、スープなど)
④副菜(野菜、サラダなど)
======================
さあ正解はお分かりになられただろうか?
・・・
・・・
・・・
まずは正解をお伝えすると以下の通りとなる。
④野菜の副菜
↓
③汁物
↓
①主菜
↓
②主食
医師兼格闘家、
池井佑丞先生(※2)によると、
「太らないためには血糖値(※3)が、
一定値を超えないことが大事」だという。
「急激に血糖値を上げないために、
まず野菜から食べ」るのが正解という。
AGE牧田クリニック院長兼医師、
牧田善二先生(※4)によると、
その理由は以下のとおり。
「食物繊維が多く含まれている野菜は、
消化に時間がかかるため、
長く胃にとどまることにな」る。
「いきなり糖質を摂ると、
消化しやすいことからすぐに血糖値が
上がってしま」うからである。
続いて汁物となる。
汁物にも野菜など食物繊維の豊富な具材が、
入っている場合がほとんどである。
満腹感が得られやすいので、主菜の前に
食べるのがよいということになる。
食べ過ぎの防止の観点もある。
その次が主菜(肉や魚)となる。
ごはん、パンなどの糖質は肉や魚を食べた
あとであれば、
「血糖値の上昇がゆっくりに」になるのだ。
そのうえ最後に糖質となるため、
主菜を食べた時点で満腹であれば、
分量を少なくするか、あるいは
カットすることもできるためである。
**********************
2. 豚汁の具材には健康効果が隠される。
今回「豚汁」は汁物のなかで、
どの程度の成分となっているのか?
代表的な汁物を糖質量を基準に並べてみるたい
(山岸昌一監修「糖質量ハンドブック」参考)
①あさりの吸い物(あさり100g):
0.4g
②豆腐とわかめの味噌汁(豆腐25g):
3.0g
4.4g
5.1g
⑤豚汁(豚バラ肉20g):
6.5g
⑥かす汁(酒かす25g):
7.3g
⑦オニオンスープ(玉ねぎ120g):
9.9g
⑧ミネストローネ(じゃがいも35g):
10.1g
⑨ポタージュ(じゃがいも150g):
27.5g
⑩コーンスープ(とうもろこし250g):
44.9g
こうしてみると、
豚汁は味噌汁の中では糖質量はやや高め。
スープも含めると
ちょうど真ん中くらいになる。
ただし具材で見てみると豚バラ肉のほか、
大体6種以上の野菜を一度に摂ることが
できる。
東京医科歯科大学名誉教授、
藤田紘一郎先生(※5)によると以下の通り。
「1日3食、7色の野菜をまんべんなくとる」
のが「体内の抗酸化(※6)力を高めるコツ」
という。
一般的な豚汁に含まれる野菜を見てみると
以下の通りとなる。
①橙:人参
→プロビタミンA(※7)
②黄:玉ねぎ
→フラボノイド(※8)
③黒:ゴボウ・ジャガイモ
→クロロゲン酸(※9)
④白:大根
→イソチオシアネート(※10)
:ネギ
→硫化アリル(※11)
※参考までにあと3色は以下の通り
⑤赤:トマト・スイカ
→リコピン(※12)
⑥緑:ほうれん草・ブロッコリー
→クロロフィル(※13)
⑦紫:ブルーベリー・ナス
→アントシアニン(※14)
植物が抗酸化力を持つのは、
自分の身を守るためと言われる。
藤田先生いわく、
「二酸化炭素を吸って酸素を排出する際、
酸素はわずかな異変で活性酸素(※15)に
変質して組織を傷つけ」る。
「そこで植物は自分の身を守り、
生き延びられるように『フィトケミカル
(※16)』と呼ばれる抗酸化物質を
つくり出した」というのだ。
豚汁には7色中4色の野菜を具材に含む、
健康的な汁物といえる。
*********************
3. 豚肉にも思わぬ効果がある。
実は野菜だけではない。
メインの具材である豚肉にも効果がある。
管理栄養士、
菊池真由子先生(※17)によると、
そもそもの豚肉についても、
「若返り効果」が期待できるという。
豚肉に豊富なビタミンB1(※18)、
「糖質を分解して燃焼させる効果」が高い。
またビタミンB1には、
「疲労を回復する効果もあるので、
疲れやすい更年期にピッタリ」という。
ほかにも豚肉に豊富なタンパク質(※19)。
「食事で摂取したカロリーを体温として
発散させる効果があ」る。
メインの豚肉も中高年にとっては、
健康維持にとって摂取したい食材となる。
*********************
4. コンビニ3社の豚汁を比較してみた
コレまで「豚汁」の健康効果をみてきた。
それでは最後にコンビニ3社の販売する「豚汁」。
コチラの比較に移りたい。
今回も最後に「まっちゃん勝手ランキング」を
発表したい。
今回は、
ローソン、
ファミリーマート(以降「ファミマ」と略))
の順番に見てゆきたい。
**********************
1.セブンイレブン
だしが決めて
7種具材豚汁
①共同開発:㈱トラサンデリカ(※20)
②内容量 :230g
③原材料: ①大根 ②豚肉 ③玉ねぎ ④人参
⑤じゃかいも ⑥こんにゃく ⑦ごぼう
④調理時間: 3分00秒
(500W)
⑤特徴 :セブン&iプレミアム
⑥成分表示:1食あたり(230g)
・エネルギー:226kcal
・たんぱく質: 6.0g
・脂質: 10.6g
・炭水化物: 9.9g
糖質: 7.4g
食物繊維: 2.5g
・食塩相当量: 2.2g
⑦値段: 298円(税込)
評価
①具材 :4
②味噌 :4
③風味 :3
④健康 :4
⑤価格 :2
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :21/30
コメント:
セブンらしく風味重視をしつつ、
健康面も追及した商品。
豚肉と6種の野菜とがバランス
よく入っていて風味がは豊か。
素材の風味が溶け込んで味噌は
自然とほんのりした甘さが漂う。
他社より価格面で数十円高いが、
十分払う価値があると感じた。
**********************
2.ローソン
イベリコ豚と
シャキシャキごぼうの
豚汁
①共同開発:日本水産(株)(※20)
②内容量 :230g
③原材料 :①さといも ②だいこん ③にんじん
④豚肉 ⑤ごぼう ⑥ねぎ
④調理時間;2分40秒
(500W)
⑤特徴 :保存料・合成着色料不使用
⑥成分表示:1食あたり(230g)
・エネルギー:110kcal
・たんぱく質: 3.9g
・脂質: 6.7g
・炭水化物: 8.5g
糖質: -g(記載なし)
食物繊維: -g(同上)
・食塩相当量: 2.2g
⑦値段: 225円(税込)
評価
①具材 :3
②味噌 :3
③風味 :3
④健康 :4
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :19/30
コメント:
ローソンらしく健康重視商品。
保存料合成着色料不使用。
イベリコ豚使用が売りだが、
里芋とごぼうの風味が強い。
どちらかと言えば芋煮風豚汁。
味噌も素材を引き立てるために、
あっさりしたうす味仕立て。
価格面は真ん中であるが、
個人的に価格を上げて、
豚肉量を増やしてほしいもの。
**********************
3.ファミリーマート
野菜のうまみを味わう
7種具材の豚汁
①開発: ジェイフード(株)(※21)
②内容量 :230g
③原材料 :①大根、②豚肉、③じゃがいも、④玉ねぎ
⑤こんにゃく、⑥にんじん、⑦ごぼう
④調理時間;2分40秒
(500W)
⑤特徴 :お母さん食堂シリーズ
⑥成分表示:1袋あたり(230g)
・エネルギー:156kcal
・たんぱく質: 5.9g
・脂質: 9.7g
・炭水化物: 11.4g
糖質: 8.7g
食物繊維: 2.8g
・食塩相当量: 2.7g
⑦値段: 200円(税込)
評価
①野菜 :4
②味噌 :3
③風味 :3
④健康 :3
⑤価格 :4
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :20/30
コメント:
ファミマらしく風味重視の商品。
具材はすべて大きめにカット、
とても存在感がある。
豚肉もボリューミー。
7種の具材はセブン商品を意識。
味噌は3社中一番濃厚で、
こってり醤油のように感じる。
価格は税込み200円ジャスト。
コレは大変うれしい。
**********************
最後に整理しておこう。
コンビニ「豚汁」比較、
「まっちゃん勝手ランキング」
の結果は以下の通り。
1位:セブン 21点
①豚肉とその他の素材の旨さ
②ほど良い甘さの味噌の風味
2位:ファミマ 20点
①素材の大きさと主張の強さ
②濃厚な味噌の風味
3位:ローソン 19点
①健康志向で無添加無着色
②具材の風味を生かした
薄味の味噌
**********************
豚汁。
実は糖質制限中の身である私は、
「汁物」ではなく、
実際に「主菜」扱いとしている。
ただ、
週に一度だけ池井先生が言われる
「チートデイ(※22)」には、
牛丼の吉野屋へ行くことがある。
その際に牛皿大盛と野菜サラダ、
そして豚汁を注文するのが定番。
個人的には贅沢な食のひととき。
必ず店員からは「ライスは?」
「いりません」と答えていた。
顔なじみになると、
もうコノやり取りはなくなった。
(今日のひとこと)
糖質制限もそうだが、
ダイエットを継続するために
豚汁は最適な汁物だ。
**********************
(注釈)
※1 豚汁について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%9A%E6%B1%81
※2 池井佑丞先生について
https://plat-gym.jp/trainer-ikei-yusuke/
※3 血糖値とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E7%B3%96%E5%80%A4
※4 牧田善二先生について
http://www.ageclinic.com/doctor/
※5 藤田紘一郎先生について
http:// https://ja.wikipedia.org/wiki/藤田紘一郎
※6 抗酸化(物質)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%89%A9%E8%B3%AA
※7 プロビタミンAとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3A
※8 フラボノイドとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89
※9 クロロゲン酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%B3%E9%85%B8
※10 イソチオシアネートとは何か?
※11 硫化アリルとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E5%8C%96%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%AB
※12 リコピ(ぺ)ンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%9A%E3%83%B3
※13 クロロフィルとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB
※14 アントシアニンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%B3
※15 活性酸素とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%B4%A0
※16 フィト(ファイト)ケミカルとは何か?
※17 菊池真由子先生について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%B3
※19 タンパク質とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E8%B3%AA
※20 ㈱トラサンデリカについて
※21 日本水産㈱について
※22 ㈱ジェイフードについて
※23 チートデーとは何か?
※2の池井先生の提唱される。
ダイエット中でも週に1度、何でも好きなものを
食べる日を設ける。
この日は夕食(通常は糖質制限)で炭水化物を
食べてもよい日とする。
**+********************
(参考図書)
・池井佑丞著
「3週間ダイエット」
(朝日新聞出版)
・牧田善二著
「糖質オフたったこれだけ!」
(宝島社)
・藤田紘一郎著
「体がよみがえる『長寿食』」
(三笠書房)
・菊池真由子著
「食べれば食べるほど若くなる法」
(三笠書房)
#健康 #健康食 #健康食品 #健康料理 #健康飲食 #コンビニ #コンビニランチ #コンビニグルメ #コンビニシリーズ#豚汁 #小豚汁なし #豚汁大 #ここの豚汁が大好き