コンビニ中食「ファミリーマート⑪『宮崎県産のカットほうれん草』」Chapter8-㉞
|
今回、第8章34編のテーマは、
「コンビニ中食 ファミリーマート⑪
(以下、「ファミマ」と略)
『宮崎県産のカットほうれん草』」
である。
今回は、栄養満点のほうれん草(※1)、
を取り上げたい。
特に大手コンビニ3社のカットほうれん草を
食べ比べた結果として、
イチ押しであるファミマの、
宮崎県産カットほうれん草を見てみたい。
**********************
宮崎県産の
カットほうれん草
宮崎県産のほうれん草を使いやすい様に
カットしました。
お浸しや炒めものに最適です。
①共同開発:㈱ノースイ(※2)
|
②内容量 :160g
③原産地 :宮崎県
④加熱時間:約3分30秒(500w)
⑤特徴 :お母さん食堂 ファミマ商店街
⑥栄養成分表示:1袋あたり(160g)
・エネルギー: 34kcal
・たんぱく質: 5.3g
・脂質: 0.5g
・炭水化物: 5.0g
糖質: 0.0g
食物繊維: 5.0g
・食塩相当量: 0.5g
⑦値段: 165円(税込)
評価
①本体 :4
②視覚 :4
③味覚 :4
④健康 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :21/30
コメント:
ローソンと同じく宮崎県産。
ただし風味はセブンと似て、
全体に抑え気味でクセは少ない。
やや長めにカットされているが
非常に柔らかく食べやすい。
お浸し、みそ汁はもちろん
副菜として何でも合わせやすい。
**********************
○ほうれん草とは?
ほうれん草には夏まきと冬まきと2種類があり、
現在は1年中市場に出回っている。
冬まきは寒さなどのストレスを解消するために、
自力で各種の栄養素を増やして甘みも強くなる。
本来ほうれん草は小松菜(※3)、春菊(※4)
などの青菜と同様、冬が旬の野菜である。
ほうれん草100gでビタミンC量は夏期が20mg。
一方、冬期は夏期の3倍の60mgになる。
旬の冬(12月~1月)の時期に採るのがよい。
またほうれん草はベーコンサラダなどにして、
少量の動物性たんぱく質(※5)と共に摂ると、
吸収率がアップする。
一度にたくさん摂るというより、
味噌汁やおひたし(※6)などにして、
毎食少しずつ食べる習慣をつけたい。
実際にほうれん草で最も大事なのは、
根元の赤い部分である。
ついつい切り落としがちであるが、
骨を作るのに欠かせないマンガン(※7)や、
抗酸化物質などの栄養素が多く含まれる。
土をしっかりと落としたうえで茹でで、
切り落とさずに食べるようにしたい。
*********************
○ほうれん草のスゴイ成分について
ほうれん草が含む栄養素を挙げてみると
各栄養素別に記すと以下の通り。
1)ビタミン成分
体の機能を調節・維持したりするために、
現在不可欠な有機化合物。
13種類が認められている。
①ビタミンA( β-カロテン(※8))
緑黄色野菜に含まれ、
抗酸化作用や抗ガン作用が期待される。
ほうれん草100gに、
「4,200μg(※9)」含まれる。
因みにβ-カロテン量の豊富な野菜は、
以下の通り。
1位:モロヘイヤ:10,000μg
2位:春菊: 4,500μg
3位:ほうれん草: 4,200μg
4位:にら :3,500μg
5位:小松菜 :3,100μg
②ビタミンB群(B2.B6)
B2は3大栄養素の代謝に関わる「発育ビタミン」。
皮膚や神経を市場に保つ。
③ビタミンC
コラーゲン(※10)の生成に不可欠で、
強い抗酸化作用がある。
ほうれん草100gに「35㎎」含まれる。
前章で述べた通り冬摂りは60㎎含まれ、
一方で夏採りは20㎎含まれる。
④ビタミンE
細胞膜の酸化を抑えて、
有害な過酸化脂質(※11)から細胞を守る。
⑤葉酸
細胞の新生に働き、
胎児の発育や造血に不可欠である。
⑥ビタミンK
出血を止める「止血ビタミン」。
骨格の形成にも関与する。
2.ミネラル成分
体の構成成分になったり、
機能を調整したりする、
単一の元素からなる栄養素である。
「無機質」ともいう。
食事摂取基準が示されているのは13種類。
①鉄
赤血球中のヘモグロビンの構成要素として
重要で全身に酸素を供給する。
ほうれん草100gに「2.0㎎」含む。
②マンガン
酵素の成分になって、
骨の成長に関与して抗酸化作用を発揮する。
③リン
骨や歯、細胞の材料になり、
エネルギー代謝に関与する。
骨格を形成するほか、
さまざまな整理機能に必須のミネラル。
⑤ヨウ素
甲状腺ホルモン(※12)の主成分になり、
発育や代謝を促す。
⑥カルシウム
骨や歯を形成し、
血液にも一定濃度含まれる。
筋肉や神経の働きを正常に保つ。
ほうれん草100gに「49㎎」含む。
⑦ナトリウム
体内の水分量やミネラルバランスなどを
調整する。
摂取し過ぎが心配されているミネラル。
⑧カリウム
細胞内の水分量を調節し、
筋肉の働きをコントロールしたり、
血圧を安定させたりする。
正にほうれん草は含む栄養成分の豊富さからも、
「超健康食材」と呼ぶにふさわしい。
**********************
○ホウレン草のスゴい効能について
1)胃腸病の予防・改善
イシハラクリニック院長兼医学博士、
石原結實(※13)先生によると以下の効能がある。
(※14)を多く含んでいる。
胃腸を浄化して清掃するとともに、
再建・再生する強力な薬理作用を持っている。
2)高血圧の予防
人体内においてカリウムの多くは細胞内にあり、
細胞外液にあるナトリウムと細胞の浸透圧を
調整しあって水分を保持している。
ほうれん草の持つβ-カロテン、ビタミンC、
カリウムはナトリウムの排泄を促してくれる。
3)がんの予防
ほうれん草のβ―カロテン含有量は100g中で
「4200μg」と豊富である。
活性酸素(※15)に対する抗酸化作用が強く、
ガンの抑制に効果がある。
4)痛風(※16)の改善
脳下垂体(※17)ホルモンの分泌を正常化し、
内分泌全体のバランスを正常に保つ。
体内の尿酸(※18)を排泄する作用がある。
5)風邪の予防
冬にたっぷりとビタミンCをとることができる。
免疫力を高めて感染症へかかりにくくなる。
6)貧血の対策
鉄は血液のヘモグロビンを作るために、
酸素を全身にくまなく運ぶ。
**********************
「ほうれん草」。
ほうれん草といえば,
個人的にアメリカのアニメ,
「ポパイ(※19)」を思い出す。
ほうれん草を食べると超人的な
パワーを出す小男の船乗り、
ポパイが象徴的に描かれる。
このアニメを見て、
ほうれん草嫌いを脱したという
年配の方は多いだろう。
今でも昔と変わらず、
ほうれん草は、
子供に好かれてはいないようだ。
【今日のひとこと】
日本でも「あんぱんまん」ならぬ,
「ほうれんそうまん」くらいの
キャラクターが必要なのか?
**********************
(注釈)
※1 ほうれん草(ホウレンソウ)について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%82%A6
※2 ㈱ノースイについて
※3 小松菜(コマツナ)について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%8A
※4 春菊(シュンギク)について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%82%AF
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E8%B3%AA
※6 おひたしについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%B2%E3%81%9F%E3%81%97
※7 マンガンとは何か?
※8 βーカロテンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン
※9 μg(マイクログラム)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD
※10 βーカロテンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン
※11 コラーゲンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3
※12 過酸化脂質とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E9%85%B8%E5%8C%96%E8%84%82%E8%B3%AA
※13 甲状腺ホルモンとは何か?https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3
※14 石原結實先生について
※15 アミノ酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8E%E9%85%B8
※16 活性酸素とは何か?https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%B4%A0
※17 痛風とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%97%9B%E9%A2%A8
※18 痛風とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%97%9B%E9%A2%A8
※19 ポパイとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%91%E3%82%A4
*******************
(参考図書)
・PHPくらしラクーる編集部著
「すっごい食べ物&食べ方」
(PHP研究所)
・石原結實著
「病気にならない体をつくる食べ物事典」
(PHP研究所)
・笠井恵理子著
「週刊文春 老けない最強食」
(文芸春秋)
・吉田企世子監修
松田早苗 監修
「あたらしい栄養学」
(高橋書店)
・吉岡有紀子監修
「栄養の基本と食事の教科書」
(池田書店)
・東京慈恵医科大学付属第三病院 栄養部監修
「長寿食材の選び方と最高の食べ方」
(宝島社)
・清水加奈子監修
藤岡操監修
「今さら聞けない食材選びの基本」
(枻出版社)
|
#健康 #美と健康 #健康食 #健康食品 #健康料理 #コンビニ #コンビニ飯 #コンビニランチ #コンビニグルメ #コンビニフード #ほうれん草 #ほうれん草のおひたし #ほうれん草のお浸し #ベーコンほうれん草ホットサンド #ポパイ