健康食「スーパー野菜・ブロッコリ―」Chapter 7-⑤
今回、第7章5編のテーマは、
「健康食『スーパー野菜・ブロッコリー』」である。
改めて健康食としてブロッコリー(※1)を
検証したい。
前編でテーマにした「鮭(※2)」と、
であった。
鮭は「究極のアンチエイジング」健康食材だが、
ブロッコリーも「スーパー野菜」で、
現在最も注目される健康食材(野菜)である。
前半ではブロッコリーを健康面から検証する。
後半では身近な大手コンビ二3社の
冷凍ブロッコリーを食べ比べて検証したい。
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1.ブロッコリーとは?
ブロッコリーはキャベツ・白菜などと同じく、
アブラナ科(※3)に属する緑黄色野菜。
栄養成分としてはブロッコリー(50g)で、
以下の通りとなる。
カロリー: 17kcal
糖質量: 0.4g
たんぱく質: 2.2g
脂質: 0.3g
ビタミンC:60mg
(江部康二監修 洋泉社)
ブロッコリーには200種類以上の植物栄養素
(フィトケミカル ※4)を含む、
まさに「スーパー野菜」の名にふさわしい。
アメリカのデザイナーフーズ計画(※5)で、
ガン抑制作用があるとされる植物性食品40種
にもブロッコリーは取り上げられた。
ついついブロッコリーの緑色のつぼみ以外は、
捨ててしまいがちになる。
茎は過熱することで甘みと美味しさが増す。
また食物繊維も多く含まれているスグレもの。
ぜひとも捨てずに無駄なる採るべきだろう。
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2.ブロッコリーのスゴイ効能について
ブロッコリーの持つスゴイ効能を、
下記にいくつか紹介したい。
1)抗酸化作用がある
ブロッコリーは強い抗酸化(※6)力を持ち、
その効力の持続性にも優れる。
週に2回食べれば継続した効果が期待できる。
これはβーカロテン(※7)やルテイン(※8)、
グルタチオン(※9)による作用である。
活性酸素の酸化作用を抑細胞機能障害を防ぐ。
2)解毒作用がある
ブロッコリーの花つぼみ部分は、、
体内で「スルフォラファン(※10)」に変化し、
食事や呼吸で体内に取り込まれた有害物質を
解毒する酵素を活性化する。
三愛クリニック院長兼医学博士、
済陽高穂先生(※11)によると、
「肝臓本来の力を引き出し、二日酔いの原因物質、
アセトアルデヒド(※12)の分解を促すことも」
明らかになっているという。
3)血液をサラサラにする
(※13)は強力な酸化作用を持つ。
それとともに、
血中のLDL(悪玉)コレステロール を減らし
HDL(善玉)コレストロール(※14)を増やす。
4)ガンを防ぐ
抗酸化作用と解毒作用により、
酵素を活性化させる。
また胃がんの遠因となるピロリ菌(※15)を
減らす効果があることが分かってきている。
5)糖尿病を予防する
ブロッコリーに含まれるクロム(※16)には、
体内のインスリン(※17)分泌を促進する。
そのため糖尿病予防には有効とされる。
6)美肌効果がある
ブロッコリーには100gあたりで120㎎程度の
「ビタミンC(※18)」を含む。
ビタミンC量はレモン(97g)や、
ピーマン(76g)を上回る。
ビタミンCはメラニン色素(※19)の沈着を
抑制してシミなどを防ぐ効果があることから、
美肌効果も期待できる。。
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3. 冷凍ブロッコリーについて
一般的に鮮度が落ちた野菜や旬を外した野菜と、
冷凍野菜の栄養を比べると、
冷凍のほうが勝ることも多い。
理由の一つが、
栄養価の高い旬の野菜を使っていることである。
さらにブランチング(※20)という軽い加熱、
によって酵素の働きが止められている。
そのため栄養の減少、品質の適菜が抑制される。
中でも冷凍のブロッコリーは生と比べて、
ビタミンCや抗酸化成分のルテインが増加する。
美肌や免疫力アップに貢献するβーカロテンは、
約4倍も増える。
それゆえ-冷凍ブロッコリーはおススメとなる。
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4.コンビニ大手3社の冷凍「ブロッコリー」を
比較する。
ブロッコリーが健康食材であることは分かった。、
また、冷凍ブロッコリーはおススメの健康食材である
こともわかっていただけただろうか。
最後にみなさんが気軽に手にすることができる、
コンビニ大手3社の販売する冷凍「ブロッコリー」。
コチラの比較検証に移りたい。
今回も最後に「まっちゃん勝手ランキング」も、
発表したい。
今回は、
ローソン、
ファミリーマート(以降「ファミマ」と略)
の順番に検証してゆきたい。
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1.セブンイレブン
すぐに使える
使いやすいカットタイプ
①共同開発:マルハニチロ㈱(※21)
②内容量 :140g
③個数 : 11個
④原産地 :エクアドル(※22)
⑤特徴 :セブン&iプレミアム
⑥成分表示:1袋あたり(100g)
・エネルギー:27kcal
・たんぱく質: 3.5g
・脂質: 0.4g
・炭水化物: 4.3g
糖質: 0.6g
食物繊維: 3.7g
・食塩相当量: 0.04g
⑦値段: 150円(税込)
13.6円/個
評価
①本体 : 3
②視覚 : 4
③味覚 : 3
④健康 : 3
⑤価格 : 3
⑥独自性 : 3
⑦その他(調整): ±0
⑧総合点 :19/30
コメント:
個数は11個と少なめだが、
1個当たりの大きさは3社中一番。
大きさのバラつきはほとんどない。
全体につぼみ部分が大きく、
茎の部分は細目で短めにカット。
柔らかくコリコリとした歯応えが良い。
風味はあまり癖がなく主張は控えめ
主食の付け合わせにピッタリ。
値段は一番安いが、
グラムの単価は一番高い。
少人数向けの商品。
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2.ローソン
アンデス高原で育てた
色鮮やかな
①共同開発:㈱ニチレイフーズ (※23)
②内容量 :155g
③個数 :15個
④原産地 :エクアドル
⑤特徴 :ローソンセレクト
⑥成分表示:1袋あたり(155g)
・エネルギー: 58kcal
・たんぱく質: 4.2g
・脂質: 0.2g
・炭水化物: 9.9g
糖質: -g(記載なし)
食物繊維: -g(同上)
・食塩相当量: 0.1g
⑦値段: 165円(税込)
11.0円/個
評価
①本体 :3
②視覚 :3
③味覚 :3
④健康 :4
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :19/30
コメント:
個数は15個と3社中で一番多い。
1個当たりの大きさはセブンと変わらず。
但し、大きさのバラつきはある。
健康志向のローソンらしく、
全体的に茎の部分が太くて、
しかも長めにカットされている。
全体に柔らかいが、
茎の部分はしっかりした歯ごたえはある。
茎の部分は独特の甘みと苦みが
合わさった風味がある。
値段は2番目であるが、
グラムあたりの単価は一番安い。
少人数向けの商品。
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3.ファミリーマート
一口サイズのブロッコリー
南米アンデス地方の高原で色鮮やかに育った、
下ごしらえ済みのブロッコリー
①共同開発:㈱ノースイ(※24)
②内容量 :135g
③個数 : 14個
④原産地 :エクアドル
⑤特徴 :お母さん食堂 ファミマ商店街
⑥栄養成分表示:1袋あたり(135g)
・エネルギー: 36kcal
・たんぱく質: 4.7g
・脂質: 0.5g
・炭水化物: 5.8g
糖質: 0.8g
食物繊維: 5.0g
・食塩相当量: 0.05g
⑦値段: 168円(税込)
12.0円/個
評価
①本体 :3
②視覚 :3
③味覚 :4
④健康 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :19/30
コメント:
個数は14個とローソンに次ぐ2番目。
1個当たりの大きさはあまり変わらない。
ただ大きさのバラつきは1番大きい。
つぼみと茎のバランスは、
セブンとローソンの中間くらい。
一番硬さが残っていて
全体にしっかりした歯ごたえはある。
茎の部は独特の苦みががある。
風味の主張は3社中一番強い。
ブロッコリーメインの量にもフィット。
値段は3社中1番高いが、
グラムあたりの単価は2番目。
大人数向き。
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最後に整理しておこう。
コンビニ冷凍ブロッコリー比較
「まっちゃん勝手ランキング」
の結果は以下の通り。
1位セブン:19点
①大きさが統一された11個入り
②味の癖が少なく、
主食の付け合わせに最適。
1位:ローソン 19点
①茎の部分が太く大きく
ブロッコリー独特の風味
②15個と数が多く、
1個のコスパは高い。
1位:ファミマ 19点
①数は14個で中間。
②単体でブロッコリー独特の
苦みと歯ごたえがある
今回は厳正に評価してみたが、
3社ともエクアドル産で、
結論として甲乙つけがたい、
という結果になった。
ひとつの参考にしてほしい。
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「ブロッコリー」。
【今日のひとこと】
日本の結婚式では、
新婦による麗しい
「ブーケ・トス」(※25
がよく行われる。
実は新郎によって
激しい「ブロッコリートス」
も行われることがある。
ブロッコリーは、
「幸せ」の象徴らしい。
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(注釈)
※1 ブロッコリーについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブロッコリー
※2 鮭について
https://ja.wikipedia.org/wiki/サケ
参考までに(本ブログ前編):
https://blog.hatena.ne.jp/tmatsu06/tmatsu06.hatenablog.com/edit?entry=26006613464635977
※3 アブラナ科とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/アブラナ科
※4 フィトケミカルとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイトケミカル
※5 デザイナーフーズ(計画)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/デザイナーフーズ計画
※6 抗酸化(物質)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/抗酸化物質
※7 βーカロテンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン
※8 ルテインとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルテイン
※9 グルタチオンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/グルタチオン
※10 スルフォラファンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/スルフォラファン
※11 済陽高穂先生について
https://ja.wikipedia.org/wiki/済陽高穂
※12 アセトアルデヒドとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/アセトアルデヒド
※13 クロロフィルとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/クロロフィル
※14 LDL(悪玉)/HDL(善玉)コレストロールとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/コレステロール#悪玉コレステロールと善玉コレステロール
※15 ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘリコバクター・ピロリ
※16 クロムとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/クロム#必須元素としてのクロム
※17 インスリンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/インスリン
※18 ビタミンCとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ビタミンC
※19 メラニン色素とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/メラニン
※20 ブランチングとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブランチング
※21 マルハニチロ㈱について
https://www.maruha-nichiro.co.jp/home.html
※22 エクアドルについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/エクアドル
※23 ㈱ニチレイフーズについて
https://www.nichireifoods.co.jp/
※24 ㈱ノースイについて
※25 ブーケ・トスとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブーケ・トス
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(参考図書)
・PHPくらしラクーる編集部著
「すっごい食べ物&食べ方」
(PHP研究所)
・済陽高穂著
「40歳からは食べ方を変えなさい!」」
(三笠書房)
・笹井恵理子著
「週刊文春 老けない最強食」
(文芸春秋)
・吉田企世子監修
松田早苗 監修
「あたらしい栄養学」
(高橋書店)
・清水加奈子監修
藤岡操 監修
今さら聞けない
食材選びの基本
(枻出版社)
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