コンビニ中食「ファミリーマート編⑥『北海道産羅臼昆布使用の切り干し大根』Chapter8-⑲

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（写真上からファミリーマート、

ローソン、セブンイレブンの切り干し大根）

今回、第８章19編のテーマは、

コンビニ中食「ファミリーマート編⑥

（以下、「ファミマ」と略）

『北海道産羅臼昆布（※１）使用の

切り干し大根（※２）』」である。

おふくろの味にも代表される切り干し大根。

実は素材の大根、

ならびに乾燥切り干し大根ともに、

大変な健康食材である。

優れた健康効果は後ほどご紹介したい。

もちろんコンビニ大手３社ともに、

切り干し大根を中食で取り扱っている。

今回は中でもイチ押しである、

ファミマの北海道産羅臼昆布使用の

切り干し大根を取り上げてみたい。

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ファミリーマート

千切り大根（小）

北海道産羅臼昆布使用

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 ①共同開発：㈱阪急デリカアイ（※３）

 ②内容量　：５５ｇ

③原材料：切干大根、人参、薄揚げ

④特徴　　：羅臼昆布使用旨味だし

⑤栄養成分表示：1袋あたり（55g）

　　・エネルギー：　　６０kcal

　　・たんぱく質：　　　１．９g

　　・脂質：　　　　　　１．６g

　　・炭水化物：　　　　９．６g

　　　糖質：　　　　　　　　－g（記載なし）

　　　食物繊維：　　　　　　－g（同上›

　　・食塩相当量：　　　０．７g

⑥値段：　　　　　１５２円（税込）　 

　　　　
評価 　

　①本体　　　　　：４

　②視覚　　　　　：３

　③味覚　　　　　：４

　④健康　　　　　：３

　⑤価格　　　　　：３

　⑥独自性　　　　：４

　⑦総合点　　　　：２１／３０

コメント：

中国産の切り干し大根に、

羅臼昆布だしを合わせた商品。

他社に比べてそもそもの乾燥

切り干し大根に近い歯ごたえ。

油揚げも多く、

独特の甘みと芳醇な風味。

内容量に比べると、

やや価格は高めであるが、

その価値は十分にある。

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さて冒頭でもお伝えした通り、

今回は大根の健康効果について、

確認してみたい。

まずは大根とは何かをを明らかにして、

その後に胃を守る最強食材である理由を

みてゆきたい。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　

〇大根（※４）とは？

大根はカブ（※５）と同じように、

根は淡色野菜（※６）であり、

葉が緑黄色野菜（※７）である。

なんと２つの要素を合わせ持つ野菜である。

大根の葉は普段切り捨てられることが多く、

あまり注目されていない。

だが、実際に葉は根以上に栄養素が豊富

（以下■参照）であり、

みそ汁の具や炒り煮にするなど活用したい。

■大根の根（皮つき）／葉（可食部）比較

・エネルギー：１８Kcal　 ／　　　２５Kcal

・カルシウム：２４mg　　／　　２６０mg

・ビタミンＡ（βーカロテン）：

　　　　　　　　Ｏμg　　／ ３，９００μg　

・ビタミンＣ：１２mg　　／　　　５３mg

・食物繊維：　１．４g　　／　　４．０g

今回ご紹介した切り干し大根というのは、

大根を天火で干したもの。

コチラは生の大根より栄養豊富である。

水分が少ない分、カリウム（※８）、

カルシウム（※９）、マグネシウム（※10）

などのミネラル栄養素が凝縮されている。

またカラダを温める保温効果がある。

なお、大根の旬の時期は冬（１１月～２月）。

冬の時期に採りたい食材だ。

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〇大根のスゴイ成分について

大根に含まれる栄養分は以下の通り。

栄養素を摂るのであれば、

大根おろし（※11）にするのが一番である。

１）ビタミン成分

　　体の機能を調節・維持したりするために、

　　現在不可欠な有機化合物。

　　１３種類が認められている。

　①ビタミンＡ（ β-カロテン（※12））

　　緑黄色野菜に含まれ、

　　抗酸化作用や抗ガン作用が期待される。

　　根にはないが、葉に含まれる。　　

　②ビタミンＣ

　　コラーゲン（※13）の生成に不可欠で、

　　強い抗酸化作用がある。

　　ビタミンＣはダイコンの皮には中心部の

　　２倍多く含まれる。

　　ビタミンＣ量としては、

　「葉」＞「（根の）皮」＞「（根の）中心部」

　　の順番となる。

　　大根おろしは皮ごとおろしたい。 

　③ビタミンＥ

　　細胞膜の酸化を抑えて、

　　有害な過酸化脂質（※14）から細胞を守る。

　　葉に抗酸化の栄養素ビタミンＥを含む。

　④ビタミンＰ（ルチン（※15））

　　ビタミンＣの吸収を促進したり、

　　酸化を防ぐなどしたりして、

　　ビタミンＣの作用を助ける。　

　　毛細血管（※16）を強くする働きがある。

　⑤ビタミンＢ１・Ｂ２

　　Ｂ１は炭水化物をエネルギーに変えるために

　　不可欠なビタミン。

　　Ｂ２は３大栄養素（※17）の代謝の促進に関わり、

　　発育のビタミンとなる。

　　切り干し大根に桁違いに多く含まれる。

２．食物繊維　

　　人の消化酵素では消化されない炭水化物であり、

　　第６の栄養素と言われる。

　　腸内環境を整えるなどの様々な生理作用がある。

３.ミネラル成分

　　体の構成成分になったり、

　　機能を調整したりする、

　　単一の元素からなる栄養素である。

　「無機質」ともいう。

　　食事摂取基準が示されているのは１３種類。

　①鉄

　　赤血球中のヘモグロビンの構成要素として

　　重要で全身に酸素を供給する。

　　大根の葉に多く含有されている。　　

　②マグネシウム

　　骨格を形成するほか、

　　さまざまな生理機能に必須のミネラル。

　　大根の葉に多く含有されている。

　③カルシウム

　　骨や歯を形成し、

　　血液にも一定濃度含まれる。

　　筋肉や神経の働きを正常に保つ。

　　切り干し大根に多く含まれる。　　

　⑧カリウム

　　細胞内の水分量を調節し、

　　筋肉の働きをコントロールしたり、

　　血圧を安定させたりする。

 　  切り干し大根は生の１４倍もなる。

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〇大根のスゴい効能について

１）消化の促進

　　大根に含まれる酵素アミラーゼ（※18）は

　　でんぷんを分解して消化を高める働きがある。

　　また辛味成分であるアリル化合物（※19）も、

　　胃腸の分泌を促して胃を健康にする。

　　食物繊維も豊富で腸内の老廃物を体外に出す

　　役割を果たす。

　　食中毒や二日酔いに大変効果的であり、

　　まさに胃腸薬のような野菜である。

２）代謝を上げる

　　アミラーゼは唾液と同様に糖質を分解する。

　　また食物繊維との相乗効果により、

　　代謝を活性化させて

　　肥満の予防・解消に大いに役立つ。

　　特に消化酵素たっぷりの大根おろしに

　　することでで肥満を撃退できる。

３）抗酸化作用

　　大根独特の辛味成分である、

　　イソチオシアネート（※20）は、

　　強力な抗酸化物質（※21）として、

　　血栓防止やガン予防に有効に働く。

　　なおイソチオシアネートは、

　　細胞が壊れる際に生成される。

　　細かく刻んだりおろしたりすることで、

　　効率よく摂取できる。

４）解毒作用

　　焼き魚のコゲはAGES（終末糖化産物）

　（※22）と呼ばれて発がん性がある、

　　と言われている。

　　大根にはコレを解毒する

　　オキシターゼ（※23）という酵素を

　　豊富に含んでいる。

５）粘膜を癒す作用

　　大根の鉄とマグネシウムの含有量が、

　　多いいことから、

　　粘膜の病気を癒す作用がある。

　　風邪や気管支炎の咳やタン止めなどに

　　有効である。

６）ガンの予防

　　食物繊維の木質素リグニン（※24）は、

　　種々のがん細胞の発生を抑制することが

　　判明している。

  　 中でも腸の老廃物を取り除くために、

　　大腸ガンに有効とされている。

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 「大根」。

大根の酵素アミラーゼは熱に弱い。

４８度で働くなってしまうため、

生食がベストである。

大根おろし、大根サラダには、

向いている。

なお、大根との食べ合わせが

最高であるのは牛肉となる。

  【今日のひとこと】

切り干し大根は、

健康効果の高い素材の大根より

カルシウム・カリウムが、

多く含まれる健康食品である。

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（注釈）

※１　羅臼昆布について

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%96#%E7%94%A3%E5%9C%B0%E3%81%A8%E7%A8%AE%E9%A1%9E

※２　切り干し大根について

https://ja.wikipedia.org/wiki/切り干し大根

※３　阪急デリカアイについて

http://hankyudelica-i.co.jp/

※４　大根について

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3

※５　カブについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/カブ

※６　淡色野菜について

https://ja.wikipedia.org/wiki/淡色野菜

※７　緑黄色野菜について

https://ja.wikipedia.org/wiki/緑黄色野菜

※８　カリウムについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/カリウム#食品

※９　カルシウムについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/カルシウム#生化学

※10　マグネシウムについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/マグネシウム#農業、食品、医薬

※11　大根おろしについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%A0%B9%E3%81%8A%E3%82%8D%E3%81%97

※12　βーカロテンとは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン

※13 　コラーゲンとは何か？

 hhttps://ja.wikipedia.org/wiki/コラーゲン

※14　過酸化脂質とは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/過酸化脂質

※15　ルチンとは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/ルチン

※16　毛細血管について

https://ja.wikipedia.org/wiki/毛細血管

※17　３大栄養素について

https://ja.wikipedia.org/wiki/栄養素#三大栄養素

※18　アミラーゼとは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/アミラーゼ

※19　アリル化合物とは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/アリル化合物

※20　イソチオシアネートとは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/イソチオシアネート

※21　抗酸化物質とは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/抗酸化物質

※22　AGESとは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/AGES

※23　オキシターゼ（酸化酵素）とは何か？

https://ja.wikipedia.org/wiki/酸化酵素

※24　リグニンとは何か？

 https://ja.wikipedia.org/wiki/リグニン

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（参考図書）

・済陽高穂著

「４０歳からは食べ方を変えなさい」

（三笠書房）

・石原結實著

「病気にならない体をつくる食べ物事典」

 （ＰＨＰ研究所）

・笠井恵理子著

「週刊文春　老けない最強食」

（文芸春秋）

・東京慈恵医科大学付属第三病院　栄養部監修

「長寿食材のの選び方と最高の食べ方」

（宝島社）

・吉田企世子監修

　松田早苗　監修

「あたらしい栄養学」

（高橋書店）

・吉岡有紀子監修

　「栄養の基本と食事の教科書」

（池田書店）　

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