コンビニ中食「ファミリーマート編③『アンガス種牛肉使用 肉じゃか』」Chapter8-⑩


 

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今回、第8章10編のテーマは、

コンビニ中食「『ファミリーマート編③

アンガス種(※1)牛肉使用

肉じゃが(※2)』」である。

 

 

肉じゃがは「おふくろの味」の代表格。

同時に功罪あわせ持つ料理である。

 

なぜ肉じゃがが「罪」なのか?

和食でヘルシーじゃないか?

おふくろに失礼じゃないのか?

 

そう思われた方も多いのではないか。

その理由を明らかにしたい。

 

まずその理由を明かす前に、

皆さんにひとつクイズである。

 

**********************

以下3つの家庭料理の中で、

一番糖質量の高いのはどれ?

(「糖質量ハンドブック」による基準)

 

肉じゃが 

 (牛こま切れ肉60g)

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デミグラスハンバーグ

(合いびき肉100g)

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鶏のから揚げ

鶏もも肉150g)

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さあ皆さんの答えはいかがだろうか?

・・・

カンの良い方は「ひょっとして肉じゃが?」、

と思われただろうか?

・・・

・・・

・・・

・・・

正解は①の「肉じゃが」。

 

それぞれ①~③の糖質量は以下の通り。

・・・

肉じゃが

 糖質量:43.6g

・・・

②デミグラスハンバーグ

 糖質量:18.6g

・・・

 

③鶏のから揚げ

 糖質量:12.6g

・・・

 ・・・」

他2つに比べても、

肉じゃがは断トツの糖質量である。

 

角砂糖に換算みてみると、

何と11個分になる。

 

それでは今回のおススメである、

ファミリーマート(以下「ファミマ」と略)、

「アンガス種牛肉使用 肉じゃが」を、

チェックしてみたい。

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ファミリーマート

 

お母さん食堂 ファミマ商店街

アンガス種牛肉使用

肉じゃが

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 ①共同開発:ジェイフード(株)(※3)

  

 ②内容量 :210g

 

    ③内容  :以下の5種類

       ①じゃがいも

       ②たまねぎ

       ③牛肉(アンガス種)

       ④しらたき

       ⑤にんじん    

 

 ④特徴  :野菜の甘味と牛肉の旨味に

       鰹だしがしみ込んでいます。

 

 ⑤調理時間:2分30秒

  (電子レンジ500W)

 

 ⑥成分表示:1食あたり(210g)

  ・エネルギー:244kcal

  ・たんぱく質:  8.0g

  ・脂質:     8.4g

  ・炭水化物:  36.5g

   糖質:    31.9g

   食物繊維:   4.4g

  ・食塩相当量:  2.1g

 

 ⑥値段:  289円☆(税込 8%) 

         275☆円(200g換算)

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 評価
 ①内容     :4
 ②ダシ     :4
 ③味覚     :4

 ④健康     :3
 ⑤価格     :3
 ⑥独自性    :3
 ⑦その他(調整):±0    
 ⑧総合点    :21
/30

コメント:

ファミマらしく、

徹底して風味重視。

糖質量はコンビニ3社中で、

唯一30gを超える。


タレは3社中一番濃厚で、

甘味も強い。

量も100gと一番多い。

ダシは具材に十分しみわたる。

具材との相性も悪くない。

具材は牛肉は柔らかく、
じゃがいも・人参は豊富。

 

好き嫌いは分かれるが、

肉じゃが本来の甘みが特徴。

若年層のターゲットを

意識した肉じゃが。

**********************

 

参考までに肉じゃが(家庭料理)の栄養成分は、

以下の通り。

 

・肉じゃが(家庭料理)(牛こま切れ肉60g)

 

 ・糖質量  : 43.6g

 ・たんぱく質: 11.0g

 ・脂質:    23.9g

 ・塩分:     3.0g

 ・カロリー: 472kcal

 

一般家庭料理の「肉じゃが」に比べると、

ファミマの肉じゃがは、

糖質量・たんぱく質・塩分・エネルギー量

いずれも低いという結果となった。

 

参考:「糖質量ハンドブック」

  (山岸昌一監修 西東社
 **********************

それでは肉じゃがの「功罪」をまとめると

以下の通りとなる。

 

第1に、

「肉じゃが」の「罪」の部分。

 

特に糖質制限を推奨される医師は、

肉じゃがに代表される、和食に対して、

厳しいコメントをされる。

 

AGE牧田クリニック院長、

牧田善二先生(※4)によれば、以下の通り。 

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「やせたけりゃ和食を食べろは大間違い」

と断言される。

 

「肉じゃが」をはじめ「『みりん』『砂糖』

『お酒』を使った和食の味つけは、

 隠れた糖質の代表格。」

 

「安心して食べていると、

 すぐに糖質オーバーになってしまう」

 とされる。

 

 「和食はヘルシーなんかじゃない」。

 

牧田先生おひとりだけではない。

もう一人専門家のご意見を紹介したい。

 

一般財団法人高雄病院理事長、

江部康二先生(※5)によれば以下の通り。

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「和食=ヘルシーというイメージが

 浸透していますが、

 糖質オフの観点ではまったくの間違い」

 と断言される。

 

特に肉じゃがについては、以下の通り。

 「ご飯を減らしても肉じゃがには

 糖質がいっぱい。

   具材のじゃがいもや玉ねぎも、

 糖質食品です!」と手厳しい。 

 

参照:

「糖質オフ たったこれだけ」

(牧田善二監修 宝島社)

 

「 医師の食事術 たったこれだけ」

(江部康二監修 宝島社)

 

こう見てみると、

肉じゃがはあまり食べてはいけない、

「罪」な料理に見える。

 

確かに和食の中でも、

断トツに糖質量が高いことは先に述べた。

 

 第2に、

「肉じゃが」の「功」の部分。

 

肉じゃがで使用される食材。

コチラを詳細にチェックすると、

必ずしも全て罪とは言い切れないのだ。

 

詳しく見てみたい。

 

肉じゃがに用いられている、

代表的な食材と言えば次の5つあろう。

 ①牛肉

 ②じゃがいも

 ③たまねぎ

 ④にんじん

 ⑤しらたき

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5つの食材それぞれの健康効果について、

以下に簡潔に挙げてみたい。

 

①牛肉

 ・「L-カルニチン(※6)」が豊富

  脂肪を燃焼させるうえ、

  血液と血管を若返らせる効果がある。

 

 ・タンパク質が豊富

  全身の細胞を作る重要な材料になる。

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②じゃがいも

 ・クロロゲン酸(※7)が豊富 

  糖質の吸収を抑える働きがあり、

  糖尿病の予防のに効果がある。

 

 ・ビタミンCが豊富(リンゴの約8倍)。

  抗酸化作用を発揮して免疫力を高め、

  風邪などのウイルス疾患や、

  がんの予防に有用である。

 

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③玉ねぎ

 ・硫化アリル(※8)が豊富

  血液をサラサラにする働きがあり、

  動脈硬化や高血圧の防止に効果がある。

 

 ・クロロゲン酸が豊富

  脂肪の吸収抑制効果が高く、

  過剰な体脂肪を排出するのを助ける。

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④にんじん 

 ・βカロテン(※9)が豊富

  活性酸素を除去して免疫力が上がり、

  血液のめぐりが改善される。

 

  その効果としては以下の4つある。

  ・動脈硬化を防ぐ

  ・ボケを防ぐ

  ・がんを防ぐ

  ・美肌効果 

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⑤しらたき

 ・食物繊維が豊富

  一緒に食べた糖質の吸収を遅らせ、

  血糖値の急上昇を抑える効果がある。

 

  加えて腸の活動を活発にさせて

  お通じを良くする効果がある。

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上記の通り肉じゃがに含まれている各食材は、

いずれも健康食材とも言える。

 

問題はダシの味付けぐらいということになる。

どれだけ砂糖などを抑えて味付けをするか。

コレがポイントとなる。

 

参考:健康効果については以下から抜粋。

・「図解 40歳からは食べ方を変えなさい」

 (済陽高穂著 三笠書房刊)

 

・「図解 食べれば食べるほど若くなる法」

 (菊池真由子著 三笠書房刊)

 

・「糖質制限ダイエット 

  お得技ベストセレクション」

 (周東寛/稲島司監修 晋遊社) 

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「肉じゃが」。

 

 

ファミマの肉じゃがは、

他コンビニ2社と比べても、

甘味が格段に強い。

 

糖質量差は、

セブン-イレブンの肉じゃがより

約5g多く、

対ローソンの肉じゃがより、

約10g多い。

これだけ違うと味覚への影響は大。

 

あなたのおふくろの肉じゃがは、

甘さが強かったのか、

薄味だったのか。

 

ファミマの肉じゃがを、

食べてみることで、

ハッキリわかるだろう。

 

ちなみに私は、

「ちょうどよかった」。 

 

(今日のひとこと)

「おふくろの味」肉じゃがは、

糖質量によって、

おいしいと感じるように

舌が慣らされた感覚なのだ。

 **********************  

(注釈)

※1 アンガス種(牛)について

https://the360.life/U1301.doit?id=2978

 

※2 肉じゃがについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/肉じゃが

 

※3 ジェイフード(株)について

https://www.jfood.org/

  

※4 牧田善二先生について

http://www.ageclinic.com/doctor/

 

※5 江部康二先生について

https://ja.wikipedia.org/wiki/江部康二

 

※6 L-カルニチンについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/カルニチン

 

※7 クロロゲン酸について

https://ja.wikipedia.org/wiki/クロロゲン酸

 

※8 硫化アリルについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/硫化アリル

 

※9 β-カロテンについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン

 


 

 

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