コンビニ中食「ファミリーマート編③『アンガス種牛肉使用 肉じゃか』」Chapter8-⑩
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今回、第8章10編のテーマは、
コンビニ中食「『ファミリーマート編③
アンガス種(※1)牛肉使用
肉じゃが(※2)』」である。
肉じゃがは「おふくろの味」の代表格。
同時に功罪あわせ持つ料理である。
なぜ肉じゃがが「罪」なのか?
和食でヘルシーじゃないか?
おふくろに失礼じゃないのか?
そう思われた方も多いのではないか。
その理由を明らかにしたい。
まずその理由を明かす前に、
皆さんにひとつクイズである。
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以下3つの家庭料理の中で、
一番糖質量の高いのはどれ?
(「糖質量ハンドブック」による基準)
①肉じゃが
(牛こま切れ肉60g)
②デミグラスハンバーグ
(合いびき肉100g)
③鶏のから揚げ
(鶏もも肉150g)
さあ皆さんの答えはいかがだろうか?
・・・
カンの良い方は「ひょっとして肉じゃが?」、
と思われただろうか?
・・・
・・・
・・・
・・・
正解は①の「肉じゃが」。
それぞれ①~③の糖質量は以下の通り。
・・・
①肉じゃが
糖質量:43.6g
・・・
②デミグラスハンバーグ
糖質量:18.6g
・・・
③鶏のから揚げ
糖質量:12.6g
・・・
・・・」
他2つに比べても、
肉じゃがは断トツの糖質量である。
角砂糖に換算みてみると、
何と11個分になる。
それでは今回のおススメである、
ファミリーマート(以下「ファミマ」と略)、
「アンガス種牛肉使用 肉じゃが」を、
チェックしてみたい。
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お母さん食堂 ファミマ商店街
アンガス種牛肉使用
肉じゃが
①共同開発:ジェイフード(株)(※3)
②内容量 :210g
③内容 :以下の5種類
①じゃがいも
②たまねぎ
③牛肉(アンガス種)
④しらたき
⑤にんじん
④特徴 :野菜の甘味と牛肉の旨味に
鰹だしがしみ込んでいます。
⑤調理時間:2分30秒
(電子レンジ500W)
⑥成分表示:1食あたり(210g)
・エネルギー:244kcal
・たんぱく質: 8.0g
・脂質: 8.4g
・炭水化物: 36.5g
糖質: 31.9g
食物繊維: 4.4g
・食塩相当量: 2.1g
⑥値段: 289円☆(税込 8%)
275☆円(200g換算)
評価
①内容 :4
②ダシ :4
③味覚 :4
④健康 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :21/30
コメント:
ファミマらしく、
徹底して風味重視。
糖質量はコンビニ3社中で、
唯一30gを超える。
タレは3社中一番濃厚で、
甘味も強い。
量も100gと一番多い。
ダシは具材に十分しみわたる。
具材との相性も悪くない。
具材は牛肉は柔らかく、
じゃがいも・人参は豊富。
好き嫌いは分かれるが、
肉じゃが本来の甘みが特徴。
若年層のターゲットを
意識した肉じゃが。
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参考までに肉じゃが(家庭料理)の栄養成分は、
以下の通り。
・肉じゃが(家庭料理)(牛こま切れ肉60g)
・糖質量 : 43.6g
・たんぱく質: 11.0g
・脂質: 23.9g
・塩分: 3.0g
・カロリー: 472kcal
一般家庭料理の「肉じゃが」に比べると、
ファミマの肉じゃがは、
糖質量・たんぱく質・塩分・エネルギー量
いずれも低いという結果となった。
参考:「糖質量ハンドブック」
(山岸昌一監修 西東社)
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それでは肉じゃがの「功罪」をまとめると
以下の通りとなる。
第1に、
「肉じゃが」の「罪」の部分。
特に糖質制限を推奨される医師は、
肉じゃがに代表される、和食に対して、
厳しいコメントをされる。
AGE牧田クリニック院長、
牧田善二先生(※4)によれば、以下の通り。
「やせたけりゃ和食を食べろは大間違い」
と断言される。
「肉じゃが」をはじめ「『みりん』『砂糖』
『お酒』を使った和食の味つけは、
隠れた糖質の代表格。」
「安心して食べていると、
すぐに糖質オーバーになってしまう」
とされる。
「和食はヘルシーなんかじゃない」。
牧田先生おひとりだけではない。
もう一人専門家のご意見を紹介したい。
一般財団法人高雄病院理事長、
江部康二先生(※5)によれば以下の通り。
「和食=ヘルシーというイメージが
浸透していますが、
糖質オフの観点ではまったくの間違い」
と断言される。
特に肉じゃがについては、以下の通り。
「ご飯を減らしても肉じゃがには
糖質がいっぱい。
具材のじゃがいもや玉ねぎも、
糖質食品です!」と手厳しい。
参照:
「糖質オフ たったこれだけ」
(牧田善二監修 宝島社)
「 医師の食事術 たったこれだけ」
(江部康二監修 宝島社)
こう見てみると、
肉じゃがはあまり食べてはいけない、
「罪」な料理に見える。
確かに和食の中でも、
断トツに糖質量が高いことは先に述べた。
第2に、
「肉じゃが」の「功」の部分。
肉じゃがで使用される食材。
コチラを詳細にチェックすると、
必ずしも全て罪とは言い切れないのだ。
詳しく見てみたい。
肉じゃがに用いられている、
代表的な食材と言えば次の5つあろう。
①牛肉
②じゃがいも
③たまねぎ
④にんじん
⑤しらたき
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5つの食材それぞれの健康効果について、
以下に簡潔に挙げてみたい。
①牛肉
・「L-カルニチン(※6)」が豊富
脂肪を燃焼させるうえ、
血液と血管を若返らせる効果がある。
・タンパク質が豊富
全身の細胞を作る重要な材料になる。
②じゃがいも
・クロロゲン酸(※7)が豊富
糖質の吸収を抑える働きがあり、
糖尿病の予防のに効果がある。
・ビタミンCが豊富(リンゴの約8倍)。
抗酸化作用を発揮して免疫力を高め、
風邪などのウイルス疾患や、
がんの予防に有用である。
③玉ねぎ
・硫化アリル(※8)が豊富
血液をサラサラにする働きがあり、
動脈硬化や高血圧の防止に効果がある。
・クロロゲン酸が豊富
脂肪の吸収抑制効果が高く、
過剰な体脂肪を排出するのを助ける。
④にんじん
・βカロテン(※9)が豊富
活性酸素を除去して免疫力が上がり、
血液のめぐりが改善される。
その効果としては以下の4つある。
・動脈硬化を防ぐ
・ボケを防ぐ
・がんを防ぐ
・美肌効果
⑤しらたき
・食物繊維が豊富
一緒に食べた糖質の吸収を遅らせ、
血糖値の急上昇を抑える効果がある。
加えて腸の活動を活発にさせて
お通じを良くする効果がある。
上記の通り肉じゃがに含まれている各食材は、
いずれも健康食材とも言える。
問題はダシの味付けぐらいということになる。
どれだけ砂糖などを抑えて味付けをするか。
コレがポイントとなる。
参考:健康効果については以下から抜粋。
・「図解 40歳からは食べ方を変えなさい」
(済陽高穂著 三笠書房刊)
・「図解 食べれば食べるほど若くなる法」
・「糖質制限ダイエット
お得技ベストセレクション」
(周東寛/稲島司監修 晋遊社)
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「肉じゃが」。
ファミマの肉じゃがは、
他コンビニ2社と比べても、
甘味が格段に強い。
糖質量差は、
対セブン-イレブンの肉じゃがより
約5g多く、
対ローソンの肉じゃがより、
約10g多い。
これだけ違うと味覚への影響は大。
あなたのおふくろの肉じゃがは、
甘さが強かったのか、
薄味だったのか。
ファミマの肉じゃがを、
食べてみることで、
ハッキリわかるだろう。
ちなみに私は、
「ちょうどよかった」。
(今日のひとこと)
「おふくろの味」肉じゃがは、
糖質量によって、
おいしいと感じるように
舌が慣らされた感覚なのだ。
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(注釈)
※1 アンガス種(牛)について
https://the360.life/U1301.doit?id=2978
※2 肉じゃがについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/肉じゃが
※3 ジェイフード(株)について
※4 牧田善二先生について
http://www.ageclinic.com/doctor/
※5 江部康二先生について
https://ja.wikipedia.org/wiki/江部康二
※6 L-カルニチンについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/カルニチン
※7 クロロゲン酸について
https://ja.wikipedia.org/wiki/クロロゲン酸
※8 硫化アリルについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/硫化アリル
※9 β-カロテンについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン
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