健康食「野菜スティック」Chapter 7-⑬
今回、第7章13編のテーマは、
「健康食『野菜スティック』」である。
健康食材として、
野菜スティックを取り上げたい。
今回は以下の2部構成でお届けしたい。
前半では野菜スティックに使われる、
代表的な野菜とみその健康パワーを、
明らかにする。
後半では大手コンビ二の野菜スティック、
ならびにミニトマトを実際に食べ比べして、
検証してみたい。
「なぜ野菜スティックにミニトマト?」、
と疑問に思われた方がいるかもしれない。
そのあたりの理由はこの後でお伝えしたい。
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1. 野菜スティックの各野菜の健康効果
野菜スティックにコレという決まりはない。
キュウリ、大根、人参、キャベツ。
コンビニの野菜スティックは上記4種類。
まずはコノ4種類の野菜の健康パワーを
見てみたい。
①キュウリ(旬:夏)
エネルギー:14Kcal
たんぱく質: 1.0g
脂質 : 0.1g
炭水化物 : 3.0g
糖質 : 2.0g
食塩相当量: 0.0g
(可食部100gあたり)
キュウリはイソクエルシトリン(※1)と、
カリウム(※2)という利尿作用に強力な
成分を含んでいる。
そのために利尿が必要な病気群、
例えば高血圧、心臓病、腎臓病、肥満症等に、
大きな効果を発揮する。
あまり知られていないが、
キュウリは皮膚や毛髪の健康に役立つ、
ケイ素(※3)を多く含む。
※キュウリの詳細はぜひコチラを。
https://blog.hatena.ne.jp/tmatsu06/tmatsu06.hatenablog.com/edit?entry=26006613470678323
②大根(旬:冬)
エネルギー:25Kcal
たんぱく質: 2.2g
脂質 : 0.1g
炭水化物 : 5.3g
糖質 : 1.4g
食塩相当量: 0.1g
(可食部100gあたり)
タンパク分解酵素のステアーゼ、
オキシターゼ(※5)、カタラーゼ(※6)、
などの酵素類、とビタミンCを多く含む。
そのために胃を健康にする作用があり、
消化促進(胃痛、胃もたれ、二日酔い)等に
大変効果的である。
特にオキシターゼがげた魚にできる発がん
物質ベンゾピレン(※7)を分解するため、
胃がん予防に効果のある優れものだ。
ダイコンの詳細はコチラをどうぞ。
https://blog.hatena.ne.jp/tmatsu06/tmatsu06.hatenablog.com/edit?entry=26006613470365274
③にんじん(旬:秋)
エネルギー:39Kcal
たんぱく質: 0.7g
脂質 : 0.2g
炭水化物 : ⒐.3g
糖質 : 5.9g
食塩相当量: 0.1g
(可食部100gあたり)
人参(carrot)の語源は、
「カロテン(carrotin ※8)である。
その名の通りカロチン(ビタミンAの
前駆物質)を豊富に含む。
とりわけβーカロテン(※9)は、
万病のもとになる活性酸素(※10)を
除去して各種の感染症やガンを予防する。
また各種眼病や視力回復、
皮膚病や肌荒れにも奏功する。
まさに「万病予防」の野菜である。
④キャベツ(旬:春・秋)
エネルギー:23Kcal
たんぱく質: 1.3g
脂質 : 0.1g
炭水化物 : 5.2g
糖質 : 3.5g
食塩相当量: 0.0g
(可食部100gあたり)
淡色野菜(※11)の中でビタミンやミネラル
を豊富に含んでいる。
ビタミンは以下の通り、
A(免疫力増強)、
B群(疲労回復)、
C(免疫力増強、抗ガン作用)、
K(止血作用)を多く含む。
ミネラルは塩素、カルシウム、ナトリウム、
鉄、イオウ、ヨードを大量に含む。
イオウと塩素は強力な胃腸洗浄作用がある。
特筆すべきビタミンU(※12)を含んで、
胃・十二指腸潰瘍で傷ついた粘膜を修復する。
また肝機能強化にも役立つ。
キャベツの詳細はコチラをどうぞ。
https://blog.hatena.ne.jp/tmatsu06/tmatsu06.hatenablog.com/edit?entry=26006613439290712
特に野菜スティックにはできないが、
個人的にずっと付け合わせで
一緒に採るのがトマトスライスである。
最近はミニトマトである。
⑤トマト(旬:夏)
エネルギー:19Kcal
たんぱく質: 0.7g
脂質 : 0.1g
炭水化物 : 4.7g
糖質 : 3.1g
食塩相当量: 0.0g
(可食部100gあたり)
クエン酸(※13)、リンゴ酸(※14)、
酒石酸(※15)、コハク酸(※16)などの
有機酸を含んでいる。
そのため胃液の分泌を促進させて、
消化を促す働きがある。
ビタミンC・ルチン(※17)の血管
強化・拡張作用のために、
高血圧や脳出血の予防に効果がある。
トマトの赤色の色素である、
リコピン(カルチノイド ※18)は、
免疫力を強化して、
ガン予防に効果を発揮する
トマトは各種の効果を持つ野菜である
「トマトが赤くなると医者が青くなる」。
こういうことわざがある。。
夏場にトマトを食べると医者いらずとの
ヨーロッパの言い伝えが由来とか、
あながち嘘とも思えない。
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2.味噌の健康効果について
野菜スティックもそのままでは味気ない。
そこでいろんなソースが使われる。
代表的なものは「みそ」と「マヨネーズ」
実際にコンビニ各社も使っているのは、
「みそマヨネーズ」。
今回はみその健康効果を見てみたい。
・みそ(旬:一年中)
みそは乳酸菌(※19)を豊富に含む。
それも植物性乳酸菌のため、
胃酸に強くて生きたまま腸に届く。
乳酸菌は善玉菌(※20)であるため、
悪玉菌(※20)をやっつけて、
腸内環境を整える。
ただみその乳酸菌は過熱に弱い。
乳酸菌が活性するのは50度未満であり、
70度になると完全に死滅してしまう。
みその健康効果を最大限発揮するのに、
加熱せずに野菜スティックソースとして、
使うのは丁度よい。
またみそは日本人に不足しがちな、
リシン(※21)やトレオニン(※22)など、
必須アミノ酸(※23)を補ってくれる。
みその効能としてはガン予防、老化防止、
生活習慣病改善、便秘解消と幅広い。
みそは気力・体力を支える重要な栄養素だ。
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3. コンビニ大手3社の「野菜スティック」、
ならびに「ミニトマト」を比較する。
それではコンビニ大手3社の販売する、
野菜スティックの比較検証に移りたい。
今回はミニトマトも一緒に検証する。
今回は「まっちゃん勝手ランキング」は、
なしとしたい。
ローソン、
ファミリーマート(以降「ファミマ」と略)、
の野菜スティックとミニトマトの4種類を
検証していきたい。
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1.セブンイレブン
①味噌マヨネーズで食べる!
野菜スティック
①製造者:プライムデリカ㈱(※24)
②内容量 :-g
③名称 :野菜スティック
④原材料 :①大根
②きゅうり
③人参
④キャベツ
⑤個数 :計13個(枚)
① 5個(39%)
② 4個(31%)
③ 2個(15%)
④ 2枚(15%)
⑥栄養成分表示:1包装あたり
・エネルギー: 131kcal
・たんぱく質: 1.7g
・脂質: 12.1g
・炭水化物: 4.6g
糖質: 2.9g
食物繊維: 1.8g
・食塩相当量: 1.3g
⑦値段: 230円(税込)
評価
①本体 :3
②味覚 :3
③バランス :3
④健康 :4
⑤価格 :4
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑦総合点 :20/30
コメント:
野菜は4種ともみずみずしい。
ややいずれも細目にカット。
味噌マヨネーズは甘さを抑え、
しっとりとした中にも濃厚で、
味噌本来の風味の主張は強い。
4種の野菜のなかで、
大根、にんじんによくなじむ。
逆にきゅうり、キャベツには、
いまひとつフィットしない。
ファミマより30円近く安い。
この価格差は大きい。
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2.ローソン
② 高知県産
①加工者:㈱RAG大阪(※25)
②内容量 :-g
③名称 :ミニトマト
④原材料 :高知県産
⑤個数 :計5個
⑥栄養成分表示:1袋あたり
・エネルギー: -kcal
・たんぱく質: -g
・脂質: -g
・炭水化物: -g
糖質: -g
食物繊維: -g
・食塩相当量: -g
⑦値段: 138円(税込)
27.6円/個
評価
①本体 :4
②味覚 :3
③バランス :3
④健康 :4
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :20/30
コメント:
ミニトマト品種フルティカか、
ラブリー藍のどちらか。
高知県産の中玉5個入り。
普通のトマトよりかなり甘い。
ただ甘さの中にも、
トマト本来の独特の風味も、
後からしっかりついてくる感じ。
かなり健康志向で、
トマト好きにはたまらない一品。
苦手な方にもとっつき易い。
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3.ファミリーマート
①野菜スティック
味噌マヨ
①製造者:シノブフーズ㈱(※26)
②内容量 :-g
③名称 :野菜スティック
④原材料 :①きゅうり
②大根
③人参
④キャベツ
⑤個数 :計13個(枚)
① 4個(31%)
② 4個(31%)
③ 2個(15%)
④ 3枚(23%)
⑥栄養成分表示:1包装あたり
・エネルギー: 153kcal
・たんぱく質: 1.7g
・脂質: 13.0g
・炭水化物: 7.1g
糖質: -g
食物繊維: -g
・食塩相当量: 1.4g
⑦値段: 258円(税込)
評価
①本体 :4
②味覚 :4
③バランス :3
④健康 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :20/30
コメント:
野菜はいずれもみずみずしい。
セブンより30円高い分、
全体に厚めにカットされている。
違いは味噌マヨネーズの味。
やや甘めであっさりしていて、
少しマヨネーズの風味が強い。
4種の野菜本来の味を生かし、
嫌味なくフィットしている。
特に大根、キャベツにフィット。
きゅうり、人参との相性も良い。
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②濃い甘さとプリっと食感!
純あま 本気野菜
デザート感覚のミニトマト
①加工者:㈱太陽(※27)
②内容量 :-g
③名称 :ミニトマト
④原材料 :新潟県産
⑤個数 :計10個
⑥栄養成分表示:1袋あたり
・エネルギー: -kcal
・たんぱく質: -g
・脂質: -g
・炭水化物: -g
糖質: -g
食物繊維: -g
・食塩相当量: -g
⑦値段: 138円(税込)
13.8円/個
評価
①本体 :4
②味覚 :4
③バランス :3
④健康 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :20/30
コメント:
ミニトマトの品種「アイコ」。
新潟産の10個入り。
ポイントは商品名通り「甘さ」。
トマト独特の臭みなどはなく、
フルーツのような芳醇なあまさ。
トマト独特の香りが苦手な方も、
全く抵抗なく受け入れられる。
逆にトマト好きに物足りないか。
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「野菜スティック」。
野菜が苦手な人は多いだろう。
苦手な人は調理もしたくない。
正直なところだと思う。
私も同じだ。
とはいえ野菜は健康に不可欠。
手軽に旬の野菜を採れる方法。
それこそ野菜スティックを、
みそ等のソースで食べる。
水洗いしてカットして、
生でみそソースにつけて採る。
加熱して調理するより、
栄養素をそのまま採れる。
これで健康食材間違いなし。
【今日のひとこと】
野菜嫌いの人。
スティック状にして、
好きなマヨネーズでも、
ドレッシングでも、
塩でもなんでも構わない。
旬の生野菜をつけて、
少しずつ摂ろう。
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(注釈)
※1 イソクェルシトリンとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/イソクェルシトリン
※2 カリウムとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/カリウム
※3 ケイ素とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ケイ素
※4 アミラーゼ(ジアスターゼ)とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/アミラーゼ
※5 酸化酵素(オキダーゼ)とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/酸化酵素
※6 ビタミンCとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ビタミンC
※7 ベンゾピレンとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベンゾピレン
※8 カロテンとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/カロテン
※9 βーカロテンとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/Β-カロテン
※10 活性酸素とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/活性酸素
※11 淡色野菜とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/淡色野菜
※12 ビタミンU(メタルメチオニン)とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/S-メチルメチオニン
※13 クエン酸とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/クエン酸
※14 リンゴ酸とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/リンゴ酸
※15 酒石酸とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/酒石酸
※16 コハク酸とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/コハク酸
※17 ルチンとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルチン
※18 レコピン(レコペン)とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/リコペン
※19 乳酸菌とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/乳酸菌
※20 善玉/悪玉菌とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/腸内細菌#善玉菌と悪玉菌
※21 リシンとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/リシン
※22 トレオニンとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/トレオニン
※23 必須アミノ酸とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/必須アミノ酸
※24 プライムデリカ㈱について
※25 ㈱RAG大阪(東京){について
http://ragtokyo.co.jp/company-profile/
※26 シノブフーズ㈱について
https://www.shinobufoods.co.jp/
※27 ㈱太陽について
http://www.naisyokuya.com/wp/?page_id=192
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(参考図書)
・吉田企世子監修
松田早苗 監修
「あたらしい栄養学」
(高橋書店)
・吉岡有紀子監修
「栄養の基本と食事の教科書」
(池田書店)
・中嶋洋子監修
蒲原聖可監修
「最新 栄養成分事典」
(主婦の友社)
・医歯薬出版編
「日本食品成分表」
(医歯薬出版社)
・東京慈恵医科大学付属第三病院 栄養部監修
「長寿食材の選び方と最高の食べ方」
(宝島社)
・笠井 恵理子著
「週刊文春 老けない最強食」
(文藝春秋)
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