イイネ!食「黄金のビーフシチュー」Chapter ５-⑪
今回、第５章１１編のテーマは、
『イイね!食「黄金のビーフシチュー」』。
今回は、まず牛肉から始めたい。
ビーフシチュー（※１）のメイン食材である、
牛肉の健康面を整理をしたい。
牛肉の糖質量は、
国産肩ロースの場合で、
100gあたりでわずか０．２g。
ほとんど糖質は含まれていない、
と言ってよい。
逆に、脂質は100gあたり２６．４gと高い。
牛肉で動物性脂肪を取り過ぎてしまうと、
太るのでは考えてしまいがちである。
AGE牧田クリニック院長の
牧田善二（※２）先生によると、
以下のとおりである。
「（牛肉で動物性脂肪を取り過ぎることは）
あまり気にしなくても大丈夫。
糖質が低いため血糖値（※３）が上がらず、
インスリン（※４）がほとんど分泌されないのです。
すると取り込んだ脂肪分が、
エネルギーとして分解されやすくなります。」
つまり、食べたことで取り込んだカロリーが、
体に蓄積されずに代謝されることになるという。
牧田先生は、牛肉、特にステーキを指して、
「カロリーは高いのに、食べても太らない食品」、
と断言されている。
個人的に、糖質制限をしている身からすれば、
大変心強いことばである。
ただ、牧田先生は注意も忘れない。
「ステーキを食べるときに、
注意しなくてはいけないのが、
付け合せとソース」
というのだ。
まずは付け合わせ。
「ポテトやにんじんなど、
糖質の多い付け合わせを食べてしまうと、
摂取する糖質量が増えてしまいます。
アスパラやブロッコリー、きのこ類など、
低糖質のものを選ぶように意識しましょう。」
次にソースとタレ。
「調味料の糖質に注意して選ぶのがコツ。
ソースやケチャップも使うとそれだけ
糖質が多くなります。」
まとめておきたい。
牛肉ステーキと、
付け合わせ／ソース・タレとの、
①ＮＧの組み合わせ、
②ＯＫの組み合わせ
をそれぞれまとめると以下の通りとなる。
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１．付け合わせ
①NGな付け合わせ
・マッシュポテト（50g）
糖質：３８．１g
・バターコーン（30g）
糖質： ５．０g
・にんじんのグラッセ（40g）
糖質： ４．１g
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②OKな付け合わせ
・生野菜（80g）
糖質：３．１g
・ゆで野菜（80g）
糖質：１．６g
・目玉焼き
糖質：０．２g
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２．ソース・タレ
①NGなソース・タレ
・バーベキューソース
糖質：１０．４g
・照り焼きソース
糖質：８．５g
・オニオン黒酢ソース
糖質：５．３g
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②OKなソース・タレ
・ガーリックしょうゆソース
糖質量： １．８g
・わさびしょうゆ
糖質量： １．２g
・ガーリックバター
糖質量： ０．８g
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いよいよ本題のビーフシチューについてだ。
付け合わせ（厳密に言えば定番）の野菜と、
ソースに関する糖質量を確認したい。
・ジャガイモ（６０g）
糖質量：８．８g
・デミグラスソース：
糖質量：２．７g
結論としては、
ビーフシチュー定番のジャガイモは、
牛肉とＮＧの組み合わせ
デミグラスソースはＯＫとＮＧの中間で、
できるのであれば避けたい、
牛肉との組み合わせ
ということになるだろうか。
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よって、
今回のビーフシチューは、
健康面で「健康食材」とまでは言い切れない。
ただ、主役野菜とソースの味付けなど、
工夫次第で十分に健康に近づけられる。
「準健康食材」としての「ビーフシチュー」。
コチラを取りあげる。
特に、３社のコンビニが積極的に取り扱っている、
黄金に輝くラベルの「ビーフシチュー」。
（以下を見ていただくと一目瞭然であろう）
略して「黄金のビーフシチュー」
（以下、コンビニ３社の取り扱うビーフシチューを
「黄金のビーフシチュー」と略）
コチラの黄金の食べ比べを行いたい。
それでは、食べ比べの前に、
「ビーフシチュー」の栄養成分はどれ位なのか？
整理しておきたい。
・ビーフシチュー（家庭料理）
（肉80g じゃがいも60g）
・糖質量： ２１．５ｇ
・たんぱく質：１８．１g
・塩分： ２．９g
・カロリー： ２７７kcal
因みにコンビニ3社の平均データは以下のとおり。
・ビーフシチュー ( )は家庭料理との比較
コンビニ3社平均（100g換算）
・糖質量（２社平均★）
： ２２．２g（＋０．７）
★ローソンが糖質量を記載していないため。
・たんぱく質：１４．５g（▲３．６）
・塩分： ２．７g（▲０．２）
・カロリー： ３４８kcal（ ＋７１）
家庭料理のビーフシチューに比べて、
黄金のビーフシチューは糖分とカロリーが高め。
上で出たようにカロリーはともかく、
糖質量は多いのは問題。
なお、逆にたんぱく質と塩分については控え目。
個人的に、
ビーフシチューは、単体で主食扱い。
ごはんやパンとは一緒に取らない。
もちろん麺類も厳禁にしている
食事を残すのはもったいないが、
シチューのソースは残すようにしている。
昔はフランスパンでふき取って食べていた。
皿もキレイになるのだ。
ただ、やってしまうと、
糖質制限やダイエットにならないのだ。
※参考：栄養成分は以下２冊のデータを参考。
・「糖質量事典」
（田中明監修 成美堂出版）
・「糖質量ハンドブック」
（山岸昌一監修 西東社）
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それでは、３社の 「黄金のビーフシチュー」。
コチラを徹底比較してみたい。
最後には恒例となった、
「まっちゃん勝手ランキング」の、
おまけ付きでお届けしたい。
今回は、
セブンイレブン（以下セブンと略）、
ファミリーマート（以下ファミマと略）、
ローソン、
の順に見ていく。
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１．セブンイレブン
SEVEN＆ｉ プレミアムゴールド
３日仕込みのデミグラスソース
金のビーフシチュー
①共同開発：アリアケジャパン㈱（※５）
②内容量：２３０ｇ
③特徴：セブン＆ｉプレミアム
肉：アンガス種牛肉（※６）
④調理時間：２分４０秒
（電子レンジ５００Ｗ）
⑤成分表示：１食あたり（230ｇ）
・エネルギー：３３３kcal
・たんぱく質： １５．４g
・脂質： ２０．５g
・炭水化物： ２２．８g
糖質： ２０．７g
食物繊維： ２．１g
・食塩相当量： ２．５g
⑥値段：３８８円（税込）☆
☆１６９円（100gあたり）
評価
①肉 ：４
②味覚（タレ） ：５
③野菜（イモ） ：４
④健康 ：４
⑤価格 ：３
⑥独自性 ：４
⑦その他 ：特になし
⑧総合点 ：２４／３０
コメント：
風味と健康両方を志向。
肉・じゃがいもとソースと
相性は絶妙。
ソースは甘すぎず辛すぎず、
単体でも芳醇な風味。
スープとして十分に味わえる。
アメリカ産アンガス種牛肉は、
和牛を思わせる柔らかさと、
味わえる。
他の２社がターゲットにして
黄金のビーフシチューを
開発するも、
価格は税込みで２円高く設定。
セブンの強気の現れだろう。
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２．ファミリーマート
お母さん食堂プレミアム
アンガス種牛肉（※６）使用
ビーフシチュー
①共同開発：ジェイフード㈱（※7）
②内容量：２３０ｇ
③特徴： お母さん食堂プレミアム
肉：アンガス種牛肉
④調理時間：２分３０秒
（電子レンジ５００Ｗ）
⑤成分表示：１食あたり
・エネルギー：３６８kcal
・たんぱく質： １５．４g
・脂質： ２２．８g
・炭水化物： ２６．７g
糖質： ２３．７g
食物繊維： ３．０g
・食塩相当量： ３．０g
⑥値段：３８６円（税込）☆
☆１６８円（100gあたり）
評価
①肉 ：４
②味覚（タレ） ：４
③野菜（イモ） ：４
④健康 ：３
⑤価格 ：３
⑥独自性 ：３
⑦その他 ：特になし
⑧総合点 ：２１／３０
コメント：
ファミマらしく風味を追求。
完全にセブンの商品を意識し、
若い層も意識した商品。
ソースはセブンより甘味が強い。
ファミマらしく濃厚なソース。
肉もセブンと同じく、
アンガス種牛肉を用いている。
柔らかく、ジューシー感あり。
ジャガイモもボリュームあり、
３社の中で一番大きい。
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３．ローソン
ローソンセレクト
じっくり煮込んだデミグラスソース
ビーフシチュー
①共同開発：米久㈱（※８）
②内容量：２３０ｇ
③特徴：保存料・合成着色料不使用
３４３kcal 一食あたり
（肉：産地記載なし）
④調理時間：２分４０秒
（電子レンジ５００Ｗ）
⑤成分表示：１食あたり（230ｇ）
・エネルギー：３４３kcal
・たんぱく質： １２．６g
・脂質： ２１．６g
・炭水化物： ２４．６g
糖質： －g（記載なし）
食物繊維： －g（同上）
・食塩相当量： ２．７g
⑥値段：３８６円（税込）☆
☆１６８円（100gあたり）
評価
①肉 ：３
②味覚（タレ） ：３
③野菜 ：３
④健康 ：４
⑤価格 ：３
⑥独自性 ：３
⑦その他 ：特になし
⑧総合点 ：１９／３０
コメント：
どちらかと言えば、
ローソンらしく健康志向。
保存料・着色料不使用は唯一。
ソースはやや甘辛い。
セブンよりも、
糖質量（◎）が多い点は残念。
◎炭水化物量比較
肉は柔らかいが、
３社中で一番小ぶりで、
脂肪分が多い印象がある。
生産地記載なし。
ソースと肉・じゃがいもとの、
相性が今一つという印象。
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最後に整理しておきたい。
「黄金のビーフシチュー」の、
「まっちゃん勝手ランキング」
結果は、以下の通り。
１位：セブン ２４点
（評価ポイント）
①牛肉の弾力感
②じゃがいものホクホク感
③ソースと具材との絶妙の相性
２位：ファミマ ２１点
（評価ポイント）
①牛肉の柔らかさ
②じゃがいもの存在感
③甘めのソースの濃厚さ
３位：ローソン １９点
（評価ポイント）
①甘辛い大人のソース
②肉もじゃがいもも煮込んだ
影響で溶けて小さめ
③保存料・着色料不使用で
健康志向
ひとつの参考にしてほしい。
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「黄金のビーフシチュー」。
各社とも黄金ラベルからして
中食としての力の入れようは、
半端ない。
ただ外食で供されるような、
高級ビーフシチューに比べて、
正直肉も野菜も、
ワンランク落ちる。
ただ、ソースの味など相当に
レベルアップしている。
それだけに、
今後じゃがいも以外の野菜を
まるごと含んだ健康的な、
「超黄金のビーフシチュー」。
ぜひともコレを開発してほしい。
まだまだ改良の余地はある。
【今日のひとこと】
「黄金」の上には上がある。
「ビーフシチュー」にも、
上には上がある。
そういう姿勢で開発してほしい。
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（注釈）
※１ ビーフシチューとは？
http://ushigen.com/docs/shopping/html/dailydishes/stew/stew.html
※２ 牧田善二先生について
http://www.ageclinic.com/doctor/
※３ 血糖値とじは？
https://www.diabetes.co.jp/dac/diabetes/hyperglycemia
※４ インスリンとは？
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%B3
※５ アリアケジャパン㈱について
※６ アンガス（種）牛肉について
https://the360.life/U1301.doit?id=2978
※７ ジェイフード㈱について
※８ 米久㈱について
