イイネ!食「黄金カレー3社対決」Chapter 5-⑫

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今回、第5章12編のテーマは、

『イイね!食「黄金カレー3社対決」』。

 

「カレー(※1)」は日本で大変人気のあるメニュー。

 

日本人とインド人で、

カレーが嫌いという人は,

ほとんどいないのではと思われる。

 

特に、コンビニ弁当のなかでもカレーは、

大手3社ともに販売合戦を繰り広げている。

 

今回は、中食(※2)として、

コンビニが販売している、

カレーを取り扱う。

 

家にてレンジでチン(または湯せん)して、

袋を切ってそのままライスにかければ、

家で本格的なカレーライスのできあがり、

というわけである。

 

コンビニ大手3社では、中食「カレー」を、

下記の通り3社ともに販売している。

 

セブンイレブン(以下「セブン」と略)

ファミリーマート(以下「ファミマ」と略)

 ・ローソン

(※初出編ではローソンのカレーがないと伝えた。

 後日発売されていたため、修正する)

 

セブンは「セブンプレミアム」、

ファミマも「おかあさん食堂プレミアム」、

ローソンは「ローソンセレクトプレミアㇺ」

として、

カレーのルーのみ(もちろんライスなし)を、

中食で販売している。

 

以下の写真のとおり、

大手3社の中食カレーについては

それぞれ金色の袋に入っていることから

勝手ながら「黄金カレー」として命名する。

(以下「黄金カレー」と略する)

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今回は、大手3社で取り扱っている

「黄金カレー」の食べ比べを行いたい。 

 

それでは、食べ比べの前に、

先ずは健康面の整理をしておこう。

 

そもそも「カレーライス」の栄養成分は、

どれくらいなのか?

まずは整理しておきたい。

 

・カレーライス(家庭料理)

       (ごはん230g 肉60g)

 ・糖質量:108g

 ・たんぱく質: 18.5g

 ・脂質:    26.7g

 ・塩分:     2.8g

 ・カロリー: 783kcal

 

何と糖質量は100gオーバー。

コレはどういうことだろうか?

 

AGE牧田クリニック院長でもある、

牧田善二先生(※3)によると、以下の通り。

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カレーは糖質を控えている人にとって

 究極のNG食品。

 3つの糖質がふくまれているからです。

 

 まず気になるのが、ご飯の炭水化物

 

 そして、ルーにとろみをつけているのは

 小麦粉なので、これも炭水化物です。

 

 さらに、具材に使われている

 にんじんやじゃがいも、玉ねぎにも

 多く糖質が含まれています。」

 

カレーライス一皿当たりの糖質量は、

約108g。

角砂糖に換算してみると、

なんと約27個分に相当するという

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牧田先生はこう続ける。

 

「この糖質はすべて体内で、

ブドウ糖(※4)に分解され、

血糖値(※5)を上昇させるのです」

 

なるほどカレーを健康食材として取り扱うのは、

無理があるということである。

 

また、牧田先生いわく、

「カレーライス以外にも、

糖質をダブルもしくはトリプルで摂ってしまう

重ね食べ料理はたくさんあります。」

とのこと。

 

特にダイエットや糖質制限されている方のため、

参考までに、代表的ないくつかをご紹介したい。

 

また、現在健康上で何も問題ない方については、

将来のために、参考にしてほしい。

**********************

・食べ重ねアウトの組み合わせ

 

コロッケ定食

 糖質量:98.4g

 (ごはん150g+

  じゃがいも150g・合いびき肉50g)

 

 中身のジャガイモ、衣の小麦粉、パン粉

 と糖質がトリプルである。

 さらにごはんでダメ押しとなる。

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②ラーメンと半チャーハン

 糖質量:98.1g

 (麺230g 焼き豚25g+

  ごはん75g 焼き豚15g)

 

 ラーメンに使われている小麦粉は、

 糖質の代表格。

  そこにごはんを組み合わせた、

 NGな食べ合わせ

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③チャーハンと餃子

 糖質量:81.8g

 (ごはん150g 焼き豚50g+

  豚ひき肉50g)

 

 チャーハンはごはんなので糖質。

 餃子は衣が小麦粉で作られているため、

 ダブルで糖質を摂取する。

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④寿司と日本

 糖質量:71.5g

 (すしめし160g+日本酒1合180ml) 

       

 寿司は刺身+ごはんで糖質たっぷり。

 日本酒は米からできている糖質の高いお酒。

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⑤焼きそばパン

 糖質量:45.6g

 (1個100g)

 

 パンに麺をはさんでいるという、

 小麦粉同士の組み合わせ。

  食べた後に血糖値が大きく上昇する。

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⑥マカロニグラタン

 糖質量:42.8g

 (マカロニ(ゆで)75g)

 

 マカロニはパスタの一種なので、

 小麦粉の糖質を含む。

 ホワイトソースも、

 小麦粉でとろみをつけている。

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牧田先生は、当たり前だが、

おやつ類についても、

気を付けるように言われる。

 

たとえば、

「あんパンは『パン+あんこ』、

おはぎは『米+あんこ」、

というように、

複数の糖質が組み合わされている」

ので「大変危険」と言われる。

 

以下の備考欄◆にお菓子の内容も記載した。

参考にしてほしい。

**********************

さて、話を黄金カレーの話に戻したい。

 

それでは、セブン・ファミマの提供する、

「黄金カレー」の栄養成分を見てみたい。

 

3社の平均データは以下のとおり。

 

・黄金カレー

 セブン・ファミマ平均

 括弧( )内は家庭料理(ライスなし)

 との比較。     

 

 ・糖質量 :  13.9g☆(▲9.5)

   ☆ローソンが公表無しのため推定値

 たんぱく質: 13.2g(▲0.3)

 ・塩分:     3.1g(+0.3)

 ・カロリー:  286kcal(▲111)

 

一般的に家庭で供されるカレーに比べると、

コンビニの黄金カレーの栄養成分は優秀、

 

糖質量は10g超えながら低い。

また、たんぱく質も低い。

逆に、塩分は多い。

全体にカロリーは低いという結果となった。

 

ライスを除くと、

カレー単体ではそれほど糖質量が多い、

という訳ではない。

 

ただ、牧田先生も言われる通り、

カレーは決して健康食材ではない。

 

そのことを十分に分かったうえで、

それでも、

まだまだ残暑厳しい中で、

時にカレーを食べたくなる時がある。

 

個人的に糖質制限中の身であることから、

カレーををどうしても食べたいとき、

その時には、以下のルールを課している。

 

1,カレーはごはん・めん・パンやナンなど、

 と絶対に食べ重ねしない。

 

2.全部きれいに食べようとしないで、

 ある一定量を残す。

(罪悪感を捨てて、残すことをいとわない)

 

3.カレー屋には行かない

(どうしても外食だと、

 ごはんやナンなどが欲しくなる。

 また、個人的に残すことに気が引ける)

 

 ※参考:ココまで栄養成分は以下の2冊

 の書籍を参考に記載。

 

・「糖質量ハンドブック」

 (牧田善二監修 新星出版社3)

 

・「糖質量事典」

 (田中明監修 成美堂出版)

 **********************

それではコンビニ大手3社の 「黄金カレー」。

コチラの食べ比べ対決に移りたい。

 

今回も「まっちゃん勝手ランキング」、

最後に発表したい。

 

 今回は、

セブンイレブン

ファミリーマート

ローソン

の順に見てゆきたい。

 **********************

1.セブンイレブン

SEVEN&i プレミアムゴールド

黒毛牛肉(アンガス種)(※6)使用

金のビーフカレー

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 ①共同開発:日本ハム(株)(※7)

  

 ②内容量 :200g

 

   ③原材料 :牛肉(アンガス種)

       ソテーオニオン 

 

 ④特徴  :233kcal(1袋あたり) 

 

 ⑤調理時間:2分30秒

  (電子レンジ500W)

 

 ⑥成分表示:1食あたり(200g)

  ・エネルギー:223kcal

  ・たんぱく質: 16.6g

  ・脂質:    11.8g

  ・炭水化物:  14.0g

   糖質:    11.4g

   食物繊維:   2.6g

  ・食塩相当量:  3.5g

 

 ⑥値段: 388円☆(税込) 

      ☆194円(100g換算)

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評価

 ①肉      :4

 ②野菜     :3

 ③味覚(ルー) :4

 ④健康     :4

 ⑤価格     :4

 ⑥独自性    :4

 ⑦その他(調整):±0    

 ⑧総合点    :23/30

 

コメント:

健康・風味両面で、

バランスが取れたカレー。

 

カレーのルーは、

高級店のビーフカレー

思わせる香ばしい風味。

 

そのままスープカレー

飲んでも飽きがこない。

 

アンガス種牛肉も、

ジューシーで柔らかく、

和牛と勘違いする。

 

まさに王者のカレー、

「セブン×日本ハム

の強さを見せつけられる。

 **********************

2.ファミリーマート

お母さん食堂プレミアム

自家製ブイヨン

欧風ビーフカレー

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 ①共同開発:アリアケジャパン(株)(※8)

  

 ②内容量 :200g

 

    ③原材料 :牛肉(ボイル)

       ソテーオニオン

       じゃがいも

       人参

 

 ④特徴  :328kcal(1食あたり) 

 

 ⑤調理時間:2分20秒

  (電子レンジ500W)

 

 ⑥成分表示:1食あたり(g)

  ・エネルギー:328kcal

  ・たんぱく質: 10.2g

  ・脂質:    24.0g

  ・炭水化物:  19.4g

   糖質:    16.4g

   食物繊維:   3.0g

  ・食塩相当量:  2.8g

 

 ⑥値段:  386円☆(税込) 

       ☆194円(100g換算)

f:id:tmatsu06:20190911160816j:image

 評価

 ①肉      :3

 ②野菜     :4

 ③味覚(ルー) :3

 ④健康     :3

 ⑤価格     :3

 ⑥独自性    :3

 ⑦その他(調整):±0    

 ⑧総合点    :19/30

 

コメント:

ファミマとして、

風味面でセブンに対抗。

 

金のビーフシチューで

セブンの共同開発会社、

アリアケジャパンを

共同開発会社に抜擢

 

「欧風カレー」を

コンセプトに牛肉以外に、

じゃがいも・人参をそのまま

大胆に投入。

 

カレーのルーは、

結果的に甘みが強く濃厚な味。

 

じゃがいも・人参、牛肉にも、

相性の良さを発揮。

 

ただ全体に、

ルーよりも、

具材の風味の主張が強い。

 

印象としては、

全体として個性のない、

平板な印象のカレーになった。

 

それでもなお、

ファミマのチャレンジ精神には

拍手を贈りたい。

 

天然調味料のリーディング企業、

アリアケジャパンを

共同開発会社として

ルーの更なる改良を進めれば、

セブン超えの日も遠くない。

 

そう確信する。

**********************

3.ローソン

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じっくりコトコト煮込んだ

野菜と果実のうま味広がる
ビーフカレー 

 

①共同開発:Mascot(※9)

      ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)
  
②内容量 :200g

③原材料 :牛肉

      ソテーオニオン
       
④特徴  :保存料・合成着色料不使用

⑤調理時間:2分20秒

    (電子レンジ500W)

⑥成分表示:1食あたり(200g)

 ・エネルギー:306kcal

 ・たんぱく質: 12.8g

 ・脂質:    21.4g

 ・炭水化物:  17.0g

  糖質:       -g(記載なし)

  食物繊維:     -g(同上)

 ・食塩相当量:  2.9g

 ⑥値段:  386円☆(込) 
      ☆194円(100g換算)

f:id:tmatsu06:20190914185539j:image

評価
 ①肉      :4
 ②野菜     :3
 ③味覚(ルー) :4
 ④健康     :4
 ⑤価格     :3
 ⑥独自性    :3
 ⑦その他(調整):±0    
 ⑧総合点    :21/30


コメント:
ローソンとして、

風味と健康両方を志向。

 

共同開発会社には「Mascot」

ブランド会社をパートナーに。

 

それゆえ、

カレールーは風味豊かで、

非常に香ばしい。

野菜がきちんと煮込まれている。

 

牛肉は脂がのった大きめ。

かなり柔らかくジューシー。

 

カレールーとの相性は、

牛肉とも悪くない。

 

セブンは高級カレー、

それに対して、

ローソンは

母親の煮込んだカレー

という感じだろうか。

 

********************** 

最後に整理しておきたい。

 

大手コンビニ

黄金カレー食べ比べ合戦、

「まっちゃん勝手ランキング」

の厳正なる判定結果は、

以下の通り。

 

 

栄えある、

第1位は、

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

セブンイレブン

「金のビーフカレー」。

 

得点: 23点  

 

(評価ポイント)

①カレールーの絶妙な風味。

②肉がジューシーで柔らかい。

③糖質・エネルギー等抑え目。

 

続いて、

第2位は、

・・・
・・・

ローソン

ビーフカレー

 

得点: 21点

(評価ポイント)
①カレールーの香ばしさ。

②肉は脂身があり柔らかい。

③十分煮込んで牛肉とルー

 の相性はよい。

 

残念ながら

第3位は、

 

ファミマ

「欧風ビーフカレー」。

 

得点: 19点

 

(評価ポイント)

①じゃがいも・にんじんの

 存在感大きい

②ルーは塩分抑えめで、

 辛さも抑え目。

③甘さで若者を引き付ける。

 

 ひとつの参考にしてほしい。

 ********************** 

「黄金カレー」。

 

3社ともともに、

かなり特徴的なカレーであり、

外食でも十分に通用する。

 

セブンは高級ビーフカレー

ファミマは欧風ビーフカレー

ローソンは野菜煮込ビーフカレー

本来簡単に比較はできない。

 

しかし、総合的に判定して

セブンに軍配を上げた。

 

ライスなし、

カレー単体でスープとして

飲んでも十分な味わいである。

コレが決め手である。

 

ただ、

ファミマもローソンも、

かなりセブンに

「追いつけ追い越せ」

で迫ってきている。

 

 今後も3社で更に競争すれば、

全体もレベルアップする。

 

そのとき外食のカレー店や、

弁当店にとって、

コンビニ中食カレーが、

大いなる脅威となるのは、

間違いない。

 

(今日のひとこと)

ライスなしでカレーを食すと、

ルーの風味が直接伝わり、

本来カレーの持つ、

一味違った魅力が発見できる。

  **********************  

(1.注釈)

※1 カレーとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/カレー

 

※2 中食とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/中食

 

※3 牧田善二先生について

http://www.ageclinic.com/doctor/

 

※4 ブドウ糖グルコース)とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9

※5 血糖値とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E7%B3%96%E5%80%A4 

 

※6 アンガス種とは何か?

https://the360.life/U1301.doit?id=2978

 

※7 日本ハム(株)について

https://www.nipponham.co.jp/

 

※8 アリアケジャパン(株)について

http://www.ariakejapan.com/

 

 ※9 マスコット(Mascot)について

https://www.mascot.jp/

 

(2.備考)

◆参考までに以下の通り。

・複数の糖質を含むおやつ類

 

おはぎ    1個100g

  糖質:  45.4g

  カロリー:223kcal

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②あんパン   1個100g

  糖質量:44.3g

  カロリー:280kcal  

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③どら焼き   1個60g

  糖質:  33.4g

  カロリー:170kcal

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④アップルパイ   1個80g

  糖質:  25.1g

  カロリー:243kcal

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