イイネ!食「コンビ二 豚角煮合戦」Chapter 5-⑨

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今回、第5章9編のテーマは、

『イイね!食「コンビ二 豚角煮合戦」』。

 

「豚角煮(※1)」はそれだけで、

定食屋のメインのおかずとなる食材。

 

嫌いという人は,

ほとんどいないのではと思われる。

 

コンビニの中食ラインナップでも、

ハンバーグ、

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豚肉のしょうが焼き、

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 肉団子、

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などと並ぶ定番の人気食材である。

 

コンビに大手3社も「豚角煮」は、

当然のことながら販売している。

 

今回は、3社で取り扱っている「豚角煮」。

コチラの食べ比べを行いたい。 

 

それでは、大手3社の食べ比べの前に、

先ずは健康面の整理をしておこう。

 

家庭料理「豚角煮」の栄養成分は、

どれくらいなのか?

整理しておきたい。

 

・豚角煮(肉100g)

 ・糖質量:   8.6g

 ・たんぱく質:14.2g

 ・塩分:    1.4g

 ・カロリー:  482kcal

 

結構、高カロリーな食材となっている。

ココで一度健康面について整理しておきたい。 

 

何度か本ブログに出ていただいた、

菊池真由子(※2)先生にご登場いただく。

 

先生は次のように言われる。 

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1. カロリーはすべて、ではない

 

カロリーにこだわっても痩せない。

コレはどういうことだろうか?

 

具体例として、

「ざるそば」と「天ぷらそば」を比較してみる。

 

両者のカロリーは以下のとおりとなる。

・ざるそば       :284kcal

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・天ぷらそば :554kcal   

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一見カロリーの低い「ざるそば」のほうが、

シンプルでよさそうに感じる。

 

しかし、実際には天ぷらそばのように、

具がのったメニューのほうがよい、

というのだ。

 

理由は2つあると言われる。

 

第1に、具が多いとその分消化に時間がかかり、

無駄な食欲が抑えられるから。

 

 ・ざるそば:約2時間半で消化

 ・天ぷらそば:約4時間で消化 

 

第2に、摂取できる栄養素が多くなるから。

 

ざるさばは一見カロリーは低いが、

腹持ちが悪く、お腹がすきやすい。

 

逆に、天ぷらそばは一見カロリーが高いが、

満腹感が長続きするのだ。

 

「カロリーはすべて、ではない」

 コレは、麺類に限らず、

あらゆる料理に共通して言える

という。

 

うーーーーん、なるほど。

 

もう一つある。

 

2. 豚肉に含まれるビタミンB1(※3)は、

 「元気の素」である。

 

疲労を解消するためには、

糖分をエネルギーに換える必要がある。

そのために、ビタミンB1は不可欠である。

 

ビタミンB1は、

老廃物を身体の外に捨てる働きがあり、

正に「元気の素」といえる栄養素である。

 

ビタミンB1が十分といえる人は少ない。

 

実は不足すると、

糖質は余分なエネルギーとなってしまい、

体の脂肪としてたまり、

結果的に太る原因になる。

 

夕食に豚肉の赤みを積極的に食べるよう

菊池先生はおススメされている。

 

参考:「食べても食べても太らないほう」

   (菊池真由子著 三笠書房

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豚肉は、健康上では重要食材である。

また、豚角煮の高カロリーは特に問題なし。

特に、健康面での懸念点はない。 

 

それでは、大手コンビ二3社の提供する、

「豚角煮」の栄養成分を見てみたい。

 

コンビニ3社の平均データは以下のとおり。

 

・豚角煮

 コンビニ3社平均(100g換算)

 括弧( )内は家庭料理との比較。     

 

 ・糖質量★:  10.7g(+2.1)

  ★記載なしの会社があるため参考値

 ・たんぱく質: 13.2g(▲1.0)

 ・塩分:     1.6g(+0.2)

 ・カロリー:  275kcal(▲207)

 

一般的に外食で供される豚角煮に比べると、

コンビニの豚角煮の栄養成分は、

糖質・塩分量は100g比較で少し高めである。

 

逆に、カロリーとたんぱく質は低めである。

 

まあ糖質量・塩分量とも許容範囲内であり、

総合的に健康食材といってよいだろう。

 

※参考:栄養成分は以下の2冊の書籍を参照。

・「食品別糖質量ハンドブック」

 (江部康二監修 洋泉社

 

・「糖質量事典」

 (田中明監修 成美堂出版)

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さて、それでは大手3社の 「豚角煮」について、

食べ比べしてみたい。

 

最後には恒例となった、

今回も「まっちゃん勝手ランキング」

付きでお届けしたい。

 

今回は、

セブンイレブン(以下セブンと略)、

ファミリーマート(以下ファミマと略)、

ローソン、

の順に見てゆきたい。

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1.セブンイレブン

 

 豚角煮

   豚バラ肉を特製タレでじっくり煮込みました。

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  ①共同開発:プリマハム(※4)

  

 ②内容量 :130g

 

   ③肉の切れ数:4

 

 ④特徴  :307kcal(100gあたり) 

 

 ⑤調理時間:1分20秒

  (電子レンジ500W)

 

 ⑥成分表示:1食あたり(100g)

  ・エネルギー:307kcal

  ・たんぱく質:14.7g

  ・脂質:   24.2g

  ・炭水化物:  7.5g

   糖質:      -g(記載なし)

   食物繊維:    -g(同上)

  ・食塩相当量: 1.3g

 

 ⑥値段:  321円☆(税込) 

       ☆247円(100g換算)

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評価

 ①肉ボリューム :3

 ②味覚(タレ) :3

 ③健康     :4

 ④調理時間   :3

 ⑤価格     :4

 ⑥独自性    :3

 ⑦その他(調整):±0    

 ⑧総合点    :20/30

 

コメント:

セブンとしては珍しく、

タレが薄味で健康志向。

 

実際に、タレの色目は、

3社中一番薄く、薄茶色。

 

糖質量も3社中で最も少なく、

10g以下を実現。

 

あっさりとした、

しょうゆベースの風味。

 

肉は4切れ。

面積は3社中一番大きく、

厚さは最も薄く、やわらかい。

 

ただ、薄味のタレに、

肉も大きく主張することもなし。

 

豚角煮という商品を考えた場合、

セブンらしいパンチが欲しい。

 

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2.ファミリーマート

 

  お母さん食堂 ファミ横商店街

  じっくり煮込んだ

  豚角煮

 

  豚バラ肉を特製タレに漬け込み、

  柔らかく仕上げました。

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 ①共同開発:プリマハム(株)(※4)

  

 ②内容量: 123g

 

 ③肉の切れ数:4

   

 ④特徴:  お母さん食堂シリーズ

 

 ⑤調理時間:1分20秒

  (電子レンジ500W)

 

 ⑥成分表示:1食あたり(100g)

  ・エネルギー:270Kcal

  ・たんぱく質:12.3g

  ・脂質:   20.0g

  ・炭水化物: 10.3g

   糖質:    9.9g

   食物繊維:  0.4g

  ・食塩相当量: 1.5g

 

 ⑦値段: 321円)☆(税込) 

      ☆261円(100g換算)

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評価

 ①肉ボリューム :4

 ②味覚(タレ) :5

 ③健康     :3

 ④調理時間   :3

 ⑤価格     :3

 ⑥独自性    :3

 ⑦その他(調整):±0

  ◎徹底して栄養成分の中で糖質量・食物繊維量

   を記載される姿勢は、評価しておきたい 

 ⑧総合点    :21/30

 

コメント:

ファミマらしく風味を追求。

 

タレは3社中2番目の濃さ。

色目は茶色。

 

ほどよく濃厚で、

嫌味のない絶妙の味付け。

 

若干健康にも気遣って、

糖質量を10g以下に抑え、

ロカボ商品に仕立てている。

 

肉はセブン同様に4切れ。

 

大きさはセブンより小さいが、

セブンより厚みがあり、

角煮としての風格がある。

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3.ローソン

 

  氷温熟成(※5)豚肉使用

     トロトロに煮込んだ

  豚角煮

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 ①共同開発:伊藤ハム(株)(※6)

  

 ②内容量:130g

 

 ③肉の切れ数:3

 

 ④特徴:保存料・合成着色料不使用

 

 ⑤調理時間:1分20秒

  (電子レンジ500W)

 

 ⑥成分表示:1食あたり(100g)

  ・エネルギー:247kcal

  ・たんぱく質:12.7g

  ・脂質:   14.8g

  ・炭水化物: 15.8g

   糖質:      -g(記載なし)

   食物繊維:    -g(同上)

  ・食塩相当量: 1.9g

 

 ⑦値段:    329円☆(税込) 

         ☆253円(100g換算)

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評価

 ①肉ボリューム :5

 ②味覚(タレ) :4

 ③健康     :4

 ④調理時間   :3

 ⑤価格     :3

 ⑥独自性    :4

 ⑦その他(調整): ±0    

 ⑧総合点    :23/30

 

コメント:

風味を追求しつつも、

保存料・着色料の不使用など

ローソンらしく、

健康面もアピール。

 

タレは3社中一番濃厚であり、

糖質量も高い。

色目は黒に近い茶色。

 

やや甘みが強めながら、

肉との相性はよい。

 

肉は唯一3切れ。

氷温醸成肉は厚くて、

溶けるようなやわらかさ。

 

3社中一番、

豚角煮らしい厚みを実現。

********************** 

最後に整理しておきたい。

 

「豚角煮」食べ比べ合戦、

「まっちゃん勝手ランキング」

結果は、以下の通り。

 

 1位:ローソン  23点

(評価ポイント)

 ①氷温熟成豚肉の旨み

  (ローソンらしさ)

 ②濃厚なタレと肉との相性 

   (らしくなさ)

 

2位:ファミマ  21点

(評価ポイント)

 ①絶妙のタレの味付け

 (らしくなさ)

 ②肉の厚みとジューシーさ

 (ファミマらしさ)

 

3位:セブン  20点

(評価ポイント)

 ①肉の1片の大きさ

 (セブンらしさ)

 ②薄味の健康的なタレ

 (らしくなさ)

 

ひとつの参考にしてほしい。

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「豚角煮」。

九州・沖縄あたりが発祥だが、

もはや全国区の定番料理。

 

ラーメンに入っても、

主役級の存在感を発揮する。

 

コンビニ各社も300円程度で

販売しているが、

まだまだ角煮としての存在感は、

正直出せていない。

 

ぜひとも400円以内の値段で、

もっと肉厚のあるジューシーな

豚角煮を目指して、

企業努力を重ねてほしい。

 

(今日のひとこと)

500円以内でおいしい豚角煮を

食べてみたいものた。

 

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(注釈)

※1 豚角煮とは?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92%E7%85%AE 

 

※2 菊池真由子先生について

https://www.diet-class.com/

 

※3 ビタミンB1とは? 

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-b1.html

 

※4 プリマハム㈱について

https://www.primaham.co.jp/

 

※5 氷温熟成とは?

https://www.weblio.jp/content/%E6%B0%B7%E6%B8%A9%E7%86%9F%E6%88%90

 

※6 伊藤ハム㈱について

http://www.itoham.co.jp

 

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