足裏初体験 Chapter 1-⑥

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初めての足裏体験。

「足裏が今なら半額」の貼り紙も目に入る。

いいタイミングだ。

ただ、いくばくかの不安。

 

今まで足裏をいじられたことがない。

有名お笑い芸人が足裏で悶絶するシーンを

何度かテレビで観たことがあった。

半分以上は笑いを引き起こすための演技だろう?

 

女性でどちらかというと小柄なB先生が担当。

まだ若く、話によると2児のシングルマザー。

まずは両足を熱いタオルで温めてもらう。

その後オイルを塗って、いよいよ治療開始。

 

大丈夫だろうとの甘い期待は数秒で粉砕。

少し押されるだけで涙が出るほど痛い。

「ああ、痛いので弱めて・・・」

「ああ、もう少しだけ弱く・・・・」

「ああ、もうちょっと・・・」

 

挙句の果てに、B先生からは明るい声で返答。

「ほとんど力を入れていないのですけどね」

「これで痛いのなら全身が相当疲労してます」

「放置しておくとリンパが溜まっていきます」

 

それでも涙を我慢しながら30分足裏体験は終了。

足にまとわりつくオイルを熱いタオルでふき取り、

効能のある(?)クリームを塗られて終了した。

 

受付でよく見ると、B先生の白衣から出ていた

両腕はスポーツ選手のように太く逞しかった。

「学生時代は何かスポーツをされていましたか」

「中学から実業団までバレーボールをしてたんで」

「(小柄だったので)ポジションは?」

「ずっとセッターですね」(そりゃそうか。愚問)

 

人は見た目で判断してはいけない。

整体の先生が力が弱いでは話にならない。

 

初の足裏体験で、これまでない足は軽くなった。

全身も下半身に支えられて反応が良く伝わる。

あとは効果がどれくらい持つのか。それのみか。

X先生にも爽快感を伝えて整体院を後にした。