コンビニ中食「ローソン⑫『南高梅干』」Chapter8-㊱
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今回、第8章36編のテーマは、
「コンビニ中食ローソン⑫
『南高梅干』」である。
まさに万病予防食品として、
梅干し(※1)を取り上げる。
大手コンビニ3社ともに独自ブランドにて
梅干しを販売している。
中でも個人的に3社の商品を食べ比べて、
最終的にイチ押しがローソンの「南高梅干」
である。
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ローソン
南高梅干
しそ漬
①共同開発:販売:ローソン
製造:紀南農業協同組合 (※2)
②内容量 :80g
③個数 :6個
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⑤特徴 :ローソンセレクト
合成着色料・人工甘味料不使用
⑥成分表示:可食部あたり(60g)
・エネルギー: 43kcal
・たんぱく質: 0.7g
・脂質: 0.2g
・炭水化物: 9.6g
糖質: -g(記載なし)
食物繊維: -g(同上)
・食塩相当量: 7.9g
⑦値段: 324円(税込)
54.0円/個
評価
①本体 :4
②酸味 :4
③味覚 :3
④健康 :4
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦総合点 :21/30
コメント:
健康志向のローソンらしく、
合成着色料-人工甘味料不使用。
色は4種類中一番茶色に近い
農協ブランドの南高梅だけに、
梅独特の酸味は一番強い。
逆に酸味が強過ぎて、
白米の風味を消してしまうほど、
個性が強い。
昔ながらの梅干しの酸っぱさを
求める向きにはフィットする。
全体にコスパは悪くない。
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○梅干しは歴史的にも薬効食品だった。
もともと梅(※4)は果物に分類される。
ご存知の通り、糖分が少なく酸味が強い。
種にある「アミグダリン(※5)」という、
有毒な青酸化合物のために生で食べられない。
梅干しなどの加工品として利用される。
梅干しになる時に有害なアミグダリンは喪失され、
代わりに「ベンズアルデヒド(※6)」という
香り成分に変化する。
梅干しはこのベンズアルデヒドと安息香酸(※7)
という強力な防腐作用を持つ成分を持つ。
そもそも梅干しは昔から薬効の多い食品だった。
第二次大戦以前の日本では抗生物質がなく、
下痢や腹痛の治療はもちろんのこと、
梅干しが使われていた。
また戦後しばらくお弁当といえば、
梅干しが真ん中に配置される「日の丸弁当」
(※10)が定番だった。
梅干しの有機酸(※11)、
特にクエン酸(※12)が殺菌作用を持っていた
ことによる。
今もお弁当の真ん中には梅干しが配置される。
まさに日の丸弁当の名残だろう。
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○食卓での梅の効用について
梅干しはもちろん、梅ジュース・梅エキス等
いずれも加工すれば長く保存が効いて、
大変便利である。
梅ジュース
梅エキス
また、アルコール飲料に梅干しを入れて一緒に
飲めばクエン酸の効果で二日酔いを防止する。
梅サワー・梅ロック・梅酒など、アルコールと
一緒に提供されるには意味があるのだ。
梅サワー(糖質量:6.4g/100ml)
梅ロック(糖質量:20.7g/100ml)
梅酒(糖質量:20.8g/100ml)
なお梅の効能とは直接関係はないが、
特に梅酒・梅ジュースについては、
酸味ゆえに砂糖を入れ過ぎると、
逆に体を老化させる。
日本臨床栄養協会(※13)評議員兼管理栄養士、
遠藤恵子先生は梅酒について次のように言われる。
「梅酒100mlでスティックシュガー約9.8本分もの
砂糖が含まれ」ている。
「梅が氷砂糖に浸っているものを元にして
いて(中略)まさしく砂糖の塊」だという。
梅ジュースも糖質量が高く同様である。
そのために摂りすぎには注意が必要である。
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○体内での梅干しの効能について
梅干しに含まれるのが、クエン酸をはじめ
リンゴ酸(※14)、コハク酸(※15)。
これらの有機酸はだ液や胃液の分泌を促して、
代謝を上げて食欲増進や食欲促進に役立つ。
また唾液に含まれるバロチン(※16)は、
老化防止に効果がある。
の燃焼を助けて疲労回復を促す。
すでにご紹介した二日酔いの防止のほかにも、
梅干しには便秘、せきどめ、神経痛の緩和など、
さまざまな薬効がある。
医学博士兼イシハラクリニック院長
石原結實先生(※17)によると、
「1日最低1個の梅干しを摂ると、
万病の予防・改善につなが」るという。
まさに梅干しは万病予防食品と言って、
過言ではないだろう。
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「梅干し」。
歴史的にも薬効の多い食品。
日本に生まれてよかったと、
と思える一品である。
なお実を言うと、
梅干しと最高に相性が良いのは、
「緑茶」である。
まさに伝統的な日本の食文化は、
健康にも最適だったのだ。
【今日のひとこと】
健康食材として、
梅干しの価値が高まることを
期待したいものだ。
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(注釈)
※1 梅干しについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/梅干し
※2 紀南農業協同組合について
※4 梅(ウメ)について
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウメ
※5 アミグダリンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/アミグダリン
※6 ベンズアルデヒドとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベンズアルデヒド
※7 安息香酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/安息香酸
※8 腸チフスとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/腸チフス
※9 赤痢とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/赤痢
※10 日の丸弁当とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/日の丸弁当
※11 有機酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/有機酸
※12 クエン酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/クエン酸
※13 日本臨床栄養協会について
※14 リンゴ酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/リンゴ酸
※15 コハク酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/コハク酸
※16 乳酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/乳酸
※17 石原結實先生について
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(参考図書)
・石原結實著
「病気にならない体をつくる食べ物事典」
(PHP研究所)
・済陽高穂著
「40歳からは食べ方を変えなさい!」」
(三笠書房)
・笹井恵理子著
「週刊文春 老けない最強食」
(文芸春秋)
・藤田紘一郎著
「体がよみがえる『長寿食』」
(三笠書房)
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