コンビニ中食「ローソン⑫『南高梅干』」Chapter8-㊱


 

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今回、第8章36編のテーマは、

「コンビニ中食ローソン⑫

南高梅干』」である。

 

まさに万病予防食品として、

梅干し(※1)を取り上げる。

 

大手コンビニ3社ともに独自ブランドにて

梅干しを販売している。

 

中でも個人的に3社の商品を食べ比べて、

最終的にイチ押しがローソンの「南高梅干」

である。

 

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ローソン

ローソンは、深夜時間帯の省人化実験を23日午前0時から横浜市内のFC加盟店で始める

紀州南高梅使用

南高梅

しそ漬

 

 ①共同開発:販売:ローソン

          製造:紀南農業協同組合 (※2)

   

   ②内容量 :80

 

 ③個数  :6個

 

   ④原産地 :和歌山県田辺市(※3)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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 ⑤特徴  :ローソンセレクト

       合成着色料・人工甘味料不使用

 

 ⑥成分表示:可食部あたり(60g)

  ・エネルギー: 43kcal

  ・たんぱく質:  0.7g

  ・脂質:     0.2g

  ・炭水化物:   9.6g

   糖質:       -g(記載なし)

   食物繊維:     -g(同上)

  ・食塩相当量:  7.9g

 

 ⑦値段:   324円(税込) 

          54.0円/個 

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評価

 ①本体     :4

 ②酸味     :4

 ③味覚     :3

 ④健康     :4

 ⑤価格     :3

 ⑥独自性    :3

 ⑦総合点    :21/30

  

コメント:

健康志向のローソンらしく、

合成着色料-人工甘味料不使用。

色は4種類中一番茶色に近い

 

農協ブランドの南高梅だけに、

梅独特の酸味は一番強い。

 

逆に酸味が強過ぎて、

白米の風味を消してしまうほど、

個性が強い。

 

昔ながらの梅干しの酸っぱさを

求める向きにはフィットする。

 

全体にコスパは悪くない。

 

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○梅干しは歴史的にも薬効食品だった。

 

もともと梅(※4)は果物に分類される。

ご存知の通り、糖分が少なく酸味が強い。

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種にある「アミグダリン(※5)」という、

有毒な青酸化合物のために生で食べられない。

梅干しなどの加工品として利用される。

 

梅干しになる時に有害なアミグダリンは喪失され、

代わりに「ベンズアルデヒド(※6)」という

香り成分に変化する。

 

梅干しはこのベンズアルデヒドと安息香酸(※7)

という強力な防腐作用を持つ成分を持つ。

 

そもそも梅干しは昔から薬効の多い食品だった。

 

第二次大戦以前の日本では抗生物質がなく、

下痢や腹痛の治療はもちろんのこと、

チフス(※8)赤痢(※9)の治療には、

梅干しが使われていた。

 

また戦後しばらくお弁当といえば、

梅干しが真ん中に配置される「日の丸弁当

(※10)が定番だった。

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梅干し有機酸(※11)

特にクエン酸(※12)が殺菌作用を持っていた

ことによる。

  

今もお弁当の真ん中には梅干しが配置される。

まさに日の丸弁当の名残だろう。

 

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○食卓での梅の効用について

 

梅干しはもちろん、梅ジュース・梅エキス等

いずれも加工すれば長く保存が効いて、

大変便利である。

 

梅ジュース

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梅エキス

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また、アルコール飲料に梅干しを入れて一緒に

飲めばクエン酸の効果で二日酔いを防止する。

 

梅サワー・梅ロック・梅酒など、アルコールと

一緒に提供されるには意味があるのだ。

 

梅サワー(糖質量:6.4g/100ml)

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梅ロック(糖質量:20.7g/100ml)

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梅酒(糖質量:20.8g/100ml)

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なお梅の効能とは直接関係はないが、

特に梅酒・梅ジュースについては、

酸味ゆえに砂糖を入れ過ぎると、

逆に体を老化させる。

 

日本臨床栄養協会(※13)評議員兼管理栄養士、

遠藤恵子先生は梅酒について次のように言われる。

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「梅酒100mlでスティックシュガー約9.8本分もの

 砂糖が含まれ」ている。

 

「梅が氷砂糖に浸っているものを元にして

 いて(中略)まさしく砂糖の塊」だという。

 

梅ジュースも糖質量が高く同様である。

そのために摂りすぎには注意が必要である。

 

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 ○体内での梅干しの効能について

 

梅干しに含まれるのが、クエン酸をはじめ

リンゴ酸(※14)、コハク酸(※15)。

 

これらの有機酸はだ液や胃液の分泌を促して、

代謝を上げて食欲増進や食欲促進に役立つ。

 

また唾液に含まれるバロチン(※16)は、

老化防止に効果がある。

 

またクエン酸疲労物質である乳酸(※15)

の燃焼を助けて疲労回復を促す。

 

すでにご紹介した二日酔いの防止のほかにも、

梅干しには便秘、せきどめ、神経痛の緩和など、

さまざまな薬効がある。

 

医学博士兼イシハラクリニック院長

石原結實先生(※17)によると、

「1日最低1個の梅干しを摂ると、

 万病の予防・改善につなが」るという。

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まさに梅干しは万病予防食品と言って、

過言ではないだろう。

 

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「梅干し」。

 

史的にも薬効の多い食品

日本に生まれてよかったと、

と思える一品である。

 

なお実を言うと、

梅干しと最高に相性が良いのは、

「緑茶」である。

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まさに伝統的な日本の食文化は、

健康にも最適だったのだ。

 

 

【今日のひとこと】

健康食材として、

梅干しの価値が高まることを

期待したいものだ。

 

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(注釈)


※1 梅干しについて 

 https://ja.wikipedia.org/wiki/梅干し

 

※2 紀南農業協同組合について

紀州和歌山 梅干し・みかんのJA紀南(紀南農業協同組合)

 

※3 田辺市和歌山県)について

http://www.city.tanabe.lg.jp/

 

※4 梅(ウメ)について

https://ja.wikipedia.org/wiki/ウメ

 

※5 アミグダリンとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/アミグダリン

 

※6 ベンズアルデヒドとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/ベンズアルデヒド

 

※7 安息香酸とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/安息香酸

 

※8 腸チフスとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/腸チフス

 

※9 赤痢とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/赤痢

 

※10 日の丸弁当とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/日の丸弁当

 

※11 有機酸とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/有機酸

 

※12 クエン酸とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/クエン酸

 

※13 日本臨床栄養協会について

http://www.jcna.jp/

 

※14 リンゴ酸とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/リンゴ酸

 

※15 コハク酸とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/コハク酸

 

16 乳酸とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/乳酸

 

17 石原結實先生について

http://ishihara-yumi.com/

 

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(参考図書)

 

・石原結實著

「病気にならない体をつくる食べ物事典」

(PHP研究所)

 

・済陽高穂著

40歳からは食べ方を変えなさい!」」

 三笠書房

 

・笹井恵理子著

週刊文春 老けない最強食」

文芸春秋

 

藤田紘一郎

「体がよみがえる『長寿食』」

三笠書房 


 

 

 

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