コンビニ中食「ファミリーマート編①『ぶり大根』」Chapter 8-③


 

f:id:tmatsu06:20200319152755j:plain

今回、第8章3編のテーマは、

コンビニ中食「ファミリーマート編①

『ぶり大根(※1)』」である。

 (以下「ファミリーマート」は「ファミマ」と略)


冬が旬の「ブリ(※2)」と同じく冬が旬の「大根」

とを組み合わせた富山発祥の郷土料理の定番メニュー。

 

今や日本の冬の定番メニューが、

調理なしでレンジでチンして約80秒で、

ぶり大根がすぐにそのまま味わえる。


前回もお伝えしたが、

セブン-イレブン(以下「セブン」と略)、

ローソンとも中食の魚料理メニューは、

充実のラインナップである。

ただしぶり大根についていえば、

令和2年3月1日現在で確認した限り、

ファミマのみの取り扱いとなっている。

 

ブリ単体のみならず、

大根も合わせて一緒に調理できるようにした点が、

画期的なイノベーション商品である。


同じファミマの一歩上の「プレミアムシリーズ」と

ほぼ同じ378円のプライシングにも納得できる。

それでもコストパフォーマンスの観点で見ると、

個人的には居酒屋・ファミレスの同メニューに比べて、

全く遜色ないと感じる。

 

ぶりは程よくしまりがあって柔らかく、

また大根も程よい柔らかさである。

 

だしは好みもあるだろうが、

ファミマにが珍しく甘過ぎず辛過ぎずに、

適度なバランスが保たれている。

 

魚料理の味覚にはシビアな中高年の方も、

はたまたあまり得意でない若い方も、

幅広く受け入れられる味付けである。

 

産卵前の冬のぶりはやはり美味である。

しかも国産と銘うっている。

 f:id:tmatsu06:20200319163532j:plain

 お母さん食堂プレミアム

国産ぶり使用

ぶり大根

f:id:tmatsu06:20200314232207j:image

基本的な概要を確認しておきたい。

名称:ぶり大根

素材:ぶり(国産)、だいこん ほか

共同開発会社:㈱ヤヨイサンフーズ(※3)

 

次に栄養データを見ておきたい。

 

1パック(140g)あたり 

エネルギー:209kcal

タンパク質:13.7g

脂質:   10.4g

炭水化物 :11.8g

糖質:   10.8g

食物繊維:  1.0g

食塩相当量: 2.6g

レンジ時間:  80秒
        500wの場合

 

価格:    378円(税込み)

f:id:tmatsu06:20200314232138j:image

**********************

栄養面全般についてみてみると、

素材であるブリ・大根それぞれに、

健康面のメリットが大きい。

 

医学博士の石原結實先生(※4)は、

ブリ・大根それぞれの健康効果を次の通り

とされている。

f:id:tmatsu06:20200319165728j:plain

最初に「ブリ」の栄養成分についてである。

 

寒ブリ」とよばれるように、

ブリの旬は冬の寒い時期である。

たんぱく質が多くて脂ものっており、

ビタミン・ミネラルも豊富である。

 

ブリには「EPA」と「DHA」とが多く含まれる。

そのため以下の効果が認められている。

 

①EPA(エイコサペンタエン酸 ※5):

 血液をサラサラにして、

 血管をしなやかにする効果がある。

 

 ブリの可食部100gあたり0.95gと豊富。


 

 

②DHA(ドコサヘキサエン酸 ※6):

 脳の機能を活性化する効果がある。

 

 ブリの可食部100gあたり1.8gと豊富。

 

次に「大根」についてである。

以下の酵素類を含んでいる。

まさにブリとともに食するのに適している。

 

①ジアスターゼ(※7):

 消化を良くして胃腸を守る機能がある。

 暴飲暴食による胃のもたれ・胸やけを緩和。

 

②オキシダーゼ(※8):

 たんぱく質や脂肪の消化を助ける。

 発がん物質を分解する働きもある。

 

③カタラーゼ(※9):

 体内の抗酸化物質。

 活性酸素の害を防ぐ働きがある。 

  

 

鉄・マグネシウム

 風邪や気管支炎の咳止めに効果がある。

 

⑤食物繊維リグニン(※11):

 大腸ガンの予防に効果がある

 

 

寒ブリ」とよばれるように、

ブリの旬は冬の寒い時期である。

 

たんぱく質が多くて脂ものっており、

ビタミン・ミネラルも豊富である。

 

ちなみにブリは典型的な「出世魚」である。

大きさにより名前が変わる。

 f:id:tmatsu06:20200319210704g:plain

関東では、

15センチ以下を「モジャコ」

20センチ級を「ワカシ」、

40センチ級を「イナダ」、

60センチ級を「ワラサ」、

90センチ以上が「ブリ」。

 

関西では、

「ワカナ」、

「ツバス」、

「ハマチ」、

メジロ」、

「ブリ」と名前が変わる。

 

養殖のブリは成長が早いために、

一般に「ハマチ」と総称される。

 

出世魚ブリに将来の出世した姿でも想像しながら、

ファミマの「ぶり大根」をつまみに、

一杯いただくというのはいかがだろうか?

 

コロナ感染拡大で居酒屋に行くかわりに、

自宅で過ぎゆく「冬」をほっこりと満喫できる。

f:id:tmatsu06:20200319214036p:plain


 

(注釈)
※1 ぶり大根について

https://ja.wikipedia.org/wiki/ぶり大根


※2 ブリについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/ブリ


※3 ㈱ヤヨイサンフーズについて

https://www.yayoi-sunfoods.co.jp/

 

※4 石原結實先生について

http://www.ishihara-yumi.com/

 

※5 EPA(エイコサペンタエン酸)とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/エイコサペンタエン酸

 

※6 DHA(ドコサヘキサエン酸)とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/ドコサヘキサエン酸

 
※7 ジアスターゼ(アミラーゼ)とは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/アミラーゼ

 
※8 オキシダーゼ(酸化酵素)とは何か? 

https://ja.wikipedia.org/wiki/酸化酵素


※9 カタラーゼとは何か? 

https://ja.wikipedia.org/wiki/カタラーゼ


※10 ビタミンCについて  

https://ja.wikipedia.org/wiki/ビタミンC


※11 リグニンとは何か?

https://ja.wikipedia.org/wiki/リグニン



(参考図書)

①「日本食品成分表2019」

(医歯薬出版 編)


②「栄養の基本と食事の教科書」

(吉岡有紀子監修 池田書店


③「最新 栄養成分事典」

(中嶋洋子・蒲原聖可監修 主婦の友社

 

④「病気にならない体をつくる食べ物事典」
(石原結實著 PHP研究所)

 

⑤「『長寿食材』の選び方と最高の食べ方」
東京慈恵会医科大学付属第三病院 栄養部監修
 宝島社)

 


#健康 #健康食 #健康ごはん #健康飲食 #健康食品 #健康的な食事 #健康的に痩せる #健康料理 #セブンイレブン #ローソン #ファミリーマート #ファミマ #夜ご飯 #ダイエット #居酒屋 #おうち居酒屋 #居酒屋メニュー#ぶり #ぶり大根 #ぶりの照り焼き