コンビニ中食「セブン-イレブン編⑧『7種具材の豚汁』」Chapter8-㉓
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今回、第8章23編のテーマは、
「コンビニ中食『セブン-イレブン⑧』
(以下、「セブン」と略)
『7種具材豚汁』」である。
あえて寒い冬でなく、
暑い夏に向かう今だからこそ、
健康食品として豚汁を取り上げた。
今回、豚汁(※1)の中で、
大手コンビニ3社中でイチ押し、
セブンの7種具材豚汁を取り上げたい。
個人的になるべく暑い夏には暖かいものを、
逆に冬の寒い時期には冷たいものを摂る。
理屈はいろいろある。
あくまでも私個人の話として、
コレによって風邪をひかなくなったし、
以前多かった腹痛の持病から解放された。
今から45年前にかかりつけ医師の先生の
アドバイスを頑なに守ってきた。
「外の気温とあまり温度差のあるものは
カラダの消化にとって消耗が激しい」
「そのために、
できるだけ夏は暖かいものを、
冬は寒いものをとるようにしてください」
ともかく今や豚汁は牛丼屋に行けば、
一年中楽しめる健康食材と言ってよいだろう。
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セブンイレブン
だしが決めて
7種具材豚汁
①共同開発:㈱トラサンデリカ(※2)
②内容量 :230g
③原材料: ①大根 ②豚肉 ③玉ねぎ ④人参
⑤じゃかいも ⑥こんにゃく ⑦ごぼう
④調理時間: 3分00秒
(500W)
⑤特徴 :セブン&iプレミアム
⑥成分表示:1食あたり(230g)
・エネルギー:226kcal
・たんぱく質: 6.0g
・脂質: 10.6g
・炭水化物: 9.9g
糖質: 7.4g
食物繊維: 2.5g
・食塩相当量: 2.2g
⑦値段: 298円(税込)
評価
①具材 :4
②味噌 :4
③風味 :3
④健康 :4
⑤価格 :2
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :21/30
コメント:
セブンらしく風味重視をしつつ、
健康面も追及した商品。
豚肉と6種の野菜とがバランス
よく入っていて風味がは豊か。
素材の風味が溶け込んで味噌は
自然とほんのりした甘さが漂う。
他2社より価格面で数十円高い。
十分その分払う価値がある、
と感じる。
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〇同じものでも食べ順で太り方も変わる。
まずは1つクイズからスタートしたい。
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通常健康的な生活を送り、
急激に太ることを避けるために
以下の日本食どのような順番で食べるのが、
良いだろうか?
4つを正しい順番に並べてほしい。
【選択肢】
①主菜(肉・魚料理など)
②主食(ごはん・パンなど)
③汁物(味噌汁、スープなど)
④副菜(野菜、サラダなど)
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さあ正解はお分かりになられただろうか?
・・・
・・・
・・・
まずは正解をお伝えすると以下の通りとなる。
④野菜の副菜
↓
③汁物
↓
①主菜
↓
②主食
医師兼格闘家、
池井佑丞先生(※3)によると、
「太らないためには血糖値(※4)が、
一定値を超えないことが大事」だという。
「急激に血糖値を上げないために、
まず野菜から食べ」るのが正解という。
AGE牧田クリニック院長兼医師、
牧田善二先生(※5)によると、
その理由は以下のとおり。
「食物繊維が多く含まれている野菜は、
消化に時間がかかるため、
長く胃にとどまることにな」る。
「いきなり糖質を摂ると、
消化しやすいことからすぐに血糖値が
上がってしま」うからである。
続いて汁物となる。
汁物にも野菜など食物繊維の豊富な具材が、
入っている場合がほとんどである。
満腹感が得られやすいので、主菜の前に
食べるのがよいということになる。
食べ過ぎの防止の観点もある。
その次が主菜(肉や魚)となる。
ごはん、パンなどの糖質は肉や魚を食べた
あとであれば、
「血糖値の上昇がゆっくりに」になるのだ。
そのうえ最後に糖質となるため、
主菜を食べた時点で満腹であれば、
分量を少なくするか、あるいは
カットすることもできるためである。
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〇豚汁の具材には健康効果が隠される。
今回「豚汁」は汁物のなかで、
どの程度の成分となっているのか?
代表的な汁物を糖質量を基準に並べてみるたい
(山岸昌一監修「糖質量ハンドブック」参考)
①あさりの吸い物(あさり100g):
0.4g
②豆腐とわかめの味噌汁(豆腐25g):
3.0g
4.4g
5.1g
⑤豚汁(豚バラ肉20g):
6.5g
⑥かす汁(酒かす25g):
7.3g
⑦オニオンスープ(玉ねぎ120g):
9.9g
⑧ミネストローネ(じゃがいも35g):
10.1g
⑨ポタージュ(じゃがいも150g):
27.5g
⑩コーンスープ(とうもろこし250g):
44.9g
こうしてみると、
豚汁は味噌汁の中では糖質量はやや高め。
スープも含めると
ちょうど真ん中くらいになる。
ただし具材で見てみると豚バラ肉のほか、
大体6種以上の野菜を一度に摂ることが
できる。
東京医科歯科大学名誉教授、
藤田紘一郎先生(※6)によると以下の通り。
「1日3食、7色の野菜をまんべんなくとる」
のが「体内の抗酸化(※7)力を高めるコツ」
という。
一般的な豚汁に含まれる野菜を見てみると
以下の通りとなる。
①橙:人参
→プロビタミンA(※8)
②黄:玉ねぎ
→フラボノイド(※9)
③黒:ゴボウ・ジャガイモ
→クロロゲン酸(※10)
④白:大根
→イソチオシアネート(※11)
:ネギ
→硫化アリル(※12)
※参考までにあと3色は以下の通り
⑤赤:トマト・スイカ
→リコピン(※13)
⑥緑:ほうれん草・ブロッコリー
→クロロフィル(※14)
⑦紫:ブルーベリー・ナス
→アントシアニン(※15)
植物が抗酸化力を持つのは、
自分の身を守るためと言われる。
藤田先生いわく、
「二酸化炭素を吸って酸素を排出する際、
酸素はわずかな異変で活性酸素(※16)に
変質して組織を傷つけ」る。
「そこで植物は自分の身を守り、
生き延びられるように『フィトケミカル
(※17)』と呼ばれる抗酸化物質を
つくり出した」というのだ。
豚汁には7色中4色の野菜を具材に含む、
健康的な汁物といえる。
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〇豚肉にも思わぬ効果がある。
実は野菜だけではない。
メインの具材である豚肉にも効果がある。
管理栄養士、
菊池真由子先生(※18)によると、
そもそもの豚肉についても、
「若返り効果」が期待できるという。
豚肉に豊富なビタミンB1(※19)、
「糖質を分解して燃焼させる効果」が高い。
またビタミンB1には、
「疲労を回復する効果もあるので、
疲れやすい更年期にピッタリ」という。
ほかにも豚肉に豊富なタンパク質(※20)。
「食事で摂取したカロリーを体温として
発散させる効果があ」る。
メインの豚肉も我々中高年にとっては、
健康維持にとって摂取したい食材となる。
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豚汁。
本来はダイエットや
糖質制限の方にとっては、
豚汁は「汁物」でなく、
実際に「主菜」扱い。
週に一度だけ池井先生が言われる
「チートデイ(※21)」として、
牛丼屋へ行く。
その際に牛皿大盛と野菜サラダ、
そして豚汁を注文する。
個人的に贅沢な食のひととき。
必ず店員からは「ライスは?」
「いりません」と答えていた。
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(今日のひとこと)
糖質制限もそうだが、
ダイエットを継続するために
豚汁は最適な汁物。
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(注釈)
※1 豚汁について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%9A%E6%B1%81
※2 ㈱トラサンデリカについて
※3 池井佑丞先生について
https://plat-gym.jp/trainer-ikei-yusuke/
※4 血糖値とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E7%B3%96%E5%80%A4
※5 牧田善二先生について
http://www.ageclinic.com/doctor/
※6 藤田紘一郎先生について
http:// https://ja.wikipedia.org/wiki/藤田紘一郎
※7 抗酸化(物質)とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%89%A9%E8%B3%AA
※8 プロビタミンAとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3A
※9 フラボノイドとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89
※10 クロロゲン酸とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%B3%E9%85%B8
※11 イソチオシアネートとは何か?
※12 硫化アリルとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E5%8C%96%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%AB
※13 リコピ(ぺ)ンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%9A%E3%83%B3
※14 クロロフィルとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB
※15 アントシアニンとは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%B3
※16 活性酸素とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%B4%A0
※17 フィト(ファイト)ケミカルとは何か?
※18 菊池真由子先生について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%B3
※20 タンパク質とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E8%B3%AA
※21 ※23 チートデーとは何か?
※2の池井先生が提唱される。
ダイエット中でも週に1度、何でも好きなものを
食べる日を設ける。
この日は夕食(通常は糖質制限)で炭水化物を
食べてもよい日とする。
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(参考図書)
・池井佑丞著
「3週間ダイエット」
(朝日新聞出版)
・牧田善二著
「糖質オフたったこれだけ!」
(宝島社)
・藤田紘一郎著
「体がよみがえる『長寿食』」
(三笠書房)
・菊池真由子著
「食べれば食べるほど若くなる法」
(三笠書房)
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