イイネ!食「コンビニ 肉団子対決」Chapter 5-③
今回、第5章3編のテーマは、
『イイね!食「コンビニ肉だんご対決」』である。
前回に続いてコンビニ中食(※1)代表格、
肉だんご(団子)の甘酢あんかけ(※2)の対決、
をお届けする。
本題に入る前に 、皆さんは「お袋の味」と言って
何の料理を頭に浮かべられただろうか?
特に、若い平成世代のアナタは、
カレーライス、ハンバーグ、コロッケなどの洋食を
挙げられるだろうか。
また、昭和世代のアナタは、
肉じゃが、カボチャの煮つけ、切り干し大根煮物
などの和食のおかずを挙げられるだろう。
ホッと言わされる家庭料理、おふくろの味には、
かなりの糖質量が含まれるというと、
驚かれるだろうか?
江部康二医師(※3)によると、以下の通り。
「和食=ヘルシーというイメージが浸透している。
しかし糖質オフの観点から言えば全くの間違い」
実際に、上記の和食のおふくろの味については、
一皿の糖質量は以下の通りである。
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①肉じゃが(牛ロース薄切り肉40g)☆
糖質 :29.9g
エネルギー:275Kcal
②かぼちゃの煮つけ(かぼちゃ80g)☆
糖質 :20.1g
エネルギー:120Kcal
③切り干し大根の煮物(切り干し大根15g)☆
糖質 :17.7g
エネルギー:134kcal
ちなみに、洋食のおふくろの味についても、
同様に挙げておきたい。
①カレーライス(ごはん230g、肉60g)☆
糖質 :108g
エネルギー :783kcal
②ハンバーグ デミグラスソース ☆
(あいびき肉100g)
糖質 :18.6g
エネルギー :421kcal
③コロッケ カニクリーム(蟹缶60g)☆
糖質 :27.4g
エネルギー :440kcal
☆参考:
・「新糖質量ハンドブック」
(大柳珠美監修 主婦の友社)
・「糖質量ハンドブック
(山岸昌一案集 西東社)
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和食に使われる根菜やイモ類は糖質が多く、
さらに味付けには砂糖が多く使われる。
また、洋食もかなり注意が必要となる。
特にカレーライスは、ごはん、カレールウ、
じゃがいもや玉ねぎの具材と一つの料理に
複数の糖質が含まれているために、
過剰摂取になりやすい。
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さて、おふくろの味の一つとして、
私が個人的にリストアップしたおかずがある。
糖質制限中の身で許されるギリギリのライン、
そのおかずこそ「肉だんご(団子)」なのだ。
肉団子(合いびき肉125g)☆上記参照
糖質 :10.5g
エネルギー :402kcal
肉団子だけでは、少し味気ない。
「甘酢たれ」をかけた、
肉団子(だんご)の甘酢あんかけである。
もちろん、ごはんと合わせることしない。
主食をカットして、おかず単体として採る。
最初に言っておくが、
低カロリー・低糖質のおかずとは言えない。
もちろん、甘酢に含まれる糖質も高い。
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実際にインターネット簡単調理法において、
以下の通りの記載(※4)になっている。
カロリーは、1人前あたり422kcal。
1個あたり約20グラムミートボール5個分の
甘酢あんかけ肉団子のカロリー。
材料に豚ひき肉を使う肉団子を油で揚げて、
甘酸っぱくてとろみのついた餡をかける。
簡単レシピの肉団子の甘酢あんは、
カロリーが高い。
ハンバーグのようにフライパンやオーブンで
焼いて余分な脂を落とす調理法で作れれば、
カロリーオフできる。
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コンビニ大手3社はともに、
以下の通りの内容量・カロリー・糖質量にて
提供している。
・内容量: 160g~170g
・カロリー: 310kcal~350kcal
・炭水化物(●): 20.6g~30.1g
●2社が糖質量公表していないため。
不健康イメージの強いコンビニ。
ただ、家庭の簡単調理よりも、
カロリーはかなり低くして、
なおかつ味も高いレベルで提供している。
3社ともに、共同開発会社とタッグを組んで
特徴的な肉だんごの甘酢かけを提供している。
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さて、コンビニ大手3社の
「甘酢だれ肉だんご」を
比較してみたい。
「まっちゃん勝手ランキング」
もお届けする。
(以下「セブン」と略)、
②ローソン、
(以下「ファミマ」と略)
上記の順にみてゆきたい。
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1.セブンイレブン
粗挽き肉とたけのこが入った
甘酢肉だんご
①共同開発:日本ハム㈱(※5)
②内容量:170g
③個数 :5個(1個当たり34g)
④特徴: 賞味期限長い
⑤調理時間:2分00秒
(電子レンジ500W)
⑥成分表示:1食あたり(170g)
・エネルギー:350Kcal
・たんぱく質:15.8g
・脂質: 18.9g
・炭水化物: 29.1g
(100g: 17.1g)
糖質: -g(記載なし)
食物繊維: -g(同上)
・食塩相当量: 3.2g
⑦値段:213円(税込)☆
☆125円(100g換算)
評価
①肉団子 :5
②味覚(タレ) :5
③健康 :3
④調理時間 :3
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):-1
(所定温度と時間で加熱した際に
一瞬驚くような異音と袋が異様に膨張※)
※破れてはいないことは確認済み。
⑧総合点 :21/30
コメント:
最大の特徴が、肉だんごのシャキシャキ感。
セールスポイントにしている「たけのこ」を
使用して独特の歯触りを実現させた。
甘酢あんについて、他2社のように黒酢使用
はしていない模様。
それでも、甘酢のすっきりした味に仕立てて
そのうえ肉だんごに非常にマッチする
肉団子の甘酢あんの新境地を開いた商品。
懸念点が2つある。
他2社に比べて、賞味期限が約2週間長い。
何かしら保存料の使用が懸念される。
加熱時に袋が異音を立てて、異常に膨張して
いた点は不安がある(破れなどは発生なし)。
他2社はここまで膨張していない点から、
改善要である。
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2.ローソン
香り豊かな黒酢たれの旨味
黒酢たれ肉団子
①共同開発:㈱米久(※6)
②内容量:160g
③個数 :4個(1個当たり40g)
④特徴: 保存料・合成着色料不使用
黒酢は製品中0.7%含む
⑤調理時間:1分40秒
(電子レンジ500W)
⑥成分表示:1食あたり(160g)
・エネルギー:341Kcal
・たんぱく質: 12.8g
・脂質: 23.0g
・炭水化物: 20.6g
(100g: 12.9g)
糖質: -g(記載なし)
食物繊維: -g(同上)
・食塩相当量: 2.3g
⑦値段:210円(税込)☆
☆131円(100g換算)
評価
①肉団子 :4
②味覚(タレ) :3
③健康 :5
④調理時間 :4
⑤価格 :2
⑥独自性 :4
⑦その他(調整):±0(特になし)
⑧総合点 :22/30
コメント:
最大の特徴が、4個入りで大粒の肉団子。
他2社の5個入りを1個減らして大粒にした。
また、甘酢についても黒酢を含めて効果的に
ブレンドして、あっさりとした深みのある風味
になった。
何といっても炭水化物量からしても、
他2社に比べて糖質量は8~10g少なく、
ローソンらしい健康面のこだわりが感じられる。
また、保存料・着色料不使用もアピール。
簡単調理法でご紹介の通り、肉団子の甘酢あん
かけは高カロリー・高糖質になりがちである。
「米久の肉だんごシリーズ」など開発協力会社の
米久の研究開発力で達成させたものと推測する。
確かに、糖質量を減らした分だけ、甘酢あんは
3社の中で一番薄くなった感じがする。
もう少し他2社より糖質量をカットしてしている
事実をわかりやすくアピールすべきであろう。
そのために、成分表示に糖質量・食物繊維量は
ローソンが先導すべきだが、記載なしは残念。
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3.ファミリーマート
お母さん食堂 ファミマ商店街
黒酢たれの大粒肉だんご
たけのこ入りの肉だんごに、
コクのある黒酢たれを絡めました。
①共同開発:プリマハム(株)(※7)
②内容量:170g
③個数 :5個(1個当たり34g)
④特徴: おかあさん食堂シリーズ
⑤調理時間:1分50秒
(電子レンジ500W)
⑥成分表示:1袋あたり(170g)
・エネルギー:310Kcal
・たんぱく質:16.3g
・脂質: 14.1g
・炭水化物: 30.1g
(100g: 17.7g)
糖質: 28.9g
食物繊維: 1.2g
・食塩相当量: 2.4g
⑦値段:213円(税込)★
★125円(100g換算)
評価
①肉団子 :4
②味覚(タレ) :2
③健康 :2
④調理時間 :4
⑤価格 :3
⑥独自性 :3
⑦その他(調整):±0
⑧総合点 :18 /30
コメント:
最大の特徴が黒酢入りのコクのある甘酢だれ。
糖質量から高いこともあることからわかるが、
相当濃厚で甘いタレに仕上げている。
ある程度ターゲットは若者に置いているせいか、
相当評価が分かれる甘い味付け。
3社中で圧倒的に甘酢たれのアピールが強烈。
個人的には、甘酢の風味が後まで残ってしまい、
逆に肉だんごの味を消してしまった感がある。
ただ、上記味覚は個人によるもので、
おそらくはの濃い味付けに慣れている若者層には、
コレくらいの濃厚な甘酢タレさが受けるのだろう。
まさにファミマらしさを感じる肉団子甘酢かけ。
炭水化物量は、ローソンより9.5g近く多い、
というのは使い過ぎの感がある。
逆に、3社中、1社のみ糖質量と食物繊維量まで
詳細に記載している点には好感が持てる。
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コンビ二の肉団子の甘酢たれは、以上である。
個人的に「肉だんご」と言えば「丸大食品」。
参考までに、その商品を特別に取り上げたい。
(ランキングは対象外としたい)
4.丸大食品(スーパー等で販売)
肉だんご甘酢あん
あんにこだわったまろやか仕上げ
①共同開発:丸大食品(株)(※8)
②内容量:90g(1袋)
③個数 :5個(1個当たり18g)
⑤調理時間:1分00秒
(電子レンジ500W)
⑥成分表示:1袋あたり(90g)
・エネルギー:143Kcal
・たんぱく質: 8.0g
・脂質: 6.4g
・炭水化物: 13.4g
(100g: 14.9g)
糖質: -g
食物繊維: -g
・食塩相当量: 1.7g
⑦値段:289円(税込)★3袋セット販売。
★107円(100g換算)
評価
①肉団子 :4
②味覚(タレ) :4
③健康 :5
④調理時間 :4
⑤価格 :4
⑥独自性 :4
⑦その他(調整):-1
(加熱時に袋から皿に取り出す手間あり)
⑧総合点 :24 /30
コメント:
何と言っても売りが黒酢入りの本格タレ、
.まさに甘過ぎず、辛過ぎず絶妙の味付け。
冒頭におふくろの味のところで
肉だんご甘酢タレを上げたのも、
特に丸大食品のタレを母親が絶妙なバランスで
利用して慣らされていたのだろう。
肉だんごそのものは、コンビニ3社に比べると
はるかに小ぶりである。
それでも、上記の絶妙甘酢タレをつけると
全くその大きさは気にならない。
当時は肉団子は主役ではなかった。
ほかにハンバーグなどのメイン食材の隣に
添えられていたと記憶する。
するとこの大きさがちょうどよかったのだ。
また健康面でも、内容量が違うため
100gあたりの炭水化物量と比較しても、
ローソン商品を下回る。
コレだけの糖質量で、絶妙な味付けが
可能だったのだと驚く内容となっている。
コンビニ3社ともまだまだ改良の余地あり、
そう考えさせてくれるベストセラー商品。
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最後に、整理しておきたい。
コンビニ中食
「甘酢たれ肉だんご」対決、
「まっちゃん勝手ランキング」
結果は、以下の通り。
1位:ローソン 22点
(評価ポイント)
①低糖質で健康徹底志向
(ローソンらしさ)
②黒酢も使用する本物タレ
(同上)
2位:セブン 21点
(評価ポイント)
①団子のシャキシャキ感
(アピールのたけのこ)
②嫌味のない甘酢の絶妙感
3位:ファミマ 18点
(評価ポイント)
①高糖質な肉団子
(ファミマらしさ)
②濃厚で甘い黒酢タレ
(同上)
(ファミマらしさ)
ぜひとも参考にしてほしい。
基本的におふくろの味は、
糖質とカロリーが高い。
そんな中でコンビニも中食で
負けてはいない。
味はもちろんのこと、
健康面でも優れた商品を開発して
お互いに競争している。
肉だんごの甘酢かけもその一つ。
お母さんがすぐ隣にいなくとも、
万一この世におられなくても、
「おふくろの味」
その代りをコンビニは十分に
果たしてくれるだろう。
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(注釈)
※1 中食とは何か?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%A3%9F
※2 肉団子(だんご)の甘酢あん 作り方
https://cookpad.com/recipe/1438888
※3 インターネット簡単勝利法レシピ
https://calorie.slism.jp/200216/
※4 江部康二医師について
https://ja.wikipedia.org/wiki/江部康二
※5 日本ハム株式会社について
※6 米久株式会社について
※7 プリマハム株式会社-について
※8 丸大食品株式会社について
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