ヤバイ食!「ダイエット飲料って体にいいの?」Chapter 6-⑬
今回、第6章13編のテーマは、
「ヤバイ食!『ダイエット飲料って体にいいの?』」である。
昨今の健康志向を受けて、
多くの人が加糖飲料から、
ダイエットコーラやダイエットスプライト等の、
いわゆる「ダイエット飲料」に、
乗り換えている。
一般的に「ダイエット飲料」とは、
甘味があってもカロリーが非常に低い、
清涼飲料のことを指す。
砂糖の代わりに、
カロリーの少ない人工甘味料(※3)を使用する。
何とアステルパームは180倍、
ステビアに至っては300倍も、
砂糖より甘い甘味料となる。
このような人工甘味料を含んだ、
「ダイエット飲料」は健康への悪影響も
本当に「ゼロ」なのだろうか?
以下でこの点を見てゆきたい。
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1.人工甘味料が健康に良いとするデータはない
UCLA助教授/医師でもある、
津川友介先生(※4)によると以下の通り。
いきなり結論めいてしまうが、
「ダイエット飲料に用いられる人工甘味料が、
体に悪いのかに関しては、
科学の世界では実はまだ結論はでていない」
というのが事実である。
要は研究に有害という研究がある一方で、
健康への悪影響はないとする研究も混在する。
2014年には「糖分を人工甘味料に置き換える
こと(食生活)で減量できる」
という観察研究が出されている。
津川先生もダイエット飲料が減量には
一定程度「有効であると考えてよい」といわれる。
その一方で2017年に行われた研究によれば、
「ダイエット飲料の摂取によって、
示唆されている。
「ダイエット飲料を飲まない人と比べて、
1日1回飲む人でリスクが約3倍も高かった」。
こういう両面の研究結果がででいる。
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2.人工甘味料は無駄な食欲を引き起こす。
管理栄養士菊池真由子先生(※5)によると、
その原因は「脳がだまされて、
逆に甘いものがほしくなるから」だという。
人工甘味料を含んだダイエット飲料を摂ると
脳は血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を下げる
ホルモンを出す」。
だが実際に人工甘味料は糖質ゼロのため、
「血糖値が下がりすぎてしまう」。
「すると体は糖質の補給を求め、
(砂糖を使った)甘いものが食べたい気持ちが、
ものすごく強く」なってしまうというのだ。
菊池先生は「脳からの指令のため逆らえ」ないと
断言されている。
我慢しても「食べたい誘惑に負けてしまう」、
という人工甘味料の怖さを指摘されている。
医師兼医学博士、
稲島司先生も同じで
人工甘味料を「過剰に摂取すると、
肥満のリスクが上が」ると指摘される。
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3.人工甘味料は腸内細菌を悪く変化させる。
医学博士兼内科医、
大西睦子先生(※6)によると次の通り。
2014年イスラエルワイツマン科学研究所によると
「人工甘味料が腸内細菌(※7)に作用して、
代謝異常を起こすことを」に報告している。
「人工甘味料それ自体は、
人体において食品として認識されず、
胃腸で吸収され」ない。
「ところが腸を通過する際に、
腸内細菌に変化が起こ」るという。
「とくに善玉菌が減る」のは問題とされる。
そのため大西先生は、
「日常的な人工甘味料の摂取は控える」べき、
と忠告されている。
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4.人工甘味料は体への悪影響は否定できない。
前出の津川先生によると結論として、
人工甘味料、それを含むダイエット飲料について
以下の通り結論づけられる。
「カロリーゼロだから大丈夫」と過信は避ける。
「体への悪影響が否定できないので、
できるだけ控えめに飲むことをおすすめする」
という。
医師兼医学博士、
稲島司先生(※8)も以下の通り同じ見解。
「『カロリーゼロ』≠『太らない』」であり、
人工甘味料を「過剰に摂取すると、
肥満のリスクが上が」ると指摘される。
「飲み過ぎないよう気をつけ」るように、
言われている。
まさにダイエット飲料について
多くの医師・科学者のアドバイスは同じである。
以下に紹介するトクホ(特定健康用食品※9)
のダイエット飲料についても、
過信して多く飲むのは避けた方がよい。
少なくとも摂取目安は守るべきだろう。
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今回はダイエット飲料のなかでも、
大手3社のトクホマーク付きのダイエットコーラ
(以下「トクホコーラ」と略)の飲み比べを行う。
今回も
「まっちゃん勝手ランキング」は行うが、
さすがにここ5~6年くらいコーラ自体を一切
口にしていない。
そのため、適切な判断結果かどうかは、
皆さんが飲み比べていただいてのご判断に
にお任せしたい。
今回は、
・キリンメッツコーラ(以下メッツと略)、
の順にチェックしてゆきたい。
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インターナショナル(株)(※10)
・内容量:490ml
・摂取目安量:490ml/1日1回
・特徴:食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて
排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を
おだやかにする。
・栄養成分:
エネルギー: 0kcal
たんぱく質: 0g
脂質: 0g
炭水化物: 6.4g
-糖質: 0.0g
-食物繊維: 5.4g
食塩相当量: 0.04~0.12g
・関与成分
難消化性デキストリン:5g
・カフェイン: 25mg
・価格:108円(税込)
・評価
①炭酸: 3
②風味: 3
③健康: 3
④爽快感: 3
⑤コスト: 3
⑥総合: 15/25
・コメント:
正直可もなく不可もない感じ。
コレといった特徴がなく、
よく言えばクセもない。
通常のペプシのような、
インパクトは期待できない。
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梅フレーバー
・内容量:490ml
・摂取目安量:490ml/1日1回
・特徴:食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて
排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を
おだやかにする。
・栄養成分:
エネルギー: 0kcal
たんぱく質: 0.0g
脂質: 0.0g
炭水化物: 6.4g
-糖質: 0.0g
-食物繊維: 5.4g
食塩相当量: 0.04~0.12g
・関与成分
難消化性デキストリン:5g
・カフェイン: 25mg
・価格:108円(税込)
・評価
①炭酸: 3
②風味: 2
③健康: 3
④爽快感: 2
⑤コスト: 3
⑥総合: 13/25
・コメント :
上の①の梅フレーバー味。
好み嫌いの分かれる味わい。
個人的に炭酸と梅は合うと
感じる。
しかし、
コーラと梅の組み合わせは、
風味でいずれも主張が強い。
①で飽き足りない人向けの、
新商品なのだろう。
正直ファンは限られる。
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日本コカ・コーラ(株)(※11)
コカ・コーラ プラス
・内容量:490ml
・摂取目安量:470ml/1日1回
・特徴:1日1本食事と一緒に
食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて
排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を
おだやかにする。
・栄養成分:
エネルギー: 0kcal
たんぱく質: 0g
脂質: 0g
炭水化物: 5.2g
-糖質: 0.0g
-食物繊維: 5.2g
食塩相当量: 0.08g
・関与成分
難消化性デキストリン:5g
・カフェイン: 45mg
・価格:108円(税込)
・評価
①炭酸: 4
②風味: 3
③健康: 3
④爽快感: 4
⑤コスト: 3
⑥総合: 17/25
・コメント :
本来コーラの口当たりや、
爽快感は感じられる。
炭酸の刺激は4商品中、
一番強いと感じる。
コカ・コーラからの乗り換え
の方を対象とした商品か。
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キリンビバレッジ(株)(※12)
キリンメッツコーラ
・内容量:480ml
・摂取目安量:480ml/1日1回
・特徴:強炭酸コーラ
食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて
排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を
おだやかにする。
・栄養成分:
エネルギー: 0kcal
たんぱく質: 0.0g
脂質: 0.0g
炭水化物: 6.7g
-糖質: 1.3g
-食物繊維: 5.4g
食塩相当量: 0.08g
・関与成分
難消化性デキストリン:5g
・カフェイン: 48mg
・価格:108円(税込)
・評価
①炭酸: 3
②風味: 3
③健康: 3
④爽快感: 4
⑤コスト: 3
⑥総合: 16/25
・コメント:
「強炭酸」とあるが、
それほど刺激は強くない。
心地よいレベル。
風味に少しクセがあるため、
大手2社の通常のコーラを
愛用する方からの乗り換えは、
難しいと想定。
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それでは、整理しておこう。
大手3社「ダイエットコーラ」
「まっちゃん勝手ランキング」
結果は、以下の通り。
1位:コカ・コーラ プラス
17点
2位:キリンメッツコーラ
16点
15点
梅フレーバー
14点
ひとつの参考にしてほしい。
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個人的にダイエットコーラは
あまりに甘過ぎて、
正直飲みたいとは思えなかった。
実際に今回4種類の飲み比べで
何とか1本に収まるように飲んでも
途中気分が悪くなったくらいだ。
ダイエット飲料が体に影響あるか
どうかは正直わからない。
少なくとも私の体にとっては、
全く不要の飲み物だと感じた。
普段飲み慣れている、
無糖炭酸水とは全く異なる、
と改めて感じた。
(今日のひとこと)
昔コーラをアレほどおいしく
感じたのは何だったのかなあ。
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(注釈)
※1 アスパルテームとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/アスパルテーム
※2 ステビアとは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/ステビア#甘味料として
※3 人工(合成)甘味料とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/甘味料#合成甘味料
※4 津川友介先生について
https://hgpi.org/about/member/tsugawa.html
※5 菊池真由子先生について
https://www.diet-class.com/profile.html#uneisya
※6 大西陸子先生について
https://mainichi.jp/premier/health/大西睦子/
※7 腸内細菌とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/腸内細菌
※8 稲島司先生について
https://ja.wikipedia.org/wiki/稲島司
※9 特定保健用食品(トクホ)とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/健康食品#特定保健用食品
※10 サントリー食品
インターナショナル(株)について
https://www.suntory.co.jp/softdrink/
※11 日本コカ・コーラ(株)について
※12 キリンビバレッジ(株)について
https://www.kirinholdings.co.jp/company/organization/kirinbeverage/
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(参考図書)
・津川友介著
「世界一シンプルで科学的に証明された
究極の食事」(東洋経済新聞社)
・山﨑毅監修
「医者が食べない危険な食品」
(枻出版社)
・稲島司監修
「最強の食事術
お得意技ベストセレクション」
「食べても食べても太らない法」
(三笠書房)
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