ヤバイ食!「ダイエット飲料って体にいいの?」Chapter 6-⑬

f:id:tmatsu06:20191003205316j:image

今回、第6章13編のテーマは、

「ヤバイ食!『ダイエット飲料って体にいいの?』」である。

 

昨今の健康志向を受けて、

多くの人が加糖飲料から、

ダイエットコーラやダイエットスプライト等の、

いわゆる「ダイエット飲料」に、

乗り換えている。

 

一般的に「ダイエット飲料」とは、

甘味があってもカロリーが非常に低い、

清涼飲料のことを指す。

 

砂糖の代わりに、

アスパルテーム(※1)ステビア(※2)など、

カロリーの少ない人工甘味料(※3)を使用する。

 

何とアステルパームは180倍、

ステビアに至っては300倍も、

砂糖より甘い甘味料となる。

 

このような人工甘味料を含んだ、

「ダイエット飲料」は健康への悪影響も

本当に「ゼロ」なのだろうか?

 

以下でこの点を見てゆきたい。

**********************

1.人工甘味料が健康に良いとするデータはない

 

UCLA助教授/医師でもある、

津川友介先生(※4)によると以下の通り。

f:id:tmatsu06:20190926163502p:plain

いきなり結論めいてしまうが、

「ダイエット飲料に用いられる人工甘味料が、

体に悪いのかに関しては、

科学の世界では実はまだ結論はでていない」

というのが事実である。

 

要は研究に有害という研究がある一方で、

健康への悪影響はないとする研究も混在する。

 

2014年には「糖分を人工甘味料に置き換える

こと(食生活)で減量できる」

という観察研究が出されている。

 

津川先生もダイエット飲料が減量には

一定程度「有効であると考えてよい」といわれる。

 

その一方で2017年に行われた研究によれば、

「ダイエット飲料の摂取によって、

脳卒中認知症になるリスクが上がる」ことが

示唆されている。

 

脳卒中認知症のリスク共に、

「ダイエット飲料を飲まない人と比べて、

1日1回飲む人でリスクが約3倍も高かった」。

 

こういう両面の研究結果がででいる。

 

**********************

2.人工甘味料は無駄な食欲を引き起こす。

 

管理栄養士菊池真由子先生(※5)によると、

その原因は「脳がだまされて、

逆に甘いものがほしくなるから」だという。

人工甘味料を含んだダイエット飲料を摂ると

脳は血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を下げる

ホルモンを出す」。

 

だが実際に人工甘味料は糖質ゼロのため、

「血糖値が下がりすぎてしまう」。

 

「すると体は糖質の補給を求め、

(砂糖を使った)甘いものが食べたい気持ちが、

ものすごく強く」なってしまうというのだ。

 

菊池先生は「脳からの指令のため逆らえ」ないと

断言されている。

 

我慢しても「食べたい誘惑に負けてしまう」、

という人工甘味料の怖さを指摘されている。

 

医師兼医学博士、

稲島司先生も同じで

人工甘味料を「過剰に摂取すると、

肥満のリスクが上が」ると指摘される。

 

 ********************** 

3.人工甘味料は腸内細菌を悪く変化させる。

 

医学博士兼内科医、

大西睦子先生(※6)によると次の通り。

f:id:tmatsu06:20191003225922j:image

2014年イスラエルワイツマン科学研究所によると

人工甘味料腸内細菌(※7)に作用して、

代謝異常を起こすことを」に報告している。

 

人工甘味料それ自体は、

人体において食品として認識されず、

胃腸で吸収され」ない。

 

「ところが腸を通過する際に、

腸内細菌に変化が起こ」るという。

「とくに善玉菌が減る」のは問題とされる。

 

そのため大西先生は、

「日常的な人工甘味料の摂取は控える」べき、

と忠告されている。

 

**********************   

4.人工甘味料は体への悪影響は否定できない。

 

前出の津川先生によると結論として、

人工甘味料、それを含むダイエット飲料について

以下の通り結論づけられる。

 

「カロリーゼロだから大丈夫」と過信は避ける。

「体への悪影響が否定できないので、

できるだけ控えめに飲むことをおすすめする」

という。

 

医師兼医学博士、

稲島司先生(※8)も以下の通り同じ見解。

f:id:tmatsu06:20191003224817j:image

「『カロリーゼロ』≠『太らない』」であり、

人工甘味料を「過剰に摂取すると、

肥満のリスクが上が」ると指摘される。 

 

「飲み過ぎないよう気をつけ」るように、

言われている。

 

まさにダイエット飲料について

多くの医師・科学者のアドバイスは同じである。

 

以下に紹介するトクホ(特定健康用食品※9

のダイエット飲料についても、

過信して多く飲むのは避けた方がよい。

 

少なくとも摂取目安は守るべきだろう。

 

 ********************** 

今回はダイエット飲料のなかでも、

大手3社のトクホマーク付きのダイエットコーラ

(以下「トクホコーラ」と略)の飲み比べを行う。

 

今回も

「まっちゃん勝手ランキング」は行うが、

さすがにここ5~6年くらいコーラ自体を一切

口にしていない。

 

そのため、適切な判断結果かどうかは、

皆さんが飲み比べていただいてのご判断に

にお任せしたい。

 

今回は、 

ペプシ スペシャルゼロ(以下ペプシと略)、

コカ・コーラプラス(以下コカ・コーラと略)、

・キリンメッツコーラ(以下メッツと略)、

の順にチェックしてゆきたい。

 

********************** 

サントリー食品

インターナショナル(株)(※10)

 

ペプシスペシャル ゼロ

  ・内容量:490ml

 

  ・摂取目安量:490ml/1日1回

    

  ・特徴:食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて

     排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を

     おだやかにする。

 

  ・栄養成分:

    エネルギー: 0kcal

    たんぱく質: 0g 

    脂質:    0g

    炭水化物:  6.4g

    -糖質:   0.0g

    -食物繊維: 5.4g

    食塩相当量: 0.04~0.12g 

 

  ・関与成分

    難消化性デキストリン:5g

  

  ・カフェイン: 25mg  

    

  ・価格:108円(税込)

 f:id:tmatsu06:20191003205445j:image        

・評価

 ①炭酸:  3    

 ②風味:  3

 ③健康:  3      

 ④爽快感: 3      

 ⑤コスト: 3     

 ⑥総合: 15/25

 

・コメント:

 正直可もなく不可もない感じ。

 コレといった特徴がなく、

 よく言えばクセもない。

 

 通常のペプシのような、

 インパクトは期待できない。

  

**********************

ペプシスペシャル ゼロ

 梅フレーバー

 

  ・内容量:490ml

 

  ・摂取目安量:490ml/1日1回

    

  ・特徴:食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて

     排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を

     おだやかにする。

 

  ・栄養成分:

    エネルギー: 0kcal

    たんぱく質: 0.0g 

    脂質:    0.0g

    炭水化物:  6.4g

    -糖質:   0.0g

    -食物繊維: 5.4g

    食塩相当量: 0.04~0.12g 

 

  ・関与成分

    難消化性デキストリン:5g

  

  ・カフェイン:  25mg   

    

  ・価格:108円(税込)

f:id:tmatsu06:20191003205459j:image         

・評価

  ①炭酸:  3    

  ②風味:  2

  ③健康:  3      

  ④爽快感: 2      

  ⑤コスト: 3     

  ⑥総合: 13/25

 

・コメント :

 上の①の梅フレーバー味。

 好み嫌いの分かれる味わい。

 

 個人的に炭酸と梅は合うと

 感じる。

 

 しかし、

 コーラと梅の組み合わせは、

 風味でいずれも主張が強い。

 

 ①で飽き足りない人向けの、

 新商品なのだろう。

 正直ファンは限られる。

 

**********************

日本コカ・コーラ(株)(※11)

コカ・コーラ プラス

f:id:tmatsu06:20191004151020p:plain

  ・内容量:490ml

 

  ・摂取目安量:470ml/1日1回

    

  ・特徴:1日1本食事と一緒に

     食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて

     排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を

     おだやかにする。

 

  ・栄養成分:

    エネルギー: 0kcal

    たんぱく質: 0g 

    脂質:    0g

    炭水化物:  5.2g

    -糖質:   0.0g

    -食物繊維: 5.2g

    食塩相当量: 0.08g 

 

  ・関与成分

   難消化性デキストリン:5g 

  ・カフェイン: 45mg  

    

  ・価格:108円(税込)

 f:id:tmatsu06:20191003205508j:image        

・評価

  ①炭酸:  4    

  ②風味:  3

  ③健康:  3       

  ④爽快感: 4      

  ⑤コスト: 3     

  ⑥総合: 17/25

 

・コメント 

 本来コーラの口当たりや、

 爽快感は感じられる。

 

 炭酸の刺激は4商品中、

 一番強いと感じる。

 

 コカ・コーラからの乗り換え

 の方を対象とした商品か。 

 

**********************

キリンビバレッジ(株)(※12)

キリンメッツコーラ

f:id:tmatsu06:20191004151209p:plain

  ・内容量:480ml

 

  ・摂取目安量:480ml/1日1回

    

  ・特徴:強炭酸コーラ

     食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて

     排出を増加させ、血中中性脂肪の上昇を

     おだやかにする。

 

  ・栄養成分:

    エネルギー: 0kcal

    たんぱく質: 0.0g 

    脂質:    0.0g

    炭水化物:  6.7g

    -糖質:   1.3g

    -食物繊維: 5.4g

    食塩相当量: 0.08g 

 

  ・関与成分

   難消化性デキストリン:5g 

  ・カフェイン: 48mg  

    

  ・価格:108円(税込)

 f:id:tmatsu06:20191003205522j:image

 ・評価

  ①炭酸:  3    

  ②風味:  3

  ③健康:  3      

  ④爽快感: 4      

  ⑤コスト: 3    

  ⑥総合: 16/25

 

・コメント:

 「強炭酸」とあるが、

 それほど刺激は強くない。

 心地よいレベル。

 

  風味に少しクセがあるため、

 大手2社の通常のコーラを

 愛用する方からの乗り換えは、

   難しいと想定

 

********************* 
それでは、整理しておこう。

大手3社「ダイエットコーラ

「まっちゃん勝手ランキング」

結果は、以下の通り。
 
1位:コカ・コーラ プラス 

            17点

2位:キリンメッツコーラ
      16点


3位:ペプシスペシャ

   15点

 

4位:ペプシスペシャ

   梅フレーバー

    14点


ひとつの参考にしてほしい。

 

********************** 

個人的にダイエットコーラ

あまりに甘過ぎて、

正直飲みたいとは思えなかった。

 

実際に今回4種類の飲み比べで

何とか1本に収まるように飲んでも

途中気分が悪くなったくらいだ。

 

ダイエット飲料が体に影響あるか

どうかは正直わからない。

 

少なくとも私の体にとっては、

全く不要の飲み物だと感じた。

 

普段飲み慣れている、

無糖炭酸水とは全く異なる、

と改めて感じた。

  

(今日のひとこと)

昔コーラをアレほどおいしく

感じたのは何だったのかなあ

 

**********************

(注釈)

※1 アスパルテームとは?

https://ja.wikipedia.org/wiki/アスパルテーム

 

※2 ステビアとは?

https://ja.wikipedia.org/wiki/ステビア#甘味料として

 

※3 人工(合成)甘味料とは?

https://ja.wikipedia.org/wiki/甘味料#合成甘味料

 

※4 津川友介先生について

https://hgpi.org/about/member/tsugawa.html

 

※5 菊池真由子先生について

https://www.diet-class.com/profile.html#uneisya

 

※6 大西陸子先生について

https://mainichi.jp/premier/health/大西睦子/

 

※7 腸内細菌とは?

https://ja.wikipedia.org/wiki/腸内細菌

 

 

※8 稲島司先生について

https://ja.wikipedia.org/wiki/稲島司

 

※9 特定保健用食品(トクホ)とは?

https://ja.wikipedia.org/wiki/健康食品#特定保健用食品

 

※10 サントリー食品

   インターナショナル(株)について

https://www.suntory.co.jp/softdrink/

 

※11 日本コカ・コーラ(株)について

https://www.cocacola.jp/

 

※12 キリンビバレッジ(株)について

https://www.kirinholdings.co.jp/company/organization/kirinbeverage/

**********************
(参考図書)

・津川友介著
「世界一シンプルで科学的に証明された
 究極の食事」(東洋経済新聞社)

・山﨑毅監修
「医者が食べない危険な食品」
(枻出版社)

  
・稲島司監修
「最強の食事術

 お得意技ベストセレクション」

晋遊舎

菊池真由子

「食べても食べても太らない法」

三笠書房) 

 

#日常改善ダイエット #ダイエット #ダイエットメニュー #ダイエット生活 #食べてもいいダイエット #ダイエット方法 #ダイエット食 #置き換えダイエット #ダイエットの秋 #ダイエット食品 #ダイエット食事 #ダイエットサポート