イイネ!食「即席しじみ汁味比べ」Chapter ５-⑤
今回、第５章5編のテーマは、
『イイね!食「即席しじみ（※１）汁比べ」』。
今回は、味噌汁の代表格しじみ汁にフォーカス。
味比べには入るまえに栄養成分を確認する。
味噌汁の糖質量はどれくらいなのか？
代表的な味噌汁を糖質量の少ない順に並べる。
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①豆腐とわかめの味噌汁（豆腐25g）
糖質 ：3.0g
エネルギー：42kcal
塩分 ：1.8g
②あさりの味噌汁（あさり75g）
糖質 ：3.2g
エネルギー：34kcal
塩分 ：2.3g
③大根と油揚げ汁
糖質 ：3.3g
エネルギー：52kcal
塩分 ：1.7g
④豚汁（豚バラ肉20g）
糖質 ：6.5g
エネルギー：128kcal
塩分 ：1.8g
糖質 ：7.3g
エネルギー：117kcal
塩分 ：1.3g
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いずれも、糖質量は10g以下である。
洋風のスープとの対比で見てみると、
いかに味噌汁が低糖質であるかわかる。
①ミネストローネ（じゃがいも35g）
糖質 ：10.1g
カロリー ：121kcal
塩分 ：1.8ｇ
②クラムチャウダー（あさり40g）
糖質 ：11.0g
エネルギー：181kcal
塩分 :1.9g
③じゃがいものポタージュ
（じゃがいも150g）
糖質 ：27.5g
エネルギー：263kcal
塩分 ：1.8g
④コーンスープ（とうもろこし250g）
糖質 ：44.9g
エネルギー：387kcal
塩分 ：1.5g
AGE牧田クリニック院長、
牧田善二（※２）先生によると以下の通り。
ダイエットや糖質制限中に
一杯飲んだ後の「〆（シメ）に何か」
というときは味噌汁をおススメ。
デザートや米・麺類をとっては台無し。
いずれもしても味噌汁は健康的に問題なし。
では、いよいよである。
今回のテーマのしじみ汁についてはどうか？
以下の通りとなる。
しじみの味噌汁（しじみ汁）
糖質 ：4.4g
エネルギー：44kcal
塩分 ：1.7g
糖質量は、味噌汁のなかで真ん中くらい。
確かに、あさり汁より糖質量が高い。
「しじみ」と「あさり（※３）」とを比べても、
以下の通り糖質量・エネルギーとも高いのだ。
・しじみ 100g
糖質： １．１ｇ
エネルギー：１５kcal
塩分： ０．１ｇ
・あさり 100g
糖質： ０．２ｇ
エネルギー：１２kcal
塩分： ０．９g
それでは、なぜ今回しじみなのか？
あさりではないのか？
理由は、よくTV通販で出てくる、
しじみの健康成分のためである
１つは「しじみ習慣」（※４）
29種類以上の栄養が詰まったしじみエキス
を使用している。
二日酔いの翌日に効くとの効能があるようだ。
もう１つは「オルニチン」（※５〉
１粒でしじみ３００個分の高含有を含む成分が
入っている。
朝の目覚めがよくなるとの効能があるという。
今回は健康通販ブログではないため、
効能の詳細は省略する。
ただしじみの健康パワーは間違いなさそう、
というのが、今回しじみセレクトの理由だ。
やはりしじみはタダモノではなさそうだ。
※ここまで栄養成分は以下２冊を参考：
・「新糖質量ハンドブック」
（大柳珠美監修 主婦の友社）
・「糖質量ハンドブック
（山岸昌一案集 西東社）
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さて、いよいよ「即席しじみ汁」味比べをしたい。
「まっちゃん勝手ランキング」もお届けする。
今回もメインはコンビニからチェックしたい。
大手３社中で唯一、ローソンは
自社ブランドでしじみ汁取り扱いなし。
代わりにメーカ－2社のしじみ汁を販売。
コノ点に注目して、
今回はローソンからスタートして、
以下の順番で見てゆきたい。
①ローソン
③ファミリーマート
（以下「ファミマ」と略）
最後に
④スーパー
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１．ローソン
理由は分からないが、しじみ汁については
自社ブランド展開なし。
代わりに、２社の即席しじみ汁を販売している。
今回メーカ２社（旭松と永谷園）分をご紹介。
１）旭松食品
しじみ汁
しじみの旨味をいかした風味豊かな味わいの
おみそ汁です。
①開発：旭松食品㈱（※5）
②内容量：５４ｇ
③個数 ：１５個（殻付き）
④特徴： 生みそずい
⑤成分表示：１食あたり（54ｇ）
・エネルギー：４１Kcal
・たんぱく質： ３．３g
・脂質： １．０g
・炭水化物： ４．７g
（100g： ８．７g）
糖質： １３．２g
食物繊維： ２．８g
・食塩相当量： ３．４g
⑦値段：１５１円（税込）☆
☆２８０円（100g換算）
評価：
①しじみ ：５
②味噌（汁） ：２
③調和 ：３
④健康 ：３
⑤価格 ：２
⑥独自性 ：３
⑦その他（調整）：±０
⑧総合点 ：１８／３０
コメント：
しじみ１５個入りは旭松のみ。
ただ、味噌自体が少し濃い目。
しじみの旨味成分の主張と、
味噌自体の主張が両方とも強い。
そのため全体としては、
バランスを欠いた風味。
オルニチン含有記載なし。
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２）永谷園
しじみ７０個分のちから
オルニチン２５ｍｇ含有
しじみ７０個分相当のオルニチンが
入っています。
①開発：㈱永谷園（※６）
②内容量：１９．６ｇ
③個数 ：１０個程度（殻付ではない）
④特徴： お酒好きのあなたに
⑤成分表示：１食あたり（19.6ｇ）
・エネルギー：３２Kcal
・たんぱく質： ２．４g
・脂質： ０．８g
・炭水化物： ４．０g
（100g： ２０．４g）
・食塩相当量： ２．１g
⑦値段：１３４円（税込）☆
☆６８４円（100g換算） 
評価
①しじみ ：２
②味噌（汁） ：３
③調和 ：３
④健康 ：４
⑤価格 ：４
⑥独自性 ：３
⑦その他（調整）：±０
⑧総合点 ：１７／３０
コメント：
完全にオルニチン押しの商品。
しじみは殻付ではない。
具材でいえば、
しじみより、わかめが多い。
風味は少しクセがあり、
味噌の風味よりも
オルニチンの風味が強い。
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２．セブン・イレブン
ハナマルキと組んで自社ブランドを展開。
最近健康で注目されるしじみに含まれる
「オルニチン※」含有量を売りでＰＲ。
二日酔いのお客さまもターゲット。
うま味広がる 殻付きしじみ
しじみ１００個分のオルニチン
①共同開発：ハナマルキ㈱（※７）
②内容量：５２ｇ
③個数 ：１３個（殻付き）
④特徴： オルニチン３８ｍｇ配合
⑤成分表示：１食あたり（52ｇ）
・エネルギー：３３kcal
・たんぱく質： ２．９g
・脂質： ０．９g
・炭水化物： ３．５g
（100g： ６．７g）
糖質： ２．９g
食物繊維： ０．６g
・食塩相当量： ２．２g
⑦値段：１３８円（税込）☆
☆２６５円（100g換算） 
評価
①しじみ ：３
②味噌（汁） ：４
③調和 ：３
④健康 ：５
⑤価格 ：３
⑥独自性 ：３
⑦その他（調整）：±０
⑧総合点 ： ２1／３０
コメント：
しじみオルニチン100個分含有。
しじみ濃厚さと味噌の風味との
バランスは悪くない。
やや味噌の風味が勝っていて、
少し濃い感じがする。
オルニチン38mgを含有して、
健康的なしじみ汁である。
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３．ファミリーマート
セブン同様、
ハナマルキと組んで自社ブランドを展開。
こちらも「オルニチン」含有量を、
商品名からいれてＰＲ。
セブンとの差別化はほとんどわからない。
しじみ１００個分のオルニチン
①共同開発：ハナマルキ㈱（※８）
②内容量：４８ｇ
③個数 ：１３個（殻つき）
④特徴： しじみ１００個分のオルニチン
⑤成分表示：１食あたり（48ｇ）
・エネルギー：３６kcal
・たんぱく質： ２．８g
・脂質： ０．９g
・炭水化物： ４．２g
（100g： ８．８g）
糖質： -g
食物繊維： -g
・食塩相当量： ２．２g
⑦値段：１３８円（税込）☆
☆２８８円（100g換算） 
評価：
①しじみ ：３
②味噌（汁） ：４
③調和 ：４
④健康 ：５
⑤価格 ：３
⑥独自性 ：３
⑦その他（調整）：±０ ※
※たまたましじみが１個、貝が開かず。
但し、たまたまと判断して減点対象外。
⑧総合点 ：２２／３０
コメント：
セブン同様のしじみ100個分の
オルニチン含有が売り。
やや糖質量が多いせいか、
しじみの濃厚さと味噌の風味との
バランスは良い。
そのため味噌の濃さを感じず、
丁度よい感じがする。
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４．スーパー（取り扱い）
料亭の味しじみ
豊かな香りとダシが効いた一杯
①開発：マルコメ㈱（※９）
②内容量：４９ｇ
③個数 ：13個
④特徴： 生みそタイプ
⑤成分表示：１食あたり（49ｇ）
・エネルギー：３８Kcal
・たんぱく質： ２．５g
・脂質： １．０g
・炭水化物： ４．６g
（100g： ９．４g）
糖質： - g
食物繊維： - g
・食塩相当量： ２．５g
⑦値段： ９８円（税込）☆
☆２００円（100g換算） 
評価
①しじみ ：３
②味噌（汁） ：５
③調和 ：５
④健康 ：３
⑤価格 ：５
⑥独自性 ：３
⑦その他（調整）：±０
⑧総合点 ： ２4／３０
コメント：
しじみと味噌の風味がうまく
マッチした。
味噌は一番薄めながら、
しじみの風味も引き立てる。
さすがに味噌の会社だ。
オルニチンにこだわらず、
本来のしじみ汁の風味に
こだわった。
100円以内の価格は嬉しい。
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「まっちゃん勝手ランキング」
（評価ポイント）
① 味噌の風味の豊かさ
② しじみの濃厚さ
２位：ファミマ ２２点
（ハナマルキ）
（評価ポイント）
① オルニチン量
しじみ100個分
②味噌としじみとのバランス
絶妙！！
３位：セブン ２１点
（ハナマルキ）
（評価ポイント）
①オルニチン量
しじみ100個分
②味噌としじみとのバランス
悪くない。
４位：旭松食品 １８点
（評価ポイント）
①濃厚な味噌の風味
②しじみ殻付き15個入り
5位：永谷園 １７点
（評価ポイント）
①オルニチン量
しじみ70個分
②わかめ入り
一つの参考にしてほしい。
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今回、各社のしじみ汁を見て、
大きく2つ方向性があるようだ。
ひとつは、
しじみ汁本来の伝統の風味。
もうひとつは、
しじみの持つオルニチン含有量。
前者のグループが、
旭松食品、
マルコメ。
後者のグループが、
セブン・ファミマ（ハナマルキ）、
永谷園。
風味だけ考えれば
オルニチン含有はさせない。
生みそにこだわって作る。
ただ、それだけでなく
オルニチン含有の健康面と、
風味面とを目指すのが
直近のトレンド。
二日酔いのお父さんに
強い味方だ。
その意味でコンビニ２社と、
支えるハナマルキには、
ランキングとは別に、
ひとまず拍手を贈りたい。
ますます健康と風味との
両面を満たす商品開発を
目指してもらいたい。
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（注釈）
※１ しじみとは？
https://ja.wikipedia.org/wiki/シジミ
※２ 牧田善二先生とは
http://www.ageclinic.com/doctor/
※３ あさりとは？
https://ja.wikipedia.org/wiki/アサリ
※４ 「しじみ習慣」について」
※５ オルニチンとは？
https://ja.wikipedia.org/wiki/オルニチン
・商品「オルニチン」について
※６ 旭松食品（株）について
https://www.asahimatsu.co.jp/index.html
※７（株）永谷園について
※８（株）ハナマルキについて
※９ マルコメ（株）について
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